3月中旬ですが、冬の恰好で来て正解。梅と筑波山。
引き続き「つくばりんりんロード」を進みます。
たぶん後で書く記事でこの駅に触れることになりますが。
そして、真壁駅跡に到着しました。
このサイクルラックは石でできていて、筑波鉄道を走っていた車両の絵が彫られています。
「つくばりんりんロード」は廃線跡サイクリングロードとして、楽しいのですが、ホーム跡は残っているのですが、それ以外の往時をしのばせるものが少ないのがちょっと残念です。
当時の車両を伝えているのはこれくらいしかないと思うのですが。
ちなみにこの461号は、元国鉄キハ04形。
現在は国鉄時代の姿に復元されて、鉄道博物館に保存されていますが、その前はつくば市の「さくら交通公園」置かれていたそうです。以前以下で寄りましたが。
「りんりんロード」では、各ホームを除いて、筑波鉄道のかつて姿がわかるものが少ないんですよね。各駅の往時がわかる写真展示等が各駅跡(休憩所)にあると、もっと楽しいなと思いますね。
筑波鉄道は岩瀬駅まで伸びていますが、今回は真壁駅で下車します。
真壁は「伝統的建造物群保存地区」となっているので、ちょっと寄ってみたかったところ。過去2回ほど「りんりんロード」でそのまま通過しているので、今回は街中をポタリング。
趣ある建物がたくさんあります。約100件が登録文化財だとか。
酒蔵もありますね。
「真壁伝承館」に立ち寄り、真壁の町の成り立ちを学びます。
真壁駅の東側に「真壁城址」がありますが、中世の城下町として成立し、近世は陣屋町として発展。江戸期には上方の木綿を東北方面に売りさばく木綿市が活況だったとか。
江戸末期の大火を経て、木綿から製糸業が盛んになり、


明治・大正期からは石材の産出が盛んにおこなわれるようになったそうです。
1889年水戸鉄道(現水戸線)が開業すると、石材開発が活発に。加波山から岩瀬駅までの軽便鉄道が敷設。花崗岩が採れたそうですね。
三越デパート本館にも当地産の石材が使われているとか。
そしての1918年(大正7年)には筑波鉄道が土浦~岩瀬間を全通。関東大震災後の復興需要もあって石材産業が急速に拡大したそうです。筑波鉄道はその石材輸送も担っていた訳ですね。
そのため現在もこの辺りは石材屋が多いそうです。(この後走った県道は石材屋さんだらけでした。)「真壁石」というブランドもあるみたいですね。
そうか!さっきの筑波鉄道461号が描かれたサイクルラックは真壁石だったのか!
筑波鉄道の各駅ホームに使われている石材も、きっと地元産なんでしょうね。
大正期に建設された蔵や
昭和初期に造られたレトロな郵便局建物も残されていて、イイ感じです。
が、全然人がいないなー。。。
せっかく貴重な建物・文化財があるわけですから、
できることなら、道路改良と電線地中化等をして、街歩きやポタリングがもっとしやすくなるといいですね。