ほとんどの人が間違って考えるている住宅ローンのことを伝えます。
「金利が上がったら、固定金利に切り替える」
です。これは非現実的な考えです。解説していきます。
3,000万 借入期間35年 変動金利 0.55%
月々78,540円
ここから金利が1.55%になったとします(1%UP)
月々92,591円
になります。金利が上がる時は1%近く上昇することがあります。
事実、2000年以降に1.2%上がったことがあります。
この段階でこれ以上の返済額UPは厳しいと思い、その後の期間を固定金利にしようか、検討します。
しかし、数分で撃沈します。
長期の固定金利は変動金利より断然高いからです。
以下は現在の三井住友銀行の住宅ローン金利です。
変動 0.475%
固定 5年 1.050%
固定10年 1.150%
全期間固定 1.450%
となっています。つまり
変動金利が上がった時点では固定金利も上がっています。
もし変動金利が1.55%に上がっている状況で推測計算するなら(過去にも現実にありましたが)
全期間固定 3.7%前後
になります。つまりこれは変動金利0.55%で返済していた家庭が固定金利3.7%で返済することになります。
前)78,540円
後)127,488円
月々48,948円の負担増
になります(泣)これは現実的でしょうか?金利が上がっている状況には歳をとってきているかも。。。そんな状況で約5万の負担増を選択するとは考えにくく、そのまま、上がった状態の変動金利で返済していくことになりかねません。。。よって
「金利が上がったら、固定金利に切り替える」
は非現実なことになってしまいます。
今後は年金支給額は減る一方です。住宅ローン控除額も減ってきています。
現実的な手法で賢く準備する必要があります。