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ドイツの退役陸軍大将が重火器をウクライナに供与すべきと訴える

KRIEG: „Die Ukraine benötigt schwere Waffen, das heißt Panzer und Schützenpanzer“ | WELT Interview
退役陸軍大将クラウス・ヴィトマン ヴェルト紙インタビュー
『ウクライナには重火器、つまり戦車と装甲兵員輸送車が必要です』

将軍は1946年リューベック生まれ。2008年の退役後は軍事史家として著作物多数。

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ドイツの退役陸軍大将クラウス・ヴィトマンは戦車をウクライナに供与すべきと語る

Q:ロシア軍は東部戦線で大攻勢をかける模様ですが…….。
KW:はい、プランAと呼ばれる電撃作戦でキエフを陥落させウクライナ政権の首を取る作戦が失敗したのでプランBに乗り換えました。これは北部戦線と南部戦線を結び付ける作戦で、いろいろな都市をたとえ壊滅させようとも実施するというものです。
短期間では不可能だと私は見ています。増強される兵員は北部戦線から持って来るのですが、2千キロの距離ですよ。疲労や士気の低下、弾薬や食糧といった兵站のまずさで今の兵員では役に立たない。それに兵員の損耗が甚だしく戦力とは言えない状態です。4日で終了予定だった電撃戦用の兵站しか用意していなかった、その結果がこれです。
本来ならこの疲労した兵員はロシア本国に呼び戻して休息させ、新兵力を東部に投入しなければいけないところです。

Q:東部に大兵力を集めるというと、長い戦線の北と南から挟み撃ちを意図したものでしょうか?
Q:ラインメタル社から直接レオパルト1型戦車を売り渡すという話ですが、現段階で大型兵器は必要でしょうか?
KW:ウクライナ軍は対戦車ロケットや米国製ジャヴェリンロケットなど歩兵の携行武器でよく戦っています。しかしこれは防戦です。装甲車や戦車と言った重火器なしでは攻勢がかけられません。この点で腹立たしいのは、ドンバスを戦前に視察した時、戦車が要ると報告しておいたにも関わらず無駄に議論を重ねて5週間という時間を失ったことです。

Q:ドイツ製戦車はウクライナ兵には慣れていませんから習熟に時間がかかるのではありませんか?
KW:数週間或は数か月の時間がかかっても長期戦を覚悟するとレオパルト無しでは苦しい。訓練地にポーランドを借りるなど方法は有ります。ウクライナに戦車兵を養成しておくべきです。
それに個人経験から言うと、それほど難しくはない。私は砲兵出身ですが戦車旅団指揮官を命じられました。二週間掛かりましたが戦車集団の運用には馴染めました。何とかなります。

Q:5月9日の対独戦勝記念日に間に合うようにロシアは戦果をあげようとしています。
KW:ドンバスの炭鉱、重工業地帯の完全制覇を狙って来るでしょう。ここを落とせば南部の港湾都市との交通が断ち切れます。ウクライナにとって痛い損失になりますし、ロシアには大戦果でしょう。ドンバスが天王山です。プーチンが言い出した新ロシアなる妄想野望を打ち砕く意味でもドンバスは守り抜かねばなりません。
(終わり)

 

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