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これは介護老人保健施設(老健)で働く現役介護士が、実際に施設を利用しないと分からないルールや決まり事をご紹介するシリーズです。
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面会は毎日行った方が良い?
イメージとして、頻繁に家族が施設へ面会に来る=熱心なご家族というものがあるかもしれません。
別に間違いではないのですが、大事なのは定期的に来ることです。
勘違いを防ぐために言うと、毎日来てくださるご家族は、充分に利用者様本人を大切にしておられるでしょう。
ただ、週一回でも隔週でも、あまり期間を空けすぎず、決まった頻度で利用者様に会いに来られるだけで充分、利用者様を大切にされていると感じます。
とは言っても、遠方に住んでおられたり、家庭や仕事で忙殺されていたりと様々な事情があることでしょう。
その場合、最低でも月1は面会に行くことをおすすめします。
勿論、利用者様も喜ばれますし、認知症のある利用者様だって、面会したことは覚えておられなくても、その日の機嫌に差が出たりもします。
また、定期的に来てご本人と話し、職員と話しをする。
これだけでその施設が良い施設かどうかも分かりますし、変な話、馴染みの関係が出来ると利用者様の要望が通りやすくもなります。
いくら利用者様は平等だと言っても、ご家族と関係性が出来ていたり、利用者様本人を大切にしているご家族だと分かっている方が、ほんの少し手厚いサービスになりがちです。
ただ、大事なのは無理をしないこと。
現状で無理のないペースで施設に来て、長期間そのペースを維持することが重要です。
私の今までの経験則で言うと、利用者様が十人おられたら、ご家族が毎日面会に来るのは一人、毎週が四人、隔週が二人、月一が一人、それ以上もしくは全く会いに来ないのが二人、以上が面会頻度の比率です。
そして以前の記事でも言ったようにコロナ禍以降、施設面会に制限が設けられているケースが多く、中々面会がしにくくなりました。
時間制限、人数制限、予約制、方法の制限などなど、各施設の方針によって全然違いますので、一度施設に確認して頂いた方が良いと思います。
次回に続きます。