第5波と現在のオミクロン株蔓延の違いを検証
100万人あたりの感染者数(7日平均)
https://ourworldindata.org/ 様より引用第5波の180人超えの所、三分の一の約60名。仮に第6波の過渡期であればこの上昇曲線は更に伸びていくことになるだろう。上昇が開始してから間もなく、この角度でどの程度の期間続くかは未知数であり、このグラフから読み取れることは少ない。
100万人あたりの死者数(7日平均)
先のグラフと全くの同期間で切り抜いたグラフデータである。
他国に比べての死者数の比は言うまでもなく極小ではあるものの、高リスクの方々がおられ、一人だとしても死者が発生してしまっている事実は、私達の生活スタイルや行動に責任を求められるものだ。
死者の上昇は感染者より遅れて訪れることが読み取れるのだが、現状では驚くほどの上昇とは言えない。
年末年始の移動による感染から、オミクロン株の発症までの2~3日のスパンで考えれば、現在の感染者は二~四次感染あたりの時期であろう。
実効再生産数
このグラフが物語ることは、デルタ株に比べオミクロン株が明らかに1人の患者が他の患者へ感染させる数が4倍程度は見込まれるということである。
第6波の感染者数は、2回摂取率の向上、ブースター接種、治療方法の多様化と拡充、経口治療薬の全国配布によって、状況は強固であり入院病床数も予め厚生労働省の指示で増やされているので、それらの相関関係で変化するものと思われる。
オミクロン株への置き換わり状況
表の通りで、デルタ株の惨敗である。97%はオミクロン株。
100万人あたりの入院者数
このデータも最初のグラフと比較していただくと、分かるのだが曲線は似ているが、比率は低めに推移している。つまり、感染しても入院に至るケースが少ない事を示している。
上気道炎を発症させると分析されているオミクロン株は、健康な人間にとっては入院するほどの体調不良は引き起こさないと考えられる。
しかし、後遺症に関して不明な点が多く、罹らないに越したことはない。
100万人あたりの集中治療室(ICU)利用者数
第5波のピークで約24名だったのに対し、現在は約1.2名。しかし、沖縄のような事例があるので地域差はあるだろう。
課題は極端な感染拡大地域で一定数おられる高リスク群の方々を如何にして護るのかである。
高リスクの方々は感染してしまうと、治療を施したとしても死に直結するか、以前と同じ健康状態へ戻ることが難しくなってしまう。
不幸にも第六波が始まってしまった場合は「自分は高リスク群」と置き換えて考えて行動する位の慎重さがあっても良いのではないだろうか。
極端な事を書くが、新型コロナウイルス感染症で亡くなる方はウイルスの増殖が原因で発生する諸症状で亡くなる。理屈ではそうだ。しかし、当人と家族は理屈は解っていても、感染させられた相手が存在すれば「その人によって殺された」と思いたくなくとも考えてしまうと推察できる。
私達の毎日の行動によっては、知らないところで補填できない命の代償を払わせてしまう事もありうるのだ。
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