全国のデイサービス(通所介護)・デイケア(通所リハビリテーション)の施設数はいくつ?R3年版

こんにちは、櫻井です。

今回は、全国にあるデイサービス・デイケア(通所リハビリテーション)はいくつあるのか?

について話していきたいと思います。

この記事は、デイサービス・デイケアについて知りたい人、または施設数の推移を知りたい人に

向けて書かれています。

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目次

デイサービス(通所介護)って?

デイサービスとはどういうところを言うでしょうか?

通所介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、
自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、
家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。
利用者が通所介護の施設(利用定員19人以上のデイサービスセンターなど)に通い、
施設では、食事や入浴などの日常生活上の支援や、
生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供します。
生活機能向上グループ活動などの高齢者同士の交流もあり、
施設は利用者の自宅から施設までの送迎も行います。(厚労省)

一言でいうと、通いの自立支援をする施設のことです。

デイサービスは施設によって個性が強いことが多いです。

疑似通貨を使った施設や、歩くことをテーマにした施設。

温泉を売りにした施設。介護士というよりはトレーナーがいる施設など。

多彩なニーズに答えられるのがデイサービスの強みいえるでしょう。

小規模のデイサービスは数は減少傾向にあります。

良くも悪くもデイサービス間の競争も激しいため

良いサービスを受けれる可能性が大きい分

消耗してしまっている施設も少なくないでしょう。

デイサービス(通所介護)の施設数

では、デイサービスの施設数の推移はどうなっているでしょうか?

小規模デイサービスの施設は平成27年度から28年度にかけて一気に減少しました。

その後、横ばいからやや減少という傾向が続いております。

小規模以外は、平成27年度から28年度にかけて大きく増加しました。

それからは、微増傾向が続いています。

デイサービス全体でみると、平成27年度以降あまり変わらず、

43000施設~44000施設程度で推移しております。

H27年度にデイサービスの業界に何があったのか?

結論から言うと、介護報酬の改定が大きく響いています。

小規模デイサービスの基本報酬が10%削られました。(通常規模は5%減)

国としては、デイサービスの急増を抑制する役割もあったのでしょうが

非常に厳しい改定があったということです。

また、H30年度の改定によりADL維持加算が新設されましたが

5時間以上の条件付きとなり短時間の小規模では算定ができないものになりました。

それにより、小規模は新規参入する施設は減り

または通常規模に変更したりして、H27年からH28年にかけての

急激な数の推移になったようです。

デイケア(通所リハビリテーション)って?

デイケアとは、

通所リハビリテーションは、利用者が可能な限り自宅で自立した
日常生活を送ることができるよう、利用者が通所リハビリテーションの施設
(老人保健施設、病院、診療所など)に通い、食事や入浴などの日常生活上
の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを
日帰りで提供します。(厚労省

一言でいうと、通いの自立支援施設ですね。

ん?デイサービスと変わらないじゃないか?と思ってしまいますね。

デイサービスとデイケア(通所リハビリテーション)の違いって?

よく、デイサービスとデイケアの違いについてわかりにくい

という話を聞きます。

実は、その通りで厚労省もデイサービスとデイケアの違いを

出し切れていないと悩んでいました。

デイサービスデイケア
人員配置介護士
看護師
機能訓練指導員
生活相談員
介護士
看護師
リハビリ専門職
医師
提供される
サービスの違い
独自サービスが多彩専門職によるリハビリ
医師の診察
利用料1000円
~2000円程度
デイサービスより
100~300円程度高い

表にすると上記のようになります。

専門職を配置しているデイケアのほうが基本、料金が高いと

考えればよいでしょう。

医師の診察は施設によってですが、しっかりやってくれるか

どうかは確認したほうがいいです。適当にやっているような

施設では、それがサービスに対する姿勢として表れていると

考えていいでしょう。(きまりをちゃんとやっていない施設)

実際、医師がしっかり診察するには、デイケアそのものの加算が

低いため適切に実施することが難しいので、

施設のカラーが出やすいところになっています。

デイサービスでは機能訓練、デイケアではリハビリと

ともに運動はあります。デイケアでは専門職がやってくれる

強みがあります。デイサービスでは特徴的な集団的運動や

器具を導入した運動など今ではデイケアにまけない

施設が多くなっています。

表にすると、結構違いがあるのになぜ厚労省が悩んでいるのでしょうか?

利用者に違いが伝わりにくいというところもありますが

狙っている結果が出せていないというところがあります。

厚労省としては、デイケアはリハビリ施設として結果を出し

利用を卒業できるような形に持っていきたいと考えています。

卒業こそがデイサービスとデイケアの大きな違いと。

しかし、卒業できる利用者はまれであって、厚労省が求めているような

リハビリ結果を出せている施設が少ない現状があります。

卒業先にデイサービスを持ってくる絵図はうまくいかず

明確なサービス差を出しにくく、デイサービスとデイケア

をどうしていくか悩んでいるようです。

デイケア(通所リハビリテーション)の数の推移

では、実際デイケアの施設数はどうなっているでしょうか?

上の図のようになっています。

毎年100施設~200施設ずつぐらい増加している計算ですね。

デイサービスに比べると施設数は少なくなっています。

医師を配置しなければならないなど配置基準が厳しいため

どんどん増やすには敷居が高く難しそうです。

当分の間、じわじわと増えていくことになりそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

デイサービスは日本に44000施設程度、デイケアは日本に

8300施設程度となっています。

デイサービスは増加が頭打ち、デイケアはじわじわと増加傾向が続いています。

それにしても、加算を一気に減らして、施設数が増えなくするというやり方は

どうなんでしょうか?かなり荒っぽいやり方に感じます。

利益が出ている施設はなんとかできる可能性がありますが、

すでに赤字運営やギリギリだったりすると・・・

考えたくはありませんが、そこで働いている人たちの

ことを考えて厚労省は変更ができているのでしょうか?

介護保険事業ではこのような梯子外しを常に考えて

事業展開をする必要があります。

努力の範疇を超えている変更が普通に起こりうる業界なのです。

先を見据えて長期的視点をしっかり持った施設などを

選んでいく、または運営していく必要があります。

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