教育法

【自分でできる子に育つ】子どもの褒め方/叱り方

【自分でできる子に育つ】子どもの褒め方/叱り方 教育法

家での子どもの褒め方、叱り方って中々難しいですよね

どうやって子どもを褒めたらいいのか、また叱ったらいいのか悩むパパ、ママも多いんじゃないでしょうか?

子どもが悪いことしたときどうやって叱ればいいのか悩む。。

今回はモンテッソーリ教育・レッジョエミリア教育を知り尽くしたオックスフォード大学の教授が
提唱する「自分でできる子に育つほめ方、叱り方」で学んだ子どもの褒め方叱り方について紹介していきたいと思います。

ご褒美で子どもをコントロールするのはよくない

よく子どもの行動を上手にコントロールするために、何か出来たらご褒美にお菓子を子どもに与えたりしていないでしょうか?

このような子どもとの接しかたを「条件付きの子育て」と言います。

たまにやってしまってるやつだ、、、

このような行動は子どもの行動の結果のみをみて、親の期待にそっていれば褒美を与えるという褒め方です。

このような条件付きの子育てには以下4つのデメリットがあります。

1.短期的にしか教育効果がない
2.条件付きの自己肯定感しかもてなくなる
3.親子関係が悪くなる
4.世代を超えて引き継がれる

順番に解説していきます。

1.短期的にしか教育効果がない

条件付きの子育てをすると短期的には言うことを聞いてくれるようになりますが、親の望むようにしなければならないというプレッシャーやいうことだけ聞けばいいという風に思ってしまうため、自分勝手な動機でしか行動しなくなります。

2.条件付きの自己肯定感しかもてなくなる

周囲からの賞賛や、お菓子など、外的承認によって自己評価が左右されるため、条件付きの自己肯定感しかもてなくなります。
例えば自分の上司や同僚が「すごくいい仕事をしたね」と褒めてくれた時にしか自分に自身が持てなくなってしまいます。

3.親子関係が悪くなる

条件付きで育てられた子どもは親から拒絶されたと感じることが多く、その結果親に対する憤りを覚え親子関係が悪化することがります。
大事なのは親や大人が「自分は子どもに対して無条件の愛情を注いでいる」と自己評価で満足せずに子どもたちがどのように大人の愛情を感じているか意識を向けることが大切です。

4.世代を超えて引き継がれる

条件付き子育ては世代を超えて引き継がれることが多いそうです。
自分が親からされたことはネガティブなものであったと認識しているのにも関わらず、自分の子どもに対しても同じ手法を使ってしまう場合が多いのです。

じゃあどのように子どもを褒めたり、叱ればいいんだろう?

ほめるときの3つのポイント

褒めると一言で言っても色々な褒め方があります。

次の3種類のうちどの褒め方が正しい褒め方でしょうか?

1.おざなりほめ
「すごいね」「上手だね」とどういうところが良かったのか具体性に欠ける褒め方

2.人中心ほめ
「性格」や「能力」「外見」など表面上の特徴を中心に褒める

3.プロセス褒め
努力や過程、試行錯誤した手順を中心にほめる「頑張って最後までやり切ったね!」「失敗しても諦めなかったね」など

この中で自己肯定感を育てる褒め方は3番の「プロセス中心褒め」です

他の褒め方を実施してしまうと「褒められ依存症」やチャレンジ精神、モチベーションの低下に繋がります。

じゃあどのようにプロセス褒めを実施していけばよいのでしょうか?

褒めるときの3つのポイントは

1.成果よりもプロセス(努力、姿勢、やり方)を褒める
2.具体的な行動・考え方を褒める
3.子どもに質問してどのように考えたのか聞いてあげる

この3つのポイントが大切になってきます。

1.成果よりもプロセス(努力、姿勢、やり方)を褒める

子どもを褒めるときに大切なのは能力や性格を褒めるのではなく、取り組んでいる過程での努力や、挑戦した姿勢、工夫した点に言及して励まして挙げることが大切です。

結果を褒めるのではなく、その過程に視点を置き、褒めてあげることで失敗してもいいんだ、自分の工夫は間違っていなかったんだと子どもに認識してもらうことで自己肯定感を育てることができます。

2.具体的な行動・考え方を褒める

「すごいね」、「よくできたね」と褒めてあげるのではなく、その頑張った中身に対して具体的に褒めてあげてください。

例えば、自分で服を着られた時には
「偉いね!」と一言で片づけるのではなく、「最後まで諦めないで服を着ることができたね!」
とそのプロセスを具体的に褒めてあげてください。

3.子どもに質問してどのように考えたのか聞いてあげる

褒めるときに重要なのは、褒める言葉を伝えるだけではなく、
子ども自身が「どのように感じ」「どう思ったかを」聞いて上げることが大切です。
子どもと会話のキャッチボールを行いながら、子どもがどのように感じて、その行動を行ったのかを質問をすることで引き出してあげてください。

子どもが求めているのは評価ではなく、何かを達成したとき、新しい発見をしたとき、嬉しいことがあったときの気持ちを共有することです。その感情を大切な人と一緒に分かち合うことで、自分の居場所があるという感覚が生まれ、子どもは幸せな気持ちになります。

上手な叱り方

上手な褒め方はわかったけど、上手に叱るにはどうしたらよいのでしょうか

やっては行けないのは罰を与えることです、手を出したり、怒鳴ったりすると、子どもは次は罰をいかに逃れるかということに意識が集中してしまうため、自分の行動のどこに問題があったのか考えなくなってしまいます。

じゃあ上手な叱り方はどのようにすればよいの?

1.「ダメ!」「違う」をできるだけ使わない

「だめ!」「違う!」など子どもの行動を頭ごなしに叱るのはやめましょう

本当に危険な時は別ですが、まずは子どもがなぜのその行動をとったのか話しを聞いてあげて肯定から入ることが大切です。

子どもが何をしたかったのか、何を言いたかったのかを理解しありのままの子どもを受け入れてあげて子どもに手を差し伸べてあげてください。

2.結果ではなく努力やプロセスに目を向ける

叱るときも褒めるとき同様、結果ではなくプロセス中心に声をかけてあげてください。子どもは能力ややり方を否定されると、自分は能力がないから出来ないと無力感を覚え挑戦する意欲を無くしてしまいます。

3.好ましくない行動の理由を説明する

子どもに対して自分がとった行動が子ども自身、あるいは他者にいかに影響を与えるかというモラルに焦点を置いて具体的に説明してあげて下さい。

そうすることで、自分がしてしまったことの影響を理解し何がいけないのか子ども自身で考えることができるようになります。

4.親の気持ちを正直に伝える 

親の気持ちを正直に子どもに伝えることも大切です。

親自身が子どもに対してどう感じているか、その理由は何なのかを子どもに伝えることで、親子間での気持ちのすれ違いがを減らしていくことができます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

忙しい子育ての中、気持ちに余裕がないまま叱ってしまうこともあると思いますが、
今回紹介した内容を心に留めていただくことで、子どもの自己肯定感を育てることができます。

自己肯定感についてはこちらの記事でも紹介しているので良ければ見てみてください。

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