Adminではないけれど [隠居生活編]

主に無職の身辺雑記、たまに若い頃の自慢話。

6,000円相当の作業

3年前に購入した竹木製腕時計が、ふと見たら止まっている.まだ電池が切れるタイミングではない.どうしたのかと思ったら、秒針が取れ、それが短針と時計盤の間に挟まり、針の動きを止めていた.小さくトントン叩いて振動させ、動かしたら、秒針が外れた.そのまま様子を見る.時間が経ったら針が動いていることが確認できた.秒針は取れたままだが、秒は特に必要ないため、このままでいい.外れた秒針が盤の中に残っているのはうっとうしいけれど.

しばらくしてまた覗くと、再び秒針が短針と盤の間に挟まり、止まっていた.今度は叩いてもゆすっても外れない.このままというわけには行かないようだ.近所のミスターミニットへ持って行く.以前、別の腕時計だが、ベルトが切れた時に親切に対応してくれた.

秒針は取り付けなくていいから、このまま外してくれと依頼.修理は店ではできない、工場へ持って行く必要があるから時間がかかるという.日常使いは別の時計なので、多少時間がかかっても構わないと伝える.

費用は6,000円ほどかかるという.耳を疑った.6,000円ですか.いろいろと調べていた店の人は言う、いや、もう少しかかるかも知れません.電池交換だって1,500円でできるのに.その1,500円の価格の大部分は電池代だろうに.「修理」ということで、基本料金が違うのだろう.しかし6,000円以上かかるとなれば、買い直した方がいい.ちょっと検討しますといって、修理には出しのをやめた.

帰宅後、時計の裏面を見ると、小さなネジが4箇所ある.そういえば家には時計や眼鏡の修理用に細いネジがあった.以前は、眼鏡のネジが緩んだ時に使用していたが、眼鏡店の人に、自分でできると思っても、ネジ穴を壊してしまう人がとても多い.必ず持ってきてくださいと言われて以来、使うことがなかった.探したら、まだ処分しておらず、工具箱の中にあった.ネジを取り、裏ブタを外すと、時計の盤に手を触れることができた.いくつかの部品が組み合わさってはいるが、組み立てられなくなるほど大仰なものではない.爪楊枝を使ってそっと秒針を取り、再度フタを嵌め、ネジを締める.しめて5分ほど.

多少の費用を払っても専門家に、と思ったが、専門家の手を煩わせるまでもなく、自分でできた.これが6,000円(以上)相当の作業.