元野良猫はいつ懐く?馴れるまでにかかった期間は?

にゃんこ

こんにちは、フジカヲルです。

わたしが猫ちゃんを保護する時に毎回気になることがあります。
それは「どのくらいの期間で懐いてくれるんだろう」ということ。

今回は猫ちゃんに馴れて・懐いてもらうにはどうすればいいのか、をお話していきます。

一応前提として、わたしはほとんど1日家にいて顔が見える声が聞こえる状態です。
環境の違いや個体差がありますので、あくまでフジ家の体験談としてお読みいただければと思います。

大人猫は懐かない?

良く言われるのが「成猫を保護しても懐かない」ということ。
これはもちろん個体によって違うとは思いますが、わたしは懐いてくれると思っています。
懐くというより馴れるという方がいいのかな。

当然子猫よりも根気や時間はかかると考えた方がいいと思います。

触っても怒らなくなるまで、を我が家の成猫で保護したニャンズを例に出しますと。
(カッコ内は保護当時の年齢です)

クロ(2歳)♂ → 6ヶ月
シロ(2歳)♀ → 4ヶ月
ユノ(2歳)♀ → 4ヶ月
ミケ(2歳)♀ → 6ヶ月
茶々(3歳)♂ → 3ヶ月

シロは比較的触らせてくれるのは早かったですが、未だに抱こうとすると逃げます。
逆にクロは到底触れるような状態じゃありませんでしたが、最近は少しの時間(30秒以内)なら抱っこもさせてくれます。
茶々は最初はお世話するたびに身体をビクビクさせて怖がっていましたが、今は足元にスリスリしてきたり膝の上で寝てくれたりしています(一番年長で保護したのに一番馴れてる不思議)。

「警戒心が強く臆病な猫ほど人馴れした後はデレデレの甘えん坊になることも多い」言われていますが、まさにその通りになってますね。

子猫は懐きやすい?

こちらも子猫で保護したうちのニャンズを例に出しますと。
(カッコ内は保護当時の月齢です)

ルナ(生後半年)♀ → 保護当日から威嚇ゼロ
アルテミス(生後2週間)♂ → 保護当日から威嚇ゼロ。当たり前ですが……

成猫で保護した子達と比べると圧倒的な差。

ルナは猫風邪を引いていたので、もしかすると威嚇する気力がなかったのかもしれません。
風邪が治ってからも人間に対して威嚇したことはいっっっっかいもありません。

アルテミスは乳飲み子の時に保護したので当然威嚇はしません。
でも大人になってから走り回りたい時に抱っこしたり執拗に構うとシャーと威嚇します。
何でだろう……生まれ持っての性格かな……それとも育て方かな……。

馴れてもらうためにしなかったこと

構わない

最初はもうとにかく構わないということに徹底しました。
祖母の引っ越しの時にもらった大きい布があったので、それをケージにかけて周りが見えない状態にして、尚且つワン達が近付かないようにプラダンで1~1.5畳程度の隔離部屋をリビングに作りました。

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↑このケージを2つ置いて、人間が1人入ってトイレ掃除が出来るぐらいの広さにしました。

保護部屋に入る時も突然入るとビックリしちゃうので、小さくノックして入ってました。

ご飯をあげる時も目を見ずに「ご飯にしようね~」とか「ご飯いれてくるね~」とか声掛けしたりして。
それでもクロは3ヶ月ほど、ユノは1ヶ月ほど猫パンチ&空気砲炸裂させていましたが。

逆にオットは触って馴れてもらう戦法をしておりまして。
「猫は犬とは違うからそれは無理やって」と何度も言ったのに聞かず。頑固なオッサンめ。
お陰でクロは旦那に馴れるまで7~8ヶ月かかりました。
ほらみたことか!!!!!

馴れるためにしたこと

声のトーンを変える

猫ちゃんは低い声・大きい声が苦手らしいので、話しかけるときは声は高めに小さめにしていました。
地声が低いのでこれが結構大変で。ずっと裏声状態。
おかげで今は地声で話しかけると「知らん人!!!」みたいな顔で警戒されます。

あとはコミュニケーションの時間を設けました。
長時間コミュニケーションを取るというよりも、時間は短く回数を多くするようにしましたね。
例えば1日のうちに1時間を保護猫ちゃんとのコミュニケーションに使うなら、ぶっ通しで1時間ではなく10分を6回などに分けるイメージ。

ケージ生活

思い返せば個人的にはこれが一番大事だったような気がします。

保護して最初の1ヶ月は猫エイズ・白血病の心配があるので、どの子もケージ生活に加えてお世話後は手指消毒を欠かしませんでした。
そこからある程度慣れるまではケージ生活継続。

元々お外で自由にしていた猫をケージに入れるのは可哀想だとは思います。
が、人に馴れていないのにケージフリーにしてしまうと人間が居る間はどこかに隠れていたりして、家庭内野良猫になりかねません。
そうすると人間が家にいることが猫さんにとってストレスになってしまいますよね……。

お世話している間威嚇しなくなったり、おやつを手から食べるぐらいになると、人間が家に居る間だけケージから出してあげていました。
一応出す前に狭い場所には入らないよう、猫さんが入りそうな隙間という隙間に、使わないクッションなどを詰め込みました。

しばらく観察してみて、電源コードを噛むなどの危ないことをしないなと思ったら完全にケージ卒業です。
寝る時も留守番の時も自由。と言っても日中はほとんどお昼寝してるんですけどね。
今は自分が入りたい時に勝手にケージに入って寝たり、ご飯を食べに行ったりしています。

ちなみに子猫はある程度育つまでは留守番・寝る時はケージです。
好奇心旺盛でコード噛んだりしちゃうんでね……子猫を守るためにも入ってもらっています。

感情がわかってくる

あくまでわたしの経験上ですが、なかなか馴れてくれない子と一緒に暮らしていると「あ、今機嫌悪そうだな」とか「暇そうにしてるな、遊んで欲しいのかな」とかわかるようになってきます。
表情だったり、尻尾の感じだったり、雰囲気だったり。
機嫌悪そうな時に構おうとすると当然怒ってきますし、暇そうにしている時に遊んであげると待ってましたと言わんばかりにおもちゃに食いついてきます。

馴れるまでは猫ちゃんも人間も大変だと思います。
お世話しても猫パンチ、お世話しても威嚇……
正直威嚇や猫パンチを毎日食らうと心が折れそうになるときもありました。
ずっとこの子は馴れないんだろうかとか、お外に居た方が幸せだったんじゃないかとか。
でも今、スリスリしてきたり布団の上でおヘソを見せて寝ている子たちを見ると、保護したのは間違いじゃなかったのかもと思えるようになりました。

同居人ぐらいの距離感で

ある程度慣れるまで自分は猫のお手伝いさんだという感覚で生活していました。
主人(猫)がお腹が空けばご飯の用意をし、トイレが汚ければ掃除をし、居住環境を整える存在。
……まあ今でも変わってないんですけどね。

中には警戒心がめちゃくちゃ強い子が居たり、めちゃくちゃ怖がりな子が居たりするので、一概に「毎日顔を合わせているといつかは懐いてくれます」なんて無責任なことは言えませんが、威嚇が減ったり人間が座っている真横を歩いていったりとか「馴れる」ことは出来るんじゃないかなと思っています。

猫さんによって懐く馴れるペースが違うので、その子に合わせて焦らず根気強く接してあげるのが一番ですね。

みなさんも良い保護猫ライフを!

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