【全部敬語】尊敬語と謙譲語と丁寧語の違いってなに!?全くわからん 

「目上の方には敬語を使いなさい」

と、良く聞くフレーズがあります。

「あれ・・・そもそも敬語ってなんだ?調べてみよう・・・。尊敬語?謙譲語?丁寧語?あれ?なんだっけ?それ美味しいの?」

そんな状態になってしまったあなたのために、敬語について解説します。

そもそも敬語とは?

敬語とは、発信側(話し手・書き手)が、相手(聞き手・読み手)や、その話題の中心人物に対して、敬意を表す言葉です。

主に社会的関係により立場が上の方を対象に使用します。

敬語は、言葉の基本形をそれぞれ「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」に変換することによって成立します。

次項では、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の違いを解説していきます。

敬語の種類

尊敬語とは?

目上の人(年上)を敬う時に使用する言葉です。

行動をおこなう人は「相手」です。

謙譲語とは?

自分がへりくだる事により、相手を立てる言葉です。

行動をおこなう人は「自分」です。

丁寧語とは?

聞き手、読み手に対して丁寧に伝える言い方の事です。

行動をおこなう人は問いません。

基本形をそれぞれ変換してみよう

それでは、言葉の「基本形」をそれぞれ「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」に変換してみるとどうなるのか見ていきましょう。

基本形を尊敬語にすると?

基本形尊敬語
利用するご利用になる
来るお越しになる、いらっしゃる
与えるくださる、お与えになる
聞くお聞きになる
買うお買いになる、お求めになる
読むお読みになる
伝えるお伝えになる
知るご存知だ、お知りになる
待つお待ちになる、お待ちくださる
食べる召し上がる
受け取るお受け取りになる
思う思いになる
座るお掛けになる
行くおいでになる、いらっしゃる
考えるお考えになる、ご考察なさる
言うおっしゃる、言われる
見るご覧になる
帰る帰られる、お帰りになる
会う会われる、お会いになる
わかるご理解いただく、おわかりになる
するなさる、される
いるいらっしゃる、おいでになる
貴店
地位貴職
新聞貴紙
雑誌貴誌
銀行貴行
学校貴校
会社貴社、御社
御宅(おんたく)

ポイント!相手が行動する事に対して使用する

基本形を謙譲語にすると?

基本形謙譲語
利用する利用させていただく
来る伺う、参る
与える差し上げる
聞く拝聴する、うかがう
買う買わせていただく
読む拝読する
伝える申し伝える
知る承知する、存じる、存じ上げる
待つお待ちする
食べる頂戴する、いただく
受け取る頂戴する、賜る、拝受する
思う存じる、拝察する
座る座らせていただく、お座りする
行く参る、うかがう
考える検討いたします、拝察する
言う申し上げる、申す
見る拝見する
帰るおいとまする
会うお目にかかる
わかる承知する、かしこまる
するいたす、させていただく
いるおる
弊店
地位小職
新聞弊紙、小紙
雑誌弊誌、小誌
銀行弊行
学校弊校
会社弊社
拙宅(せったく)

ポイント!自分が行動する事に対して使用する

基本形を丁寧語にすると?

基本形丁寧語
利用する利用します
来る来ます
与えるあげます
聞く聞きます
買う買います
読む読みます
伝える伝えます
知る知っています
待つ待ちます
食べる食べます
受け取る受け取ります
思う思います
座る座ります
行く行きます
考える考えます
言う言います
見る見ます
帰る帰ります
会う会います
わかるわかります
するします
いるいます

ポイント!「です・ます」口調を意識する

敬語のまとめ

  • 敬語とは発信側が、相手やその話題の中心人物に対して敬意を表す言葉であり、尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種類に分ける事ができる
  • 尊敬語とは、目上の人(年上)を敬う時に使用する言葉
  • 謙譲語とは、自分がへりくだる事により、相手を立てる言葉
  • 丁寧語とは、聞き手、読み手に対して丁寧に伝える言い方のこと