●自己否定女子の“付加価値”その②『役に立つ私』参
おはようございます。
自己否定に悩む女性をサポート“変わりたい”を後押しするカウンセラー西嶋裕子です。
“ありのままの私”は、親から愛されない。
“ありのままの私”に付加価値をつけなくてはいけない!!
あなたが選んだ“付加価値”は、『役に立つ私』でした。
自己否定女子の“付加価値”その②『役に立つ私』壱
自己否定女子の“付加価値”その②『役に立つ私』弐
一生懸命頑張って、いっぱい気を遣って、みなさんが楽しいと思える旅にしたつもりなのに。
Aさんからは激しい怒りと拒絶、そして、他のマダム達からもそっぽを向かれたYさん。
『役に立つ私』
Yさんは、両親、兄と弟に挟まれて育ちました。
何事にもマイペースで頑固な兄と、目を離すとピュ~っと何処にでも行ってしまう、やんちゃな弟に、両親は掛かりっきり。
「Yちゃんは一人でも大丈夫よね」と、両親から信頼されてはいましたが。
「私は、誰からも見向きもされない、日陰に居る小さな虫みたい」
と、自分の事を思っていたそうです。
「Yさんの周りにいる人たちって、昔から、我儘だったり、図々しかったり、トラブルメーカーが多く無いですか?」
私が質問すると、Yさんは首を傾げましたが、暫くして。
「そうかも、しれません」
小さな声で答えてくれました。
「本当は、世話係りなんて面倒くさいし、大変だからやりたくないんです。
でも、気が付いたら、いつの間にか、みんなのお世話を焼いているんです」
私は、Yさんの本当の心(潜在意識)から聞こえて来る声を、言葉にして伝えました。
私の事を見て!!
認めて!!
必要として!!
親からの愛情を得る為に、考えて、考え抜いて、Yさんが辿り着いたのが。
『役に立つ私』
「誰かの役に立たなくても、私には価値が在る・・・と言ってみてください」
「・・・。言えません!」
とうとうYさんは、泣きだしてしまいました。
何故なら、Yさんの本当の心(潜在意識)は、《役に立たない私に、存在価値は無い》 と、“ありのままのYさん”を否定していたからです。
だ・か・ら。
世の中が平和で、だ~れも問題を起こさないと、困るんです。
だって、誰かの役に立たないと、私は生きる価値なし!なんだもん!!
自分の事は二の次、三の次。
特に困っている人がいると、駆け寄って何とか力になりたい!・・・そんな生き方を選んで来た。
だけど、その裏には。
自分が生きる許しを得る為に、他人に親切にして来た、が在り。
口では、「お世話係りはイヤ」と言いながら、本当の心(潜在意識)は、トラブルメーカーを探していたのです。
今回の韓国旅行、マダム達は何もせず、只やりたい事を言うだけで、難しい事はぜ~んぶYさんにお任せ、おんぶに抱っこ。
6人もの人たちの希望を聞いて、旅行のスケジュールを立てるだけでも、どんなに大変だった事か、私だったらやりたくありません
でも、Yさんは、困難や逆境の中でこそ、私の出番。
寧ろ、喜んで
キツイ言い方をすれば、自分のエゴの為に、他人を巻き込んでいたのです。
するとね、自分が招いたトラブルメーカーさん達は、図に乗るんです!!!
だって、迷惑を掛ければ掛けただけ、Yさんが望む(喜ぶ)から。
「Yさんの為に、私は、無理難題を言うわ」
「Yさんの為に、私は、八つ当たりするわ」
「Yさんの為に、私は、あなたを利用するわ」
子供の頃に身に着けた“付加価値”=『役に立つ私』。
それが、大人になった今でも、Yさんの発想の根幹で、思考・行動・感情の全てを操作して、大いなる“生きづらさ”を創り上げて来たのです。
「誰かの役に立たないと、生きてちゃダメ、なんて言うのは、Yさんの妄想ですよ。
何にもしなくても、寧ろ周りに迷惑かけても。
Yさんには、価値が在ります。
それを自分に、許可してあげてください」
そう言うと、Yさんは「・・・無理です」と、更に涙をこぼしました。
涙は心の浄化です。
泣いて良いんです。
確かに、『周りに迷惑を掛けても、自分には価値が在る』なんて、今まで生きて来た自分を全否定する、信じられない、信じたくない言葉でしょう。
でもね。
子供の自分(潜在意識)に、大人のYさん(顕在意識)が、言いなりになっているから、あちこちに不具合が出ているんです。
自分の発想に疑問を持つ。
それこそが、“生きづらさ”から抜け出す、第一歩。
今までと真逆の事を選ぶ。
怖いよね。
不安だよね。
勇気が要るよね。
判ります。
だけれども、まずは一歩踏み出そう。
今まで目をつぶって見ない様にしていたモノは、あなたにとって、優しくて、爽やかで、光り輝く本当の世界です。
「怖いけど・・・やってみます」
小さな声で、Yさんは言いました。
でももう、涙は止まっています。
“生きづらさ”から抜け出して、本当は「変わりたい!」と、心の奥底から思えたのです。
今、Yさんは一生懸命、『周りに迷惑を掛けても、自分には価値が在る』を腑に落とす為に頑張っています。
必要以上に他人に親切にしたり、自分を犠牲にして他人に尽くす事は無いのです。
自分の人生の主役は、自分。
まずは自分自身を、大切に扱っていきましょう。
今日もあなたが、幸せで有りますように☆