パパとGWの予定

2023年5月3日水曜日

社会 塾システム 勉強方法

ビビってる

今回のGWには何をすべきか。

6年生の中受生を持つ親御さんであれば、四月に一度はよぎったであろう疑問。

4年生であれば、春期講習まで終わって一息、軽く復習?
5年生であれば、一週間に1回になった理社の復習をしたり、国算のオプションをしたり?

さて、6年生の今はどうしよう?

結構悩んだ末、結局我が家は、先に進む方向を選んだ。
…まぁ、効果はないかもしれないけど。

思ったよりも、その分の時間はなかったし。

合格実績

ちょっと前まであまり知らなかったけど、長男くんの熱望校について、わりと衝撃的な合格実績だった。

まぁ率直に言って、定員に占めるSAPIXの割合がかなり多いのだ。

もちろん、単に合格者数で見ると短絡的な結論になりやすいというのは、理解している。
例えばSAPIXで合格者100人、日能研で10人としても、どの程度の成績帯の人が何人受けたのかまでは分からない。

SAPIX側では500人受けていたら合格率は20%、一方日能研側で10人しか受験していないなら合格率でなら100%になるわけだ。
であれば、着いていけさえするのなら合格率の高い日能研のカリキュラムを信じる、という判断も、十分有用だと思う。

しかし、SAPIXのすごいところは、この実績に向かう成績に、大体どの校舎・講師でも指導できる教材面だという話も聞く。
あるいは、教材を渡しさえすれば生徒側で必死にくらいついていくのかもしれない。

算数や社会をはじめとして、少し進度も速いとは聞くけれど、進度だけが問題なのか?
問題の程度はどうなんだろう?

端的に言って、合格実績を比較してビビってしまったので、ちょっと見てみた。

難しい、けど

調べたのは、主に日特に相当する、9月以降の休日用講習の教材。
だってウチ、日特ないし…。

サンデーサピックス、略してSSというらしい。
でも、けっこうシステムが複雑で…。
対象校ごとに名前がついている?はずなのだけれど、中学校名がついていても内容は別にその学校に関係ない講習というのもあるらしく。
よく分からない、というのが正直なところ。

見たものは結局、熱望校向けのモノということで合っていたのかな?
まぁ、間違えてたら仕方ないな。

そんな風に、入り口からすったもんだの末、教材を見てみた結論。

一言で言えば、難易度に関して、日能研とそこまでの差は感じない。
知らないことも多少あるとはいえ、6年前期、そしておそらく6年応用の夏期講習テキストをやり切れば、対応できそうな問題だ。
知識面については、日能研でも夏期講習等では本科に+αもされるし。

ただ1つ条件を付けるなら、日能研でのカリキュラムを100%やり切っていれば。
つまり、解き直しの時点であったとしても、育テや全モがフルスコアであれば。
そうすれば、知っておくべき事柄、使えるべき解法について、そこまで劣後してはいなさそう。

なんでもかんでも学び直し3以上というわけでもなく、学び直し1と同等くらいからも始まっている。
ただ、明らかに学び直し3以上の問題もある。
まぁ、SSって後期日特のときにやるようなヤツだしな。
おそらく日特でも似たようなことをやるのではないだろうか?

その上で、SSの方が、類問であっても問題演習の数は多そうだ。
だから、応用の練習量が多くできそう。
1.5倍から2倍くらい?

なるほど。

あとは、入塾さえ出来ていれば、あとは開成向けコースだろうがなんだろうが、希望制で受講できるらしい。
日特に受講資格がある日能研とは、随分ルールが違うんだな…。

というか、日能研の実績が四大塾の中でイマイチなのって、それが原因なんじゃないだろうか?
最近?なんか「仲間との学び」を打ち出してくるけど、Zoomだけだとしても日特などの特別講習は、幅広く受講可能にしたっていいんじゃないかな?

長男くんが4,5年生くらいの折、「基礎である栄冠は十分出来ているから、応用の練習をさせたい」と教材不足を嘆いていたことは結構あったんだけど。

まぁ、日能研の運営方針にとやかく言う気はないし、どうでもいいか。
やろうと思えば、過去の教材なんてフリマサイトで集められる時代だ。

で、何をしよう?

そんな情報集めを経て。

さぁ、GWは何しよう?
まずは大きな方向性として、復習をするのか、難易度を上げた演習をするのか。

あくまで私の感覚、しかも見たのはSSのみで日能研側の方を知らないとはいえ。
普通は、100%に近いレベルで今の本科の復習をさせて、後期に一気に問題演習、というのが正道なのだろう。
そういえば二月の勝者でも、「この時期は基礎徹底を」って話だったっけ。

しかし、この2つの選択だと、我が家では後者、演習の方だ。

そりゃ、ま、実際に長男くんの出来を確認してみれば、栄冠だってパーフェクトではないだろう。
ただ、4年生の時ならいざ知らず、確認するにしても問題数が多すぎるし、社会や理科で漢字までとなると、十分勉強した気になれるくらいの時間は使ってしまう。

でも、それは勉強としての効果は薄いと思う。
たとえば学力を数値化できるとして、私の見立てでは長男くんは栄冠の習熟率は90~95%くらいには到達していると思う。
それを98%に上げることにあまり効果を感じない。
(仮に今日100%に出来たところで、来週には98%になるだろう)

テスト前でなら、「範囲内が出来ていることの確認」という勉強も意味があると思うけど、そうでもないときには、ここまで出来ていればとっとと難易度を上げるべきだと思う。

というのも、これが大人なら、もっと難しい試験も受けてきているから、「どういうところに気をつけなきゃいけない」とか、「こういうレベルで勉強しなきゃいけない」というのを肌感覚で知っていると思う。
でも、経験させなければ、我が子達には、それは無理だろうと思う。

たしかに、すでに知識・スキルの応用の仕方を知っているというか、基礎を徹底していれば応用が解ける子もいる。
しかし、それだけでは解けない子もいる。

残念ながら、長男くんは後者のようだ。
…まぁ、4年のときはそうだったというだけで、今は多少マシになっているかもだけれど。

であれば、すでに6年前期も半分は既習範囲、それらについては「コレが出来ないと落ちる or コレが出来れば受かる」というレベル感を教えてあげたい。

当初は、合格判定には使えないくらい昔の入試問題でもまた解かせるかと思っていたけれど、過去問見ている限り、わざわざ過去問使わなくても、既習範囲のSAPIXプリントでいい気がしてきた。

コチラの方が十数年前の入試問題よりも最近の中受状況には対応しているだろうし、私的に同程度の難易度だ。
…いや、ちょっとSAPIXプリントの方が簡単かな?
まぁ、それでも栄冠よりは十分難しい、というかおそらく長男くんには難しい。

と言いながらGW特訓

ということで、6年後期にSAPIXでやる内容を家ではやらせてみようと決めた。
しかし、日能研のGW特訓も取ったから、そちらのカリキュラムで大体予定は埋まってしまうことに今更気づいた。

4/29からのGWの日程をよく考えると、
4/29:授業
4/30:育テ
5/1:学校
5/2:学校
5/3:特訓授業
5/4:特訓授業
5/5:特訓授業
5/6:フリー!
5/7:全モ

どうにも黄金の輝きが足りないなぁ。

でも、特訓授業は、なかなか面白かったらしいから、それはそれでいいか。
やっている内容もかなり高度だ。
身に着けば強化ツール以上に勉強になりそう。

なので、まぁ、頑張って調べたSAPIX教材については、残念ながら毎日1時間くらいしかできないな。
特訓は算数だけのようだから、まずは国語、理科・社会の既習範囲を1回分だけでいいからやらせてみるか。

それで、「こういう問題に対応していけるようになる必要がある」というのをなんとなくでも理解できるといいな。

もっと言えば、こういう頭使わなきゃ解けないような問題は、暗記と少しの理解で解けちゃう問題よりも、解くのが面白いと思ってもらえるといいのだけれど。

さてさてどうなることやら。

第一弾は社会

第一の懸念事項である社会をやらせてみたところ、解けなかったけど本人的にはなかなか面白かったらしい。

私から見ていると、やっぱりかなり不器用だなぁという感じ。
グラフやら表やら選択肢やらをどうしてそういう読み方をしちゃうの?と。

たとえば札幌、秋田、宮古の日照時間に関するグラフが与えられ、どれがどれかを当てろという問題。
グラフのうち2つは、冬に日照時間が落ちる=季節風の影響を受ける日本海側と判断できる。

では札幌と秋田をどこで区別するか、というと、対象となる2つのグラフの違いは、7月の日照時間が片方は下がっている点。

あぁ、なるほど。
梅雨か。
北海道には梅雨がないんだから、7月の日照時間が下がるのは秋田の方。

解説がないから正確には分からなくても、こんな感じだろう。

長男くんはまず、2つのグラフでは冬に日照時間が下がることが読み取れていない。
それも気付かないくらいなので、7月の日照時間の違いも気付いていない。

ハッキリ言ってそのレベル。
でも、日能研では、これまであまりこういう選択問題は少なかった気がする。
雨温図くらいかな?
知っているグラフしかあまりテストに出ないし、選択肢は「間違っているものを選べ」形式で、知識の習得を目指すものが多かったと思う。

だから、今は、出来なくても仕方ない。

ただ、この問題、使っている知識は、季節風と梅雨。
それだけ。
当然、聞き方を変えれば長男くんにだって答えられるだろう。

グラフの見方だって、知識としては分かっている。
軸から見て、変化の仕方に着目。
複数のグラフでは、同じところ、違うところを見る。

そして、知識から、結果であるグラフへと説明がつくように、両者を結びつける。
そんな、分析の作業。
そこを考えてみるのは面白かったらしい。

私としても、暗記に比べれば面白いに決まっていると思うし、間違っていたとしてもその過程が楽しめたなら良かった。
あとは、その経験がどれだけ積めるか、だ。

私自身、こういう問題解くのは、中学で塾に行き始めて、色々な問題に触れてからだと思う。
書いてあるはずのものをはじめは見落としていて、それが見えるようになる、そんな、世界が広がるような、繋がっていくような感覚。

せっかくの休み期間、普段の勉強の延長よりも、そういう体験をさせてあげたい。

それに、そういう経験が出来ると、きっと暗記も変わってくるはずだ。
「一問一答に答えられればいい」というレベルから、こういう、「分析作業に使えるように」と。
これからの本科と、天王山たる夏休みの前に、ぜひそこの部分でレベルアップしてから知識の習得に励んで欲しい。

そうすれば、きっといつか、書いてある問題を書いてある通りに読んで考えるだけで、間違えることもなくなっていくはず。
私がそうだったように。
機会さえ与えられれば、中学の頃の私程度が出来たことを、今の長男くんが出来ないはずがない。

まぁ、それを私が教えるには、役の方が大分勝っている気しかしないけど。
とりあえず、社会の第一段階は、成功した?みたい。

SAPIXの教材様々だな。
いや、日能研でもこういう対策をいずれしてくれるのかもしれないけれど。

さて、次は、理科か。