二世帯リフォーム

『二世帯リノベーション成功のコツ5選!』リフォーム専門一級建築士が伝授

二世帯リフォーム成功のコツ
初太郎
初太郎
実家をリノベして二世帯住宅にしようかと思っていますが、解らないことばかりで不安です。
三四郎
三四郎
大丈夫です 安心して下さい。簡単なコツを知っていれば必ず成功します。

今回は、こんな疑問にお答えします。

本記事の内容

・二世帯リノベーション工事の注意点

・二世帯リノベーションの失敗しない進め方

こんにちは、リフォーム三四郎です。

リフォーム専門一級建築士として18年のキャリアがあり、お引渡し物件は、30億円以上、400軒以上の実績があります。

リフォームを通じて一人でも多くの方に成功して頂き、幸せな人生造りのお手伝いができればと思い、リフォーム情報発信中です。

今回は、実家の2階をリノベして意外、二世帯住宅にする時の成功の秘訣を知って頂きたく、記事にしました。

こんな方は是非参考にして下さい

・実家近くのアパートに住む若夫婦

・共働きに両親の協力が必要な若奥様

・二世帯住宅に新築しようか検討しているご家族

『リノベと新築』生涯住宅費を計算して人生設計

リノベで人生設計

リノベと新築どちらがいいのか?

大きな選択の為、当然迷うことになりますが、その基準が費用になります。

ほとんどの方が、可能なら新築とあまり考えずに決めてしまいがちですが、その差額がいくらなのか?そのお金があればどんなことが出来るか?

人生の選択肢を増やせる数少ない機会となりますので、しっかりとご検討下さい。

新築した場合との費用の差を把握

リノベと新築の価格差

二世帯住宅を新築した場合、既存の実家の築年数や間取りにもよりますが、新築した時の費用は、本体工事費の他に

本体工事 +その他【解体工事地盤改良工事・エアコン工事・カーテン・照明・固定資産税・外構工事・家具インテリア】

など単純に、当初見積り以外にかかることも非常におおくあります。

比べる時は総費用を比較して下さい。

期間は30年程度にかかる費用が一番想定しやすくいいでしょう。

30年後には大幅リフォームや世代交代も発生する為、30年を一つのスパンと考えて計画をすすめましょう。

家族全員で選択

リノベ金額について話し合う

計画を進める時に大切なのは、家族全員の意見の総意です。

特に若世帯の配偶者の意見は大切です。メリットがあっても具体的イメージが出来ない為、根拠なく新築が魅力的に見えてしまいがちなのが、日本人気質と言っていいでしょう。

・まずは配偶者と話し合う

・費用とメリットデメリットについて検討

・親世帯に相談して決める

この順序を適当にしてしまうと、ぶれぶれになってしまい計画は頓挫します。

家族全員でリノベーションについて話合って、計画の方向性を確定させてから業者相談をして下さい。

あまった資金は投資に活用

積み立てNISAで資産運用

新築をやめてリフォームを選択した場合、初期投資金額に大きな差が発生します。

又月々の住宅ローンの支払いにも余裕が生まれます。

その差額を浪費に使って日々の生活を楽しむことも一つの方法ですが、投資すれば大きな資産形成が容易に可能となります。

住宅ローンと同じ年数、安定した投資信託にて5%程度で運用すれば

あなたのご家族は、準富裕層になれます。

【住宅ローン利子+資産運用金額】があなたの資産形成の基となります。

もし毎月5万円5%で運用すると

元本1800万円+運用益2361万円=4161万円 

あなたの人生における決断の成果を、最大化させましょう。

新築とリフォームの初期投資費用の差を考えれば、毎月5万円の資産運用は無理のない計画となります。

初太郎
初太郎
二世帯リノベを成功させれば、かなりメリットがありそうですね。
三四郎
三四郎
ほとんどの方が二世帯リノベを検討しないで大きな住宅ローンを組んでしまいます。リノベはあなたの人生を大きく変えるチャンスです。

『リノベでも』増築して理想の間取りを実現

二世帯住宅に増築

リノベで一番問題になるところが、『間取りが自由にならないのでは?』

一番心配なところです。そもそもの床面積が足りない場合もおおく増築が必要となります

逆に増築さえすれば理想の間取りも可能です。基本は完全分離に二世帯住宅になるリノベ計画から始めますしょう。

完全分離二世帯リノベのすすめ【ほどよい距離感が一番大切】

完全分離二世帯リノベ

完全分離二世帯住宅にすれば、普段の生活での二世帯住宅のデメリットをかなり軽減できます。

完全分離型なら二世帯住宅で住んでいくことは、十分可能と考えられるご家庭もおおいはずです。

完全分離型二世帯住宅なら

・プライバシーを守りやすい

・親世帯から必要以上の干渉をうけにくい

・子供を預かってもらいやすい

・共働きしやすい

・住宅にかける金額を大幅に(新築より)削減

・それでも親世帯の影響を受ける

・完全に理想の家にはならない

以上の項目を考えて、計画の方向を決めてください。

中には完全分離でも一緒に住まない方がいい親世帯も3割程度は、いるかと思います。

親世帯の性格や考え方を変えることは無理です。

『完全分離でも許容できないかどうか?』

配偶者の意見を確認するところから計画は始まります。

『玄関共有型二世帯住宅』も検討の価値あり

玄関共有型二世帯リノベ
玄関共有型二世帯住宅は、ご家族によっては選択肢の一つに加えることが可能なリノベスタイルです。

玄関共有型は、

・増築しても完全二世帯リノベが難しい

・予算をおさえたい

・玄関位置が生活導線の中で分離しやすい間取り

等の場合に採用されます。

もちろん『完全分離二世帯リノベ』よりも計画しやすい為、

親世帯との距離感が『玄関共有』でも、配偶者が大丈夫ならコスパは最高です。

但し、住みだしてからやっぱり玄関は分離するべきだったと思う方も一定数います。

採用は、慎重に夫婦完全一致の意見を基にして下さい。

『お風呂洗面玄関共有型二世帯リノベ』がありの場合

お風呂共有型二世帯リノベ

『お風呂洗面玄関共有型リノベ』は予算をかなりおさえて計画可能です。

特に採用検討可能なご家族は、

・親世帯が、片親の場合

・増築したくない方

・奥様の実家のリノベ計画で、共働きの場合

奥様の実家をリノベ計画で共働き、家事負担を最小限したい場合に採用されやすいリノベ案です。

あまり家事をしないご主人なら、無理なく出来るリノベとなります。

水廻りを造らない代わりに、ご主人の書斎を造るなどの工夫をして、家族全体の満足度を高めて下さい。

完全共有型二世帯リノベはほぼ絶滅

完全共有型二世帯リノベ

完全共有型二世帯リノベは、ほとんど需要がない選択となっています。

子世帯の配偶者の負担が大きく、金銭的にメリットがあっても選択されません。

家族全員が仲良く暮らすことが、家にとって一番優先順位の高い条件になりますので、当然リスクの高い『完全同居二世帯リノベ』は、なかな選ばれません。

採用は慎重にして下さい。再リノベになるとかなりのお金と時間が無駄になります。

二階子世帯型二世帯リノベの注意点

二階子世帯型二世帯リノベ

非常によくあるケースが、実家の2階を若世帯の居住スペースとして計画する、2階子世帯二世帯リノベ計画です。

計画する時のポイントは、

・面積が足らなければ総二階に増築

・外階段も選択肢に加える

・子供部屋は4帖~5帖でも計画可

・廊下をなくす

など検討しながら、理想の間取りにして下さい。

無駄をなくしながら、理想的な空間をつくりましょう。

狭い中で有効な住戸にするには、

・兼ねる空間設計

・ロフトや小屋裏収納などの設計

・壁面収納など立体的空間活用

狭小住宅などを参考に、豊かなお部屋造りを計画しましょう。

初太郎
初太郎
二世帯リノベ計画では、増築が大切ねポイントなんですね。
三四郎
三四郎
増築をしながら完全分離二世帯リノベ計画をする。これが成功への近道です。

『リノベの時期は?』早期に実施が一番

リノベ計画時期

リノベはいつでもできる為、ついつい時期を逃してしまいがちです。

なかなか計画の一歩を踏み出せない・・・そんな方が多くいます。

リフォームのチャンスを逃さないで、しっかりと計画を進めて下さい。

出産前に二世帯リノベ

出産前に二世帯リノベ

出産前は、二世帯リノベの最初で最大のチャンスです

ご実家の近くのアパートいお住まいのご家族は、特にいい機会ですので二世帯リノベ計画を初めて下さい。

順調に進めば、奥様の出産~産休中にリノベ工事が完成することが出来ます。

共働きを続けたい若奥様は、特に計画を進めて現在のキャリアを手放さないようにして下さい。

職場は、昔と比べると働き続ける環境が徐々に整ってきています。

それ以上に難しいのが家庭環境です

単世帯の核家族では、保育園に子供を預けて仕事を続けることは、簡単ではありません。

実家の親世帯の協力が不可欠です

二世帯リノベなら親世帯の資金負担も少なく、共働きの家庭環境をつくることが出来ます。

近居でも可能と考えがちですが、『親世帯の負担・子供への負担・ご自身への負担』は二世帯リノベにすれば、かなり軽減できます。

小学校入学前に二世帯リノベ

小学校入学前に二世帯リノベ

一番計画されやすい時期が、お子さんが小学校入学前です。

子供を転校させることなく生活することは、かなりの親が望むことで、小学校入学以降は、安易に引っ越ししたくない為、この時期に家の計画を進めます。

妊娠出産時は、なかなか時間のゆとりや考えることが出来ないことも多々ある為、子育てしながら十分時間をとり、失敗しにくい計画がしやすくなります。

この時期を逃すとなかなかリフォームに踏み切りにくくなり計画は頓挫しやすくなります

これ以上は、計画延期をしないようにして下さい。

定年後に二世帯リフォーム

定年後に二世帯リノベ

定年後に、二世帯リフォームを計画されるご家庭もよくあります。

ご自身も家を建ててローンも完済、実家の親の介護などを考えて自宅は、子供世帯に引継ぎ、ご実家をリフォームして二世帯リフォームを計画するパターンです。

ご両親の介護の問題解決の為もあり、リフォームして同居生活を始める形となります。

それぞれの家族に決まった生活スタイルがある為、充分な配慮が必要です。

親世帯が既に片親になっているケースもおおい為、水廻りは共有となりますが、ミニキッチンや親世帯の寝室近くにトイレ、ミニキッチンなどが必要な設計が増えます。

増築は必要ない為、コストは少なくてもすむ計画となります。

初太郎
初太郎
リノベの時期は、子供が小さい時を逃すと難しそうですね。
三四郎
三四郎
共働きがスタンダードな現在、二世帯理リノベが人生設計の最適解になるご家族も増えています。

あと何年住むための『リノベ』なのか?

二世帯リノベ計画家族

大型リノベーションは、様々なケースがあり一概には言えませんが、大型リフォームの『リフォーム賞味期限』は何年なのか?

必ず考えて計画する必要があります。

・基本は三十年を基準に大型リノベ

大型リノベは、三十年くらい先まで考えて計画を進めるとコストバランスが高くなります。

定期的なメンテナンス工事として住宅に必要なものが、

・外壁塗装工事・・・15年に1回『30年で2回』 

・スレート屋根工事・・・15年で塗装 30年で葺き替え 

・トイレ工事・・・15年に1回交換

・ユニットバス・キッチン・・・30年に1回交換

などがあります。メンテナンス工事とリノベ工事を同時に計画しないと無駄なリフォーム工事が増えます。

今後30年の計画を考えてた上で、二世帯リフォームリノベを考えることは大切です。

将来の家族の変化に対応しやすい計画として下さい。

リノベ業者選定の注意点

リノベ業者紹介

リノベーション工事の依頼業者の選定基準は、いろいろありますが誰でも簡単に判定可能なところとして

・大型リフォーム実績が豊富か?

・1級建築士事務所か?

・担当者は優秀か?

以上3点を基準に、リフォームプランや予算をもらいながら探して下さい。

よくある方法が、

・ネット検索 ○○市 リフォーム

・友人親戚などからの紹介

・リフォーム会社紹介サイトの活用

などがありますが、

必ず施工実例を見学してから、会社決定をして下さい。

3社にてリフォーム提案を依頼

リノベ業者の提案

リノベ業者選定で大切な所は、3社見積もり依頼です

失敗する確率が激減します。注意したい点は、3社以上と打ち合わせしようとすると、無駄に使う時間が増えて有効なリノベ計画ができません。

事前に多くの会社の資料請求などをして調べて3社選定して、見積もり依頼をして下さい。

1回打ち合わせしてあまりにもレベルの低い会社がいた場合は、すぐに打ち合わせをやめて、4番手の会社と打ち合わせを開始して下さい

家に担当者を呼んで話をしないと、なかなか解らないこともおおい為、ダメと判断したら即代替え会社を呼んでください。

将来のリフォーム費用も考える

将来かかるリフォーム費用

リノベ計画で加味しておくべき所が、将来のリフォーム費用です。

新築でもリノベでも維持管理の為のリフォームは発生しますが、リノベの方がリフォーム費用はおおくかかります。

ただ、その代わりに月々のローン負担は、減りますので、トータルメリットはリノベに軍配が上がりますが、実家の状況によっては建て替えした方がよいケースもありますので、必ずリスク管理をした上で、計画を進めることが大切です。

3つの優先順位の高い要望を決める

リノベで夢のキッチン

ご家族のリノベの要望をすべて入れてしまうと、すぐに予算を大きく超えてしまいます。

家族内で話し合い3つ重要視したいポイントを決めていくと打ち合わせがスムーズに進みやすくなります

但し、要望は全て伝えて下さい。相談を受けた担当者がヒアリングした情報から、様々な提案を考えてくれます。

費用をあまりかけないで理想に近づける提案も場合によっては可能な為、とにかく希望は伝えておくことも大切なポイントです。

予算を決めすぎない

リノベの予算

二世帯リノベの予算は簡単に決めれません。

予算の判断基準は

・実家の劣化状況

・実家の広さ増築が必要か?

・完全分離型二世帯リフォームか?

などあり、単純に決めることはできません。

唯一はっきりしているのは、

『新築より1千万以上安くできるか?』

最低これくらの金額のメリットは必要です。

思い込みで予算を決めすぎるのは、危険です。

大きく住宅費用が削減できるなら、予算金額を決めすぎないようにして下さい。

新築建て替え費用の2/3程度に全体リノベ費用がおさまっていれば、予算感としては適正です

初太郎
初太郎
リノベ費用は簡単には決めれませんね。
三四郎
三四郎
判断基準に、新築建て替え 費用を知っておくことは大切です。友人や親戚に最近工事した方がいれば聞いておきましょう。

『実家リノベ』のメリットデメリットを学ぼう

リノベプラン

『実家リノベ』のメリット・デメリットを改めて検討して計画をすすめましょう。

住宅の計画には、どんな場合もメリットとデメリットがあり、事前に知っていれば失敗しなことがほとんどです。

生活費の削減

リノベで変わる生活費

二世帯リフォームをすれば自然と生活費は削減できます。

・光熱費(電気・ガス・水道)

・但し電気代は不満の基になりやすい為、世帯ごとメター設置をおすすめします

税金の削減

二世帯リノベの税金

リノベのメリットの一つに、固定資産税の大幅削減があります

新築した場合と、実家をリノベして30年住んだ時を比べれば、大きな出費の差が発生します。

空き家になった実家を引き継がなくてはいけなくなり、無駄な維持管理を支払っている方はかなりいます。

固定資産税は、築年数がたっていくと減っていく仕組みの為、リノベのおおきなメリットとなります。

たとえ一億円リフォーム工事にかかったとしても、増築しなければ、固定資産税が増えないのが今の税制度です。

将来の不安を解消『介護問題』

介護問題をリノベで解決

親世帯の介護問題は、必ずどこかのタイミングで発生します。

場合によっては介護問題によって引っ越したり、仕事をやめる方もいます

介護は終わりが見えない戦いになる為、生活スタイルを大きく変えないで対応できることはとても大切なポイントです。

二世帯住宅になっていれば、あらゆるパターンに最小の労力で対応可能な為、二世帯リノベは、将来の為にも『親世帯・子世帯』両者にとっていい選択となります。

子育て支援・共働き支援

二世帯リノベで共働き

二世帯リノベの最大のメリットは、共働き支援です

仮に共働きした場合

奥様年収300万円×30年=9000万円

これほどのお金があれば

・海外旅行

・子供の塾や習い事

・私立の学校への進学

人生の選択肢は増えます。更に

・奥様の自己実現

・キャリアアップ

・孫の面倒を見ることによって祖父祖母の生きがいに

人生の満足度も家族全員アップします。

親からの干渉・ストレス

嫁と姑の対立

二世帯リノベにおいて親世帯との相性は、とても大切です。

一番最初に考えなくてはいけない最大の問題です。

『ご主人の実家と奥様の実家』どちらでもリノベ可能場合は

親との相性を第一に選択して下さい

最近は奥様の実家を二世帯リノベするケースが増えています。

リノベ費用を抑えながら、ストレスの少ない間取りが可能になるからです。

嫁姑問題がないことも大きなリスク回避となります。

初太郎
初太郎
二世帯リノベは、魅力満載ですね。
三四郎
三四郎
メリットを数値化すれば、必ず住宅部門NO1は確実です。

まとめ

二世帯リノベ住宅

実家リノベは、再現性のある『あなたのご家族をゆとりある小金持ち』にさせる、方法です。

事前に最低限の知識を持って、経験豊富なリフォーム会社に依頼すれば、かなりの高い確率であなたを『人生の成功者』に導きます。

『まずは、実家リノベについて、配偶者と話し合って下さい。』

無作為に新築を建てる前に、あなたの人生の選択肢をひろげる『二世帯リノベ』計画について考えてみて下さい。

ABOUT ME
リフォーム三四郎
リフォーム三四郎はリフォーム専門の一級建築士として、大型リフォーム400軒以上の提案設計『18年のキャリア』があります。リフォームを通じて一人でも多くの方が幸せになればとブログ始めました。『二世帯リフォーム』『定年リフォーム』お役立ち情報を発信中!