とうとう来たかエンマンド
前回、
ダイゴさんが満身創痍になりつつも
ガイオンの戦士たちと共闘の道が拓け、
件のハンマーも返すことができ、
ダイゴさんの笑顔で〆られて、
これまで敵味方だったキャラたちが
ようやく力を合わせて
おそるべき敵と立ち向かうぞ
という
少年漫画的胸熱展開を迎えたところで
とうとう来たか
地球側最大の黒幕キャラ
※【以下、画像・解説は公式より】
<隔週月曜更新>
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◆コウノスケ「ゴダイゴダイゴ」
66話 (感想)
内容のネタバレ普通に含みます。未読の方はご注意。
30年前にそれは始まっていた…
物語はここで
「30年前に何が起きていたのか」が
明かされることに…
総理になる前の
「地球人類議会」の議長エンマンドが
(おそらくこの議会内の)研究施設で
クローン技術
遺伝子操作技術
遺伝子レベルでの後天的身体改造技術
に触れたことをきっかけに、
エンマンド自身が
「何者になりたいのか」を考え、そして望むことで
その生き物になれる可能性を見出してしまった
という、
現在の状況に至るまでの流れが
見事に解説されておりました…
ヘイム先輩のような
エンマンドのクローン体の利用の可能性についてとか、
また研究者であるミネルバさん自身も
知能型デザイナーベイビーの実験個体だったということで、
後に青空アキラくんという
巨大ヒーロー型デザイナーベイビーの育成者となるまでの道筋も
きちんとつけられている…
そして進化したエンマンドとは
腰巾着クリス・マクガレンくんを
文字通り言葉通り「食って」
もう人間として思い残すことはない
と呟きつつ、
いや人間としてというなら
クリスくん食っちゃうというのは
いかがなものかと…! と
内心思わずツッコミつつも、
とうとう
「絶対者エンマンド」として
地球に降り立った円満堂総理もといエンマンド議長、
その枕詞は
「地球の新たな支配生命体」だと…
ラスボス来たー!
これがどういう理屈でこうなったかという解説が
まるっと1ページ使われているのですが、
かいつまむと、
・これまで蜃気楼型怪獣(ミラ)と呼ばれていたのは
星を乗っ取る偵察や開発のための存在、すなわち単なる雑兵
・母体は宇宙の彼方に存在しており、
雑兵による偵察・開発タームが終わり支配タームに移行するときに
新たな生命体を創造して支配者として送り込む
・その生命体はその星で増殖し、新たな母体となる
(そしてこれらを繰り返す)
というのが、
これまでにガイオンの民の星や地球を襲ってきた
蜃気楼型怪獣の存在意義というか目的であり、
エンマンドはその性質を逆に利用して
蜃気楼型怪獣の母体が
「新たな生命体を創造する」タイミングで
その生命体を乗っ取ることで、
「人類を超えた絶対者」となった
という…
ルドラさんも作中で思わず呟いてますが、
そんなこと可能なのか レベルの
この発想自体がもうとんでもねぇですわ…
そしてダイゴさんはダイゴさんだった。
これも
人類の繁栄のため
自分は
諦めずに対策し、
蜃気楼型怪獣をも利用しつくした
と、
故郷を追われたガイオンの民を
嘲って言い放つエンマンドに対し、
ダイゴさん曰く
「人類の繁栄のためとか言って」
「結局あなたが人間辞めてみたかったってだけでしょ」
「余計なお世話」
とは、けだし名言
ホントそうよそうよと
オバちゃんらしく声援放ってしまいますわよ
しかし「絶対者エンマンド」となった
円満堂総理
(しかもなんか複数出現してる)
に対して、ダイゴさんらはどう立ち向かってゆくのか、
今後の展開がまた気になるううぅ…
しかし、
「背広姿で生まれてくる幼体」とか
また
斬新だなぁ…