大河ドラマ『どうする家康』に学ぶ
本当は凄かった江戸時代
家康が作り上げた究極のSDGsワールド「江戸」②
徳川将軍家が実質的に日本を支配した260年あまりの期間を、一般に「江戸時代」と呼ぶ。
家康が作り上げた江戸の町は大きな発展を遂げ、それに伴い社会も成熟していった。
そうして迎えた幕末期。
日本には「国際社会から大きく遅れをとった、閉鎖的で進歩がない時代」…そんなイメージが長らくつきまとっていた。
これは明治政府が、打倒した江戸幕府が支配していた時代を「遅れていた」と印象づけたことが強く影響している。
しかし本当にそうだったのか?
幕末日本の真実の実力とは?
SDGsとは
SDGsとは略称であり、正しくは「持続可能な開発目標」(英語: Sustainable Development Goals)という。
2015年9月25日に国連総会で採択された、持続可能な開発のための17の国際目標である。
その下に、169の達成基準と232の指標が決められている。
簡単に言ってしまえば「持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標」ということ。
世界最先端のリサイクル社会
つくる責任、つかう責任
(英: Responsible Consumption and Production)
「持続可能な生産消費形態を確保する」
世界に誇るべき「もったいない精神」
世界最高の上下水道設備を支えていた糞尿回収に限らず、当時の日本はいろいろなリサイクル業が営まれていた。
少し例を挙げれば、贈答品を使い回すために利用する「献残屋」、ロウソクが溶けて流れたものを買い取る「ロウソクの流れ買い」などがある。
独身男性向けの商売としては「貸ふんどし屋」が有名だ。
最初に1本だけ新品を購入し、汚れ物を店に持参すれば洗濯済みのものと安価で交換してもらえる。
つまり、下着のクリーニングとリサイクルがセットになっていたのだ。
このように、江戸時代にはバラエティに富んだ仕事が数多く存在した。
高度にエコロジーでクリーンな循環型社会
都市ゴミ問題についても、お触れによってゴミ収集のルールが厳格に決められていた。
おかげで町は清潔そのもの。
当然、ここでもリサイクルがおおいに機能していた。
生ゴミは糞尿と同じく肥料として再利用され、紙であればリサイクル目的の古紙回収のみならず、なんと道端に落ちている紙屑を拾うことが生業の者もいたという。
こうして完成された、高度にエコロジーで清潔な循環型社会。
ヨーロッパにもないこの光景に、日本を訪れた外国人は目を見張ったのだ。
大河ドラマ どうする家康 徳川家康とその時代 (TJMOOK)
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