この流れというのは「週末一度はセックスする」ということを既に果たした…というものでした。


本来、これは男である私が言うべき話ではありません。寧ろステディ(彼女)が思うもの…なのですね。

つまりセックスしたがる彼氏(=私)に「今週もセックスさせてあげた」という「婚外恋愛相手に義理を果たした」と彼女が思うことが重要なのでした。


もうすでにこの頃には明らかにセックスという遊戯中にもfifty-fiftyの関係は出来上がっていましたし、彼女から「心ばかりか身体まで支配されてる」なんて言う言質も取れていた(それだからこそのタイトル通りの浮気)のですが、それでも尚、女性サイドからすると「させてあげている」気分というのはあるものだと思っています。それと「自分たちの関係はセックスだけではない」と言う強い思いを抱いていたいというところがあり、それは過去の(婚外)恋愛相手が結局はセックスがしたい時にだけ愛想がいいというところがわかっていたことにも起因するところだと思います。


こうした彼女の心理を理解したうえで、その思いを逆利用させてもらうというところでありました。


男(=これは私だけじゃない)はセックスをしたがる。そして、この男(=私)もまた今週も身体を求めてきた…というのは「義理は果たした」というのと同時に「繋ぎ止めている」という証拠と思っていたと思うのですね。


如何にその頃のベッドで毎回乱れる姿を見ていても男(=私)としては「させてもらっている」という思いになっておいた方がいいですし、セックスをしたいがために夜の酒席に誘う…ということをこの夜に明確に示したということは、その翌日に私がなすべきことへのパフォーマンスだということを彼女に知られないだけの関係は構築できていたということなのですね。


そして、通常通り、その翌日たる土曜日も朝からデートをしました。


ただし「今日の夜、支店長に誘われて麻雀をすることになっているから、明日のデートはちょっと遅いスタートでもいいかな?」という布石は打っておきました。


「その日のうちに帰れば…」

セフレ候補はそう言っていましたが、どういう展開になるかはわからないですから。


特に遊びなれていないお相手とそうしたことになる時は振れ幅は大きく取っておいた方がいいに決まってますからね。


(つづく)