数年前に、イシノラボというアンプメーカーを知りました。
きっかけは「ウエスタン・スピリッツのつぶやき」というオーディオブログです。
そこのブログ主さんはオーディオケーブルの製作者で、JBLの3ウェイをオール・イシノラボ・アンプで鳴らしている方でした。
(この方は、残念ながら、昨年若くして亡くなられました)
イシノラボ主宰の平野さんのHPを見て、その考え方に共感を覚え、イシノラボ製のチャンデバを使うことにしました。
平野さんの主張のひとつはこうです。
クロスオーバーは、離したり重ねたりすることができないと、各ユニットを上手くつなげることができない、というものです。
例えば800㎐くらいのクロスの場合、下のユニットと上のユニットを同じクロスにすることがいいとは限らない。
下を600㎐とか700㎐、上も1000㎐とか1200㎐とか、フレキシブルに探るということができるチャンデバが必要ということです。
拙宅のイシノラボ製チャンデバのクロスの幅(指定できる)は、
低中が、400㎐から1600㎐の間
中高が、3500㎐から14000㎐の間
この設定は、当時のユニットがLE85と2405だったためです。
クロス周波数は連続可変、スロープは18㏈/octです。
現在のJBLシステムのクロス周波数は次のようになっています。
高域 LE85 3570Hz以上
(075を2μFのコンデンサーでパラっています)
中域 2482 440Hzから3500㎐
低域 130A 400Hz以下
高~中域、中~低域、それぞれ間を少しだけ離しています。
クロスオーバーの調整は、日常的に聴いている中で、「ちょっと変えたほうがいいかな」と思った時に行います。
オーディオ機器も経年変化していきますし、聴く私自身も変化していきます。
人間の変化は機器よりも大きいと思います。
耳の特性も変わります。楽音の聴こえかたも変化していくのが普通だと思います。
ゆえに、クロスは細かく変更できた方が便利だと思います。
最後に現状のアンプです。
プリアンプ オンキョー P-309
チャンデバ イシノラボ CD-300M(モノ×2)
高域用・中域用 エルサウンド EPWS-6
ステレオ2台を左右に分けて使用(6W×4)
低域用 ビクター PS-A2002×2 (400W×2)
チャンデバ以下は、左右モノラルになっています。
上左から、中高音用パワーアンプ、チャンデバ、下がプリアンプ
下段が低域用モノラルアンプ。これは左チャンネル用。(上に乗っているのは使っていないベリンガーのチャンデバ)
マルチアンプにするとアンプの負担がかなり軽くなるようで、例えば、ラックスのMQ68Cを低域用にしても真空管が火を噴くことはありません(笑)
ですので、低域用はMQ68Cでもいいのですが、私の場合は、年齢とともにアヴァンギャルド・ジャズや現代音楽を聴くことが多くなりました。
そういう音楽の「大きなピーク」に対応するために、余裕をみて大出力アンプを使っています。
JBL130Aの話がマルチアンプの方に行ってしまいました。
長い記事をお読みいただきありがとうございました。