【理系学生向け】就職活動の一次面接官を担当して感じた学生の印象の違い

はじめに

たまたま機会があり、就職の一次面接の面接官を担当しました。

その際に個人的に感じた魅力的な学生と、いまいちな学生の違いについて、特徴を列挙します。

学生の方は参考にしてください。(一次面接は会社毎に見るポイントは違うと思いますが、基本的なポイントを抑えていないと面接官への印象が悪くなります)

魅力的だと感じた学生

専門用語を使わない

研究内容を聞かれた時に、分野外の人に伝える気持ちがあるかどうかが大事です。

できるだけ一般的な言葉を使うことを心がけて説明してくれると印象が良く、研究についての会話のキャッチボールが生まれやすいです。

個人的にダメな例:「不整地に適応する三半規管を有する自律ロボットの研究をしています。」(架空の研究です)

個人的に良い例:「でこぼこな地面にもバランスをとって立つことができるロボットの研究をしています。」

研究の目的や運用先を答えられる

研究について深堀りする際に、その研究の目的や実際に社会で運用する方法、運用にするために必要な課題などを聞いたりします。

質問に対して的確に答えてくれると好印象です。回答につまるようだと、ちゃんと目的を持って研究していないのかなと思います。(研究分野よっては実際の社会に活用できないものもあるので、その場合は除く)

志望動機を具体性を持って説明できる

なぜ志望しているのかを自身の体験や価値観を元に説明してくれると、好印象です。

個人的にダメな例:「IT技術は人の役に立つ仕事なので志望しました。」

個人的に良い例:「昔からパソコン(他:車とか動くもの)に興味があり、社会に〇〇の貢献をしていることに魅力を感じたので、自身が勉強した〇〇を活かせると感じて志望しました。」

信頼されたエピソードが言える

自分の主観だけでなく、他の人から信頼されているエピソードがあれば好印象です。

例:日頃の関わりや努力を評価されて〇〇の幹事に推薦された。等

課外活動で何かやっている

大学での勉強や研究だけでなく、課外活動をしていると自主性があるタイプだと感じるので好印象です。(学外との共同研究、地域行事、アルバイト、部活やサークル、趣味でプログラミングや電子工作的な何か作った経験など)

いまいちだと感じた学生

就職活動の軸の主語が大き過ぎる

就職活動の軸を聞いた際に「独自の強みがある」「社会に貢献している」「人と関わる」等、どの会社でも当てはまる抽象的な発言をされると面接官としての印象は良くないです。

自身の経験や興味を交えて、業界や職種を絞って軸を決めた方が良いです。

専門性の乖離

例えば、研究では植物や物質を専攻しているのに回路設計やシステムエンジニアの職種を希望されると、面接官としては判断に困ります。

学士や修士の場合はポテンシャル採用なので、ある程度は専門性が一致していなくても良い部分もありますが、なぜ自身の専門性と異なる職種なのかや、自身で希望する職種に向けて何か取り組んでいることがあるか等を説明できた方が良いです。

エピソードの要点がアピールできていない

研究や課外活動の内容について、要点をアピールせず時系列で話したり、出来事を列挙するだけの説明を受けると面接官としてはいまいちです。

エピソードを話す上で主となる内容を強調して話すことを意識してください。

自分だけに向いた発言

「自分が成長できる」「人に驚いてもらいたい」等、自分だけに焦点が当たる発言をすると面接官としてはいまいちです。

仕事をする上で社会にどう貢献していくかが大事なので、「成長して社会を〇〇したい」「世の中を変える〇〇を提供したい」等の最終的な貢献までを言えた方が良いです。

時間に遅れてくる

オンライン面接だったのですが、面接に遅れてくる学生もいました。

面接官は通常の業務の合間で面接をすることもあるので、遅れてくるとイメージは良くないです。

私の場合、後ろの面接の予定が詰まっていることもあったので、2〜3分くらいなら早めにオンライン面接に参加してくれると時間に余裕があって楽でした。

おわりに

面接官をして感じた学生の印象の違いについて紹介しました。

就職活動で最終的に入れる会社は1つですが、いろいろな会社をみれる貴重な機会を活かしつつ、軸を決めていったら良いと思います。

一生懸命面接にのぞんで落ちることもありますが、適当に受けた会社は落ちるので、無駄な時間を使わないように自分に適した会社を受けるようにしてください。