春の闇

今日は朝から
一日中雨模様

久しぶりに
湿った空気が身体を濡らし
伝う滴が
心までも濡らします...




黒髪を
伝ふ雫に
冴え返る
肌にピリリと
夜伽の名残り



 

ようやく春めいて来たと
思ったのも束の間・・・

東京にも霙が舞い降り
今日は吹き抜ける北風に
身が引き締まる思いがします

まるで
暖かく蕩けるような
甘いくちづけの後で
いただく鞭のよう・・・

身体を刺すように走る
熱い痛さの後に押し寄せる
この重圧がたまりません・・・



身体の奥底から
マグマのように
這い上げってくる
羞恥に塗れた
熱い疼きに

私は思わず
嗚咽を洩らしてしまうのです

あゝ・・・



あの支配される
感覚を求めながら

今宵また

暗闇に
指先這はし
独りつぶやく・・・


春の闇
切り裂く笞に
あふられて
潤む泉に
愛を求めむ

 

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雛流し

今日は雛祭り

子供のころ父から
「雛人形は早く片付けないと嫁に行き遅れる」
と言われたことがあります

私も、もう既に三十路半ば・・・

生き急ぎ、いきまくり
遂に行き遅れてしまいましたが
雛人形の片づけを
していなかったせいなのでしょうか?

嫁には行かなくても
私には主人(あるじ)が居るし

何よりSNSで
大好きなブロ友様たちと
繋がることが出来るだけで
幸せだから

今更
嫁に行く気もありません



今夜は
久しぶりにショウに出ます

ショウのテーマは「雛流し」

女が
女として認められるための儀式だそうです

女性の象徴である桃の花を晒し
ヒシを開き
注がれる白濁とした「甘酒」を
喉を鳴らして飲み干すのだとか...



 
帯解かれ
  はらりと落ちき
   長襦袢
 用が済みなば
  雛と流され...




雛祭りに桃の花を飾る理由は
伝来先の中国では
桃花を女性の象徴としていたからだそうです

そういえば
桃の実はその形が何かに似ています
今夜は、桃を愛でて愉しみましょう



 儀式終はらば
   品定め
 気に入る雛と
   朝まで夜伽愉しまむ


宴の後に訪れる
果てしない静寂・・・

身も心も疲れ果て
お便りする気になれません

愛しくて
愛しくて
アナタに抱いて欲しいのに

うしろめたさなのかしら?
心が迷ってしまうのです


 

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凍るような冷たい滝に

打たれる夢をよく見ます

 

降りそそぐ飛泉に

晒した肌を打たれながら

滝壺に吸い込まれてゆくのです

 

私だって女だから恋もする

 

いただいたコメントに

ふと心を動かされ

逢いたい思いに駆られる時だって

あるのです

 

でも、それは夢・・・

 

叶わぬことが

わかっていても

尽きること無い

夢なのです

 

 

凍滝(いてたき)に

肌を打たれて

思ひ知る

氷の檻に

春は来ないと

 

私は心奪われる瞬間

よく漆黒の闇を見ます

 

まるで

黄泉の国に迷い込んだような...

 

「黄泉は夜迷いの訛り」

 

と聞いたことがあります

 

夜に迷い

亡者たちの前で舞わされる...

 

そんな情景に吸い込まれるように

深い眠りに堕ちてゆくのです

 

 

忘れ雪

去りゆく季節

忘られず

荒れて狂ふも

やむことあらず

 

今、世界の片隅で

かつては平和だった小さな国が

大国の暴力に屈しようとしています

 

長い間

強い後ろ盾だった列強に支えられ

多くの犠牲者を出しながらも

自国の領土を守ろうと

必死で頑張って来たというのに

 

支えてくれていた列強の

強いリーダーのひとことで

遂に梯子を外されて

今、消えようとしています

 

暖かい春を迎えることもなく

破壊され尽くした荒野から

新たな希望は生まれるのでしょうか?

 

それともこれは

大国の横暴を世界が許容し

彼らの支配が始まるという

単なる予兆に

過ぎないのでしょうか?

 

叩かれて

摘まれし芽より

梅咲かず

 

いえ、本当は

「梅ひらかなむ」・・・

 

そう願っているのです

 

 

庭いじり

たゆたふ指先

芽に触らば

土のにほひに

飛沫(しぶき)噴きあぐ

 

いけないことだと解っていても

止められない思いがある

だからこそヒトには

自分の律する強い意志が必要なのかも知れません

 

暖恋し

冷たき夜に

忍ばれず

飼はるる身にも

つのる淋しさ

 

主(あるじ)に牙を剥く飼い猫は

いずれ制裁を受けるのでしょう?

それが、どんなに残酷な仕打ちでも

誰も助けてくれはしない...

 

そんなことは解っているのに

 

独りになると淋しくて

誰かに抱いて欲しくなる

 

 

木の芽和へ

箸に挟みて

色香嗜む

 

三寒四温といいますが

ここ数年

厳しい寒さと異様な暖かさが

不規則に襲ってくるように感じます

 

春は、まだまだ遠いのでしょうか?

 

 

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