▼この記事のポイント
ワードプレスで利用できるネットショップ構築用プラグインとして「Woocommerce」が有名です。このプラグインは基本無料から利用できるので、ネットショップ開設にあたっては有力な候補になることが多いです。ネットショップが作れる「BASE」「STORES」「Shopify」などのネットショップ開設・運営サービスと比較して手数料が数パーセント取られてしまうため利益が少なくなってしまうと思い、ワードプレスで自前のショップを作ろうと考えるのですが、それぞれのメリット・デメリットがあるので紹介したいと思います。
ワードプレスでネットショップを作成・運営するデメリット
Woocommerceのプラグインも一回設置したらノーメンテでずっと使えるということは少なく、適時アップデートなどが必要になります。Woocommerceのプラグインはカスタマイズ性も優れているため、ネット上にワードプレスでネットショップを開設したという事例は結構ありますが、ちゃんとショッピングサイトとしての信頼性や機能性を担保してカスタマイズするには、専門的な知見とWoocommerceのカスタマイズ経験が必要になります。
| ショップ構築手段 | メリット | デメリット |
| WordPress＋Woocommerce | 販売・決済の手数料を抑えられる | 決済は自分で用意が必要 カスタマイズすると工数が多く費用がかかる |
| ネットショップ運営サービス | 自分で簡単に作れる 最新のシステム・決済に常に対応している | 販売・決済の手数料、利用料がかかる |
Woocommerceのプラグインとは
WooCommerce（ウーコマース）は、ワードプレスにインストールしてネットショップを作ることができる無料のプラグインです。ネットショップ運営に必要な機能を設けることができます。
- ショッピングカート
- 決済機能（クレジットカード、銀行振込、PayPalやStripeなど対応だが、別途決済代行業者と契約する必要あり）
- 商品登録
- 消費税率の設定
- 配送オプション
- SNSとの連携
- 顧客管理機能
ワードプレスのプラグインとは
WordPress のプラグインとは、大掛かりな開発をしなくても簡単に機能を追加できる拡張システムのことです。プラグインとは「差し込み口」の意味で、IT 用語としてはプラグのように差し込んで機能を拡張するソフトウェアというイメージです。WordPress のプラグインを上手に使うと、ホームページを訪問した人からお問い合わせを受けたり、ホームページの中でよく読まれている記事をランキングで表示したり、サイト内の検索機能を充実させたりすることができます。
ワードプレスはホームページやブログ、購入はショッピングサイトがおすすめ
手数料はかかりますが、初期費用はほとんどかからずにネットショップが作れる「BASE」「STORES」「Shopify」などのネットショップ開設・運営サービスも色々出てきています。
ショッピングサイトはネットショップ運営サービスで運用する方が、スタートが素早くでき、管理やメンテも現実的かなと思います。
もしワードプレスでネットショップを作るならWooCommerce専用のWordPressテーマ「Ankle（アンクル）」
WordPressテーマ「Ankle（アンクル）」はWooCommerce専用のデザインテンプレートで、初心者でもかんたんにネットショップが作成できることで話題になりました。Ankleは、アクセサリー・コスメ・雑貨・家具など、ライフスタイルを彩るグッズを出品するのに向いており、ネットショップを調べている人なら一度はAnkleのテーマのテイストで作られたショップを見たことがあるのではないかと思います。
WordPressテーマ「Ankle（アンクル）」を使ってデザイン面や運営に必要な機能を整えたら、スマホやタブレットでWooCommerceアプリを使えば、外出中に注文を確認できたりスマホから商品を出品できるので、ただサイトを作るというだけでなく運営も回せるようになるということで口コミ・評判も上々です。インスタグラムなどのSNSにも対応していて、初心者でも本格的なネットショップが運営できます。詳しくは以下の記事で紹介しています。
ネットショップの手数料は総合判断を
実際、有名なメーカーなどでも、自社サイトで直売しているケースもありますが、Amazonや楽天などの既製のサービスやいろいろなショッピングサイトにも出店していたりします。
ネットショップ運営サービスでは、ショップ運営の月額料金は無料から数千円程度で、売上の●％が販売手数料として課金されるような形式が多いです。１点の商品を販売するために、１から自分でネットショップや決済機能、収納サービスの選定・導入、在庫管理や問い合わせ管理などをシステム化しようとすると膨大な費用と時間がかかります。ネットショップ運営サービスではこれらについてのノウハウがなくても、最初から実績に基づいたかなり効率化された運営・販売環境を手に入れられるのです。
そのため、ネットショップのノウハウを得るためにも、最初はネットショップ運営サービスを利用してネット販売を開始し、ノウハウやどんな機能があれば良いかなどがわかってきたら極力手数料が低く、自分の取り分や顧客情報が取りやすいシステムに移管していければよいのです。
ネットショップ運営サービスから自サイト販売にフローを変えるキャンペーンも有効
リピーターが出てきた時や、販売が進みオリジナルのショッピングサイトが出来上がった時にキャンペーンをして手数料が低い方のサイトからの購入を促すなどもできそうに思います。
私もワードプレスカスタマイズなどをサービスとして、このサイトでもお問い合わせはいただけるようにしていますが、ココナラやランサーズなどにも出品しています。サービスを提供するシステムを自分で構築したりメンテナンスしたり集客したりすることも結構大変なので、運営や集客をパッケージで提供してくれているサービスを利用することで発生する手数料はやむ無しという考え方になってきました。（価値観や事業計画の問題なので一意見として参考にしていただけたらと思います。）
ホームページ作成している人が自分で運営システムを構築することを放棄しているというのも恥ずかしいことではありますが、ネットショップ運営サービスや決済の専門システムのサービスは、ショップが売上を上げて手数料収入が増えるようにめちゃめちゃ研究と工夫をして、常に最善のネットショップ・取引環境を整備してくれているのです。そう考えていくと、第一印象として多少手数料が高いと思っても、ちゃんと考えていくと手数料が取られてしまうことよりも享受できるメリットの方が多いように感じるのではないでしょうか？
ワードプレスの情報サイトを運営しながらワードプレス以外を推奨するのも変な感じですが、無料からネットショップをスタートできますし、メンテナンスやカスタマイズを考えると、ワードプレス外にショップ機能を持たせる方が良いと思います！
