官能小説 

 ショートヘアに大きなクリクリとした瞳、すこし明るい色が入った髪の色は彼女の性格をあらわしてるような色だ。そして陸上部でエースの彼女は、その運動能力とはおよそ似つかわしくないほどの大きな胸を持っていた。
 彼女の名前は藤森リカ。普段は快活で明るい彼女が最近すっかり暗い瞳をしていたのを心配した同じ陸上部で親友の木村優香が、彼女を陸上の顧問の先生と一緒に詰問していたのは放課後間近の時間だった。
 あんなに明るかった彼女になにがあったのか、リカを心配して優香はこの時間を顧問の先生と話してつくり、彼女を生活指導の部屋に呼んだのだ。どうにかその秘めてる悩みを打ち明けてほしい。そう想いながら二人は彼女へ質問した。
「最近なにかあったんでしょ?」
 その言葉を聞いて藤森リカはその大きな胸に右手を握りぎゅっとおさえる仕草をする。いつも明るかった彼女がくらい瞳にうつむき、少し身体を震わせながら、なにかを言おうとしたとき、ふと彼女のもってるスマホのバイブレーションが彼女の体に伝わる。中を見てはいないがそれがどんな意味をなしているのかは彼女はよくわかっていた。
「なんでも・・・ありません・・」
力なくそう言い放つ彼女に、優香と顧問の先生はただ見送ることしかできなかった。

「自分が何をしようとしたのか わかってるのか?」

そういいながら数人の男たちが藤森リカを囲む。

「余計なことをしたら、この写真ばらまくことになるんだぜ?」

そういいながら数人の男たちは彼女に写真の映像のデータがあるスマホをひらひらと彼女の前にさらす。ニヒルに笑う男たちは自分たちの優位は揺るがないと、彼女にたいして大きな態度を取る。

「もう いやなんです・・・」

か細い声で彼女は言った。

「あ?なんだって?」

「もう!いやなんです!!」

今度は大きな声だ。今まで彼女はどこか男たちの雰囲気に流されるところがあったが、今は、決意した様子だ。毅然とした態度でいまの脅されてる状態から抜け出そうと
してるのを男たちは感じた。

「じゃあ、その覚悟をみせてもらおうか?」