今回は冒頭から怖かったわー

・巨大教祖・聖嶺さんの少年時代エピソード
・聖地世田谷区の聖嶺教寺院に潜入！
・中型巨人、聖嶺教使徒・篤心さん登場

という流れでした。

が、

最初に挟まれた
聖嶺さんの過去エピソードが
かなり意味深。

名古屋編ラストの​第25話​で
ダイゴさんが語っていた、

「心の中に別の何かがいる」

は、性質は違えど
これと同種同質のものっぽい……


​​​



​​​第32話感想です。​​​​



この作者さん、

はっきりとすべての情報を描ききらずに
「不穏」な感じを伝えるのが
上手だなぁ……と

そういう場面に出会うたびに
毎回かなりドキドキします。

個人的には仁印大臣や
円満堂総理絡みのエピソードが
そういう印象強いです。



今回は冒頭に
聖嶺さんの少年時代の
父親とノートの話が出てきて、

その後、
その父親が宇宙飛行士だったということが
琴花ちゃんの語りの中で明かされたり、

聖嶺さんが、父親が亡くなる数日前に
「父親の姿をした父親とは違う何か」としか思えない
何者かとの邂逅を経験していたり、

結局のところそのノートは

今の聖嶺さんが
お念珠の一部をロケットのようにして
その中に隠して首にかけているシーンがあったり、

とても重要アイテムという描かれ方をされています。
もう不穏というか、怪しいにもほどがある



このノートに書かれているのが
超重要なこのなので
肌身離さずということでしょうか

でも「お念珠を首にかける」というのは
仏教の宗派によってはタブーであり、

ちょっとググるだけでも
「縁起が悪い」「破門」「破戒僧」などの言葉が
ぞくぞくと……

いやこれ「聖嶺教」だからアリなのかしらん。
とも思うものの、
前話、前々話では聖嶺さん、首にかけてないっぽいしなぁ……


また、

父親が「宇宙飛行士」だったというエピも、
色々と意味深。

この物語のなかで
怪獣が飛来してくるのが宇宙からだったりするし、

聖嶺さんの父親も、
「宇宙で何かを見てしまった」
「何かに寄生されてしまった」
ということなのでしょうか。

そしてそれをノートに書き記し、
自分の中に巣食う何かに知られないように
聖嶺さんに託すという念の入れよう。

実際に父親をのっとった（？）「何か」は
少年聖嶺さんにノートのありかを訪ねたりしているので、

その「何か」は
ノートに書かれた内容を知っている、

あるいは知らないとしても、
「奪わなければならないもの」として認識している。

つまり

このノートに書かれている内容は
まだ明らかにされてないけれど、
物語の中でも相当に重要なこと

なのではないかと予想されます。

「怪獣が地球に攻め寄せて降伏を求めてくる理由」
「巨人化の理由やシステム」

あるいは以前、円満堂総理が
「地球最後の日が来るのは既定路線」
というような発言をしていたので
そちら絡みの情報かもしれません。

現在描かれている
聖嶺さんにまつわる章の終わりには
それが明らかになるのかな……と、
楽しみです。



そしてそんな状況の中
鈴ちゃん＆琴花ちゃんは
聖嶺教寺院に潜入。

信者さんのまっすぐさや
聖嶺教の源である「絶対者」の教え
「十戒」にドン引きしたり、

かなりの善人っぽさながらも
まっすぐに聖嶺さんとその教えを信じきっていて
アブなささえ感じさせてくれる

中型巨人の聖嶺教弐等使徒、篤心さんに出会って
何やら宗教問答が始まりそうだったり、

次回はこの問答の続きや
ノートに書かれた情報について
さらに話が進みそうな気配……






たいていの宗教は
教えていることそのものは正しかったり、

だから信者さんも
自信をもって入信したり他者を勧誘したり、

そういうことができるのだろうと思っておりますが、

結局のところ
自分の心の平穏は
自分自身で求めて探して到達するものでしかなく、

そこに他者がどうのこうの、というのは
決して間違いではないのだろうけれど、なんだかなぁ、

と、

某事件の前、超理系の学生だった時代に
某宗教にどうやってか住所まで調べられて
自宅まで勧誘に来られて延々と話をされ
困惑した私は愚考してしまうわけであります。

中に誰かがいたのか、もしくは名簿売られたんだろうなぁアレ。怖。