ヤマハB-1の、LCネットワークのコイル抵抗をものともしない駆動力は、私の聴くジャズにぴったりでした。
しかし、機械には寿命があります。B-1も例外ではありませんでした。
しかも、素子のV-FETが製造されておらず、修理は不能。
一方、130Aを導入した頃から仕事が忙しくなりました。
サラリーマンの方ならご理解いただけると思いますが、私たちの30代から50代は仕事が無限にあった時代です。
同期で最も働く男(誉め言葉ではありません。要領が悪いという意味)などと言われていましたなあ・・・
という訳で、B-1が向こう側に行ってしまってからはオーディオの活動は休止に近い状態でした。
そして早期退職
勤め先を辞めたのは命の危険を感じたからに他ありません。
この辺のことはまた別の機会に・・・
退職後はオーディオいじりも再開し、楽しい日々が始まりました。
当時流行りのバイワイヤリングも試してみましたが、拙宅のJBL3ウェイでは効果のほどは分かりませんでした。
そんな時、スコーカーのアッティネーターの代わりに、アンプを1台追加して、アンプのボリュウムでレベル調整をしたところ、駄耳の私にもはっきりわかる音の鮮度の良さが!
そうチャンネルアンプ方式ですね。ネットワークはそのままで、帯域ごとにアンプを割り当てる方式です。
チャンネルアンプでこの良さなら、マルチ(チャンネル)アンプならどれだけ良くなるのか?
問題はチャンネルディバイダーを作っているメーカーが少なく、あっても極めて高額なことでした。
ただ、安いものもありました。
dbxやベリンガーです。PA/SR用のチャンデバですが、多機能・低価格の優れものです。
これらのチャンデバを、JBLやほかのシステムにも導入してマルチアンプを数多く経験しました。
その経過は飛ばして、次回は現在のJBLシステムのマルチアンプシステムについてです。