3流PGの速習ネットワーク改(1日目)

2021年10月14日ネットワーク,学習

はじめに

以下は、"みやたひろし. 『仕組み・動作が見てわかる 図解入門 TCP/IP』. SBクリエイティブ, 2020″の勉強メモである。

1. ネットワークの基礎

1-1. ネットワークとは

1-1-1. 歴史
単語 正式名称 説明
TSS Time Sharing System 1台の大型コンピュータ(メインフレーム)の処理時間を細かく分割して、それぞれの利用者(プログラム)に割り当てることによって、複数人で並列に利用できるシステム(昔のコンピュータはバカ高い)
ARPANET Advanced Reserch Projects Agency NETwork アメリカ国防省の高等研究計画局(DARPA, Defense Advanced Reserch Projects Agency)が学術目的で作ったネットワーク。データをパケットと呼ばれる小さな単位に分割してやりとりするパケット交換方式のネットワーク。インターネットのルーツともいわれる。
ポイント

1960年代前半、TSSにより、ユーザがTSS端末(画面出力と文字入力ができる端末)から大型コンピュータに対して電話をかけてアクセスしていた。大型コンピュータとTSS端末という、2台だけで構成される最もシンプルなネットワークが誕生した。1960年代後半になると、DARPAがARPANETを作る。このネットワークは、データをパケットと呼ばれる単位に分割してやりとりをするパケット交換方式とういう伝送方式を初めて採用。

Q&Aまとめ

Q. 最初期のネットワークはどのようなものだったか?

A. TSS端末と大型コンピュータの2台から構成される最もシンプルなネットワークができ、その後現在のインターネットのルーツともいえる、パケット交換方式を初めて採用したARPANETができた。

1-1-2. 回線交換方式とパケット交換方式
単語 正式名称 説明
回線交換方式 データをやりとりする前に1対1の伝送路を作り、やりとりが終わるまで占有する方式
パケット交換方式 データをパケットといわれる小さな単位に分割して、パケット交換機で交際されたパケット交換ネットワークに流す方式。パケットにはヘッダという、宛先の情報やデータの何番目に当たるかなどを示すいろいろな情報が含まれている。
ポイント

データの伝送方式は回線交換方式パケット交換方式の2種類ある。(上記用語表より)回線交換方式は、回線を占有できるため通信品質は安定しているが、データが流れていない時も占有されているので、非効率。そこで、回線利用効率向上を考えて、新たにパケット交換方式が誕生した。(上記用語表より)パケット交換方式は、必要な時に必要な分だけ回線利用できるのに加えて、その回線を利用して多くのユーザのデータを流すことができるため、効率よく回線を利用できる。

Q&Aまとめ

Q1. 回線交換方式のPOSvCONS

A1. POS : 通信品質が安定
CONS : データが流れていない時も占有されるので回線利用効率が悪い

Q2. パケット交換方式のPOSvCONS

A2. POS : 回線利用効率が良い
CONS : パケットが無くなったり壊れたりすることがある(そのパケットだけ再送してもらえば問題ない)