貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

ばらちらし

2024-03-06 20:37:03 | 漫筆

(ほんとにやりおったw)

鉄火丼やイクラ丼もいいけれど、「一口で何度もおいしいばらちらし」(あほ)

ユナカイトはそもそもこういう混合鉱物の岩石名。これは磨き石。これ見るたびに「柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける」という歌を思い出す。赤いフェルスパーにクローライト、エピドートなど。

ユーディアライト。ロシア・コラ半島産。シャケとキャビアのおにぎりか。(んなもんあるか)

マグネタイト&チタナイト&エピドート・オン・ライモナイト。アフガニスタン産。初出。これちょっと見だと地味~な石なんですけどクローズアップすると、色も燦光もえらく美しい。黒のマグネタイトは条線がくっきりしていて、そこに虹が光る。ちょっと茅舎石みたいな形も面白い。

デヴィリンとセレナイトのクラスター。デヴィリンの明るい青にセレナイトの渋いピンク、そして何の石かはわからないけど黒のアクセントが効いている。

きらきらオンパレードの「ブルガリアン・ミックス」。金属質だけでなく青や赤の結晶もあって、もう最高。

エクロジャイト。ガーネットとオンファス輝石など。地味~なんですけど、この石、何となく好きなんですねえ。沈み込んだ地殻が脱水変成してできたもの。やがてマントルの奥に沈み込んでいく。「水成鉱物」ではないので、重厚ですねえ。

パイロープとダイオプサイドとエンスタタイト。オーストリア産。初出。パイロープが目立っちゃってるけど、ダイオプサイドの薄青もなかなか。これを薄くスライスした標本がネットにあって、すごく美しかったです。

国産鉱物は俄然ばらちらし標本が多い。
京都法花寺野のバラ輝石・テフロ石・木下雲母など。実にいい色合いです。

長垂のペグマタイト。オートゥナイト(燐灰ウラン鉱)が含まれてるんだけどそれは通常光肉眼でははっきりしない。白い母岩を背景にアルマンディンとガーナイト、インディゴライトが華麗。

アンドラダイトとパイライト。秩父鉱山産。初出。ちょっとエクロジャイトに似た地味な石ですけど、薄青の結晶が軽やかさを添えている。


番外編。フランクリン鉱山ミックスの蛍光。照らすたびに思わず笑みがこぼれる。

多くの鉱物商品は一種類の結晶ですけど、こういう混合標本というのも、美しいし、鉱物生成の不思議を感じさせるし、とてもいいのではないかなあと思います。

ちとウニ丼食いたい。(こら)


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