巻き肩の人は猫背になりやすい?巻き肩かどうかをセルフチェック!

欧米人に比べる日本人は明らかに小さい人種ではありますが、単純に小さいだけでなく、実は骨盤の角度が違うことによって日本人は悪姿勢にもなりやすい、と言われています。

あるデータでは日本人の約8割は猫背であるとも言われているのですが、猫背になる原因はさまざまで普段からの姿勢が良くない座り姿勢がよくない、パソコンと向き合い続けている、筋肉量が足りない、などあげればきりがありません。

また猫背には様々な種類があり、今回はその中でも肩が胸側に巻きこまれたまま固まってしまう巻き肩」について記事を書いていきたいと思います。この巻き肩は、後述するチェックでも確認ができますが、例えば洗面所の鏡などでも見て取れることがありますので気になる方はぜひ、確認してみてください。それでは記事を始めてまいります。

巻き肩は猫背の原因になる?

そもそも「巻き肩」とは、肩が本来の位置より前に出て内側に丸まっている状態のことです。「丸まっている」=「猫背」と思われるかもしれませんが、猫背とは背中が丸まっている、つまり背骨を体の「縦ライン」と考えると、体が縦ラインに丸まっている状態のこと。一方巻き肩は前述の通り肩が丸まっている状態なので、丸まっているのは体の横ラインということになります。ですから極端な話、背中はピンと伸びているのに肩だけが丸まっている人もいますし、逆に背中は丸まっていても肩のラインはまっすぐ、という人もいます。前者は「巻き肩」、後者は「猫背」というわけですね。

とは言え実際には、巻き肩の人は猫背にもなりやすいため、両者を併発している人は少なくありません。というのも肩が内側に入り込んだ状態をキープしていると胸の筋肉が凝り固まってしまうため、反対側の背中の筋肉が引っ張られて前へのめりだすような姿勢になる、つまり背中が丸くなってしまうのです。したがって巻き肩の傾向がある人はそのまま猫背にもなりやすいため、気が付いた時点で姿勢を正す必要があります。

巻き肩かどうかをセルフチェック

それでまずは、自分が巻き肩かどうかをセルフチェックしてみましょう。方法は簡単、まず姿見のような大きな鏡の前に背筋を伸ばしてまっすぐに立ち、横から見て肩先が前に出ているかどうかをチェックします。本来肩は横から見たときに耳とほぼ同じラインに来なければならないのですが、これが耳よりも前に出ていれば巻き肩である可能性があります。

次に同じ鏡の前で今度は正面を向いてまっすぐに立ち、左右の肩先を結ぶラインがほぼ一直線であるかをチェックしてみましょう。もしも左右の肩を結ぶラインが一直線ではなくアーチを描いているように見えるのであれば、これも巻き肩になっている可能性があります。

また床に仰向けになって寝転んでみることでも、巻き肩かどうかをチェックすることができます。姿勢が正しければ仰向けになった時に肩全体が床に着きますが、肩が床に着かず肩の後ろと床の間に隙間ができているのであれば、巻き肩になっているのかもしれません。

加えて巻き肩の人は肩につられて顎も前に突き出ていたり、を上げたときに耳の横より後ろへ行かなかったりしますし、眠るときに仰向けより横向きの方が楽に感じたりします。これらの症状が見られないかどうかもチェックして、2つ以上当てはまるようであれば改善策に乗り出しましょう。

まとめ

今回は日本人に大変多いとされる猫背や巻き肩といった悪姿勢について記事を書いてまいりました。これら二つは代表的なもので知名度も高いものではありますが、悪姿勢というのは往々にして肩こりや腰痛の原因になるだけでなく、内臓の機能不全や肺がつぶれてしまうことによって起こる集中力の欠如など、放置していていいことは特にありません。

そのため、文中にあるようなチェックを行いご自身の状態について把握しておく必要がありますが、本文の最後ではそれではなぜ、日本人には猫背が多いのか。ということについて書かれている文を引用してみたいと思いますので、ご興味のある方は確認してみてください。

■骨格の違いが姿勢や身体能力に影響する

まず初めに骨格の違いが姿勢や身体能力の差につながる、という話をさせて頂きます。

日本人と欧米人の骨格で、1つ大きく違うのが骨盤の角度です。

具体的には骨盤を横から見た時に、日本人は骨盤がやや下方向に回転する「後傾」という状態、欧米人は骨盤がやや上方向に回転する「前傾」という状態になっています。

骨盤後傾と前傾のイメージ。日本人は後傾、欧米人は前傾の傾向がある。

この違いによって何が変わるかというと、まず一つ大きく変わるのが「姿勢」です。

日本人に多い骨盤後傾姿勢では、腰が丸くなるような状態ができるので、背骨が伸ばしづらくなり、猫背と言われるような状態になりやすくなります。

重心の位置も下に下がるため、結果的にヒザが曲がってしまいます。

一方、欧米人に多い骨盤前傾姿勢では、お尻が攣りあがったような状態ができるので、背筋が伸びやすくなります。

また重心の位置が高くなるため、ひざは自然に伸びやすく、結果的に脚が長く見えるバランスになります。

引用:WORLD WING UNSUI GROUPE

URL: https://worldwing-unsui.net/2022/07/02/japanese-westerners-defference/