アニメ
さよならの朝に約束の花をかざろう
はじめに
「日本の代表的なアニメといえば?」
こう聞かれたなら、あなたならどう答えるだろう。
全世界にコアなファンを抱える庵野秀明監督の『エヴァンゲリオン』?
富野由悠季監督の『ガンダム』も、未だ根強い人気を誇っている。
『サマーウォーズ』に代表される細田守監督作品だって人気がある。
世界的大ヒット映画『マトリックス』に影響を与えた押井守監督の『攻殻機動隊』…は、少しマニアックか。
大人向けアニメの先駆者とも呼べる、大友克洋監督の『アキラ』はその昔ハリウッドでも人気を博した。
興行収入だけでいえば『鬼滅の刃無限列車編』は、日本のみならず世界でも大ヒットしている。
原作の人気でいうなら、鳥山明先生の『ドラゴンボール』だって、井上雄彦先生の『スラムダンク』だって、尾田栄一郎先生の『ワンピース』だって、世界中で爆発的な人気だ。
これらの作品は、どれも日本を代表するアニメといっていいだろう。
しかし、日本のアニメの実力はまだまだこんなもんじゃない。
たとえ有名でなくたって名作は存在する。
あまり周知されていない作品の中にだって、名作は存在する。
そこで、知名度や興行収入はイマイチでも、絶対にハマるアニメをご紹介したいと思う。
『さよならの朝に約束の花をかざろう』とは
『さよならの朝に約束の花をかざろう』DVD
『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、P.A.WORKS制作による長編アニメーション映画。
2018年2月24日に公開。
監督および脚本は、今作が初監督作品となる脚本家の岡田麿里さん。
岡田 麿里さんとは、脚本家・小説家・漫画原作者・作詞家・映画監督だ。
そして、あの名作アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の原作者のひとり。
また『花咲くいろは』や『黒執事』、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』などの脚本を担当している。
10代半ばで外見の成長が止まる不老長寿の種族イオルフの少女マキアと、マキアに育てられ成長していく人間の少年エリアルの物語を描いた感動ファンタジー。
あらすじ
映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』特報
10代半ばの若い姿のまま数百年を生きる不老長寿の一族「イオルフ」は、人里離れた土地で「ヒビオル」とよばれる布を織って静かに暮らしていた。
しかし長寿の血を王家に引き入れることで王家の神秘性を高めることを画策するメザーテ国王の命により、軍人イゾルの率いるメザーテ軍が翼をもつ古の巨獣「レナト」に乗って襲来し、イオルフの里は侵略される。
その最中、イオルフの少女・マキアは、暴走したレナトによって偶然にも遠くの森へと運ばれ助かる。一方、マキアの親友だったレイリアはイゾルに捕らえられ、メザーテの城に連行された。
仲間も故郷も失い森をさまようマキアは、盗賊に襲われ全滅した流れ者の集落で生き残っていた赤ん坊を見つけ、育てることを決意する。
マキアは人里に出て、農場の女主人・ミドの世話になりながら、エリアルと名付けた赤ん坊の男の子を育てていくのだが…。
あの涙腺崩壊名作アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を超えた?
現代人が忘れかけている大切なことを思い出させてくれる感動ファンタジー
あの涙腺崩壊名作アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を超えるかもしれない感動ファンタジーがある。
それが『さよならの朝に約束の花をかざろう』だ。
もしかしたらタイトルをみただけで何か感じた方もいらっしゃるかもしれないが、とにかく言葉が良い。
『さよならの朝に約束の花をかざろう』とは、なんて詩的で素敵なタイトルなのだろう。
タイトルだけ一見すると、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のような青春もののような作品をイメージするかもしれないが、とんでもない。
中世ヨーロッパを舞台にしたのような世界観は、なかなかどうして王道ファンタジーだ。
ちなみに著者はファンタジーが苦手。
『ハリーポッター』シリーズや『ロード・オブ・ザ・リング』といった王道ファンタジーを好んで観ない。
だから『さよならの朝に約束の花をかざろう』も、当然苦手な部類の作品だった。
だが、食わず嫌いというのは視野を狭くするものだとつくづく実感することになる。
本作品の表向きはファンタジーとして描かれているが、本質は現代社会の闇を描いている。
出会いと別れ。
孤独や不安。
歪んだ家族のカタチ。
正しい家族の在り方。
猥雑としながらも、清く美しい。
言葉が良い作品と表現してみたが、言葉では何とも形容しがたい、それでいて素敵で素晴らしい作品。
百聞は一見に如かず。
興味を持たれたなら是非。
超美麗な映像と、美しい楽曲。
個人的には、大好きな声優の沢城みゆきさんもこっそり出演していて嬉しい。
決して期待は裏切らない名作だと、自信を持っておすすめする。
あまり他の作品と比べるのは良くないとわかっているが、参考までにあえて。
細田守監督作品『おおかみこどもの雨と雪』を、面白いと感じた人は絶対に観た方がいい。
観るべきだ。
この作品と出会えたことに感謝する。
きっと…心の大事なところにいつもあって、時々そこから取り出してそっと観たくなる作品。
これからずっと大切にしていきたい作品。
不朽の名作とは、そういうものをいうんだろう。
知らないなんてもったいない。
映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』予告編
『さよならの朝に約束の花をかざろう』PV映像(マキアとエリアル篇)
『さよならの朝に約束の花をかざろう」PV映像(それぞれの想い篇)
『さよならの朝に約束の花をかざろう』PV映像(巡り合う世界篇)
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