英語の直接話法と間接話法!書き換えや使い方を例文で紹介

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直接話法 間接話法

誰かが話したことを別の人に伝えることはよくあります
状況によって話し言葉をそのまま伝えることがあります
でも、多くの場合はその状況を自分の言葉にして伝えます

言ったことをそのまま伝えまるのが直接話法引用符を使います
自分の言葉にして伝えるのは間接話法で、発言内容をその場の状況に合わせて変更します

物語や小説、報道でよく見かける表現であり、会話でも普通に使われています
きちんと理解しておきたい内容です

この内容は、主に Cambridge Dictionary の文法説明を参考にしました
それ以外に参考にしたものは次のものです

このブログの内容と例文で参考にしたものはこちらです

できる限りネイティブが発信しているものをベースにしています
<文法書、辞書>
English Grammar in Use (GIU)
Cambridge English Dictionary(Cambridge)
ロングマン現代英英辞典
新英和中辞典:研究社(辞書)
<英語学習サイト&Video>
BBC Learning English (BBC)
EnglishClass101 (EC101)
English with Lucy
mmmEnglish
gymglish
engVid
YouGlish
<その他>
ネイティブのYoutuberなど
真・英文法大全(関正生 著)
一億人の英文法(大西泰斗 著)
実践ロイヤル英文法(綿貫陽 著)
日本人の英語(マーク・ピーターセン著)

記載内容の信頼性のために、情報源の名称や略称などを記述している所があります
(注)当ブログ内の多くの記事で参考にしているものです。1つの記事で全てを見ているわけではありせん


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目次

直接話法

書くときに直接話法は、カンマと引用符を使います
過去の話なので主節の動詞(伝達動詞)は過去形で一般的には said です
話した相手を明示するときは say に to を使った前置詞句(to me など)を使うか tell を使います

引用符の中にカンマやピリオドを入れます
引用符は、アメリカ英語はダブル(”…”)、イギリス英語はシングル(’…’)が普通です

He said, “I want to buy a car.”

彼は「車を買いたい」と言いました

He said to me, ‘We need to talk.’

彼は私に「話したいことがある」と言いました

He told me, “We need to talk.”

彼は私に「話したいことがある」と言いました

この例は説明のために引用符(ダブル、シングル)を混在させています
引用符の中に更に引用符を使うとき(”..’..’..”)は混在しますが、基本的にはどちらか一方です

I said, “I’m tired.”

私は「疲れた」と言いました

“I’m tired,” I said.

「疲れた」と私は言いました

“Just do it,” she said, “and don’t be what you’re not.”

「とにかくやりなさい」と彼女は言いました。「自分でない自分にならないように。」

直接話法の場合、伝達動詞を含む主節が後ろ会話の途中に入ることがよくあります

“Hold on. I’m coming!” cried Joe.

「じっとしてろ、今行く!」とジョーが叫んだ

直接話法が多く使われる物語や小説では、主語が人称代名詞でなく名詞の場合に、主語 (s) と伝達動詞 (v) が逆転することがよくあります

“I will not accept it!” he said angrily.

「受け付けませんよ!」 彼は怒って言いました

書いている文章では、伝達動詞の後に状況を説明する副詞を使うこともよくあります

間接話法

間接話法は、過去の誰かの言葉を今の自分の言葉にします
そのため、主語や時制、場所や時間の表現が状況に合わせて変わります

聞いた話を理解し、状況の変化を反映させるので多少難しくなります
最初に一般的な変更の仕方を理解しておくと便利です

直接話法と間接話法の比較

実際の会話では、直接話法を間接話法に言い直すことはありません
聞いた話を直接話法か間接話法のどちらかで話します

直接話法は伝達動詞を使い、聞いた会話をそのまま続けるだけなので簡単です
直接話法と間接話法を比較し違いを明確にすれば、間接話法の理解に役立ちます

The man said to me, “I am very busy now.”

その人は私に「今とても忙しい」と言っていました

The man told me that he was very busy then.

その人は私に、その時は忙しかったと言っていました

自分の言葉にするので引用符は使いません
間接話法では、伝達動詞の say と tell は、両方とも一般的です
あとで説明しますが、その他の伝達動詞も使います

She said, “We like it here.”

彼女は「私たちはここが気に入っている」と言いました

She told me they like it there.

彼女はそこが気に入っていると言いました

場所や時間、指示代名詞の表現も、今の状況に合わせて変更します

She said, “I woke up late this morning.”

彼女は「今朝は遅く起きた」と言いました

She said that she had woken up late that morning.

彼女はその朝遅くに起きたと言った

主語や目的語などの人称代名詞は、自分との関係に合わせて変更します
過去の話の伝達なので、伝達動詞は過去形、従属節も時制の一致で変更します

(まとめ)主な違い

  • 伝達動詞
    直接話法は say が多い
    間接話法は tell やそれ以外の動詞も使われる
  • 人称代名詞
    話し手の違いに合わせて変更する
  • 時制の一致
    過去の話なので、過去時制に変更する
  • 副詞(場所、時間)
    場所や時間の違いに合わせて変更する

状況によっては変更しないものがあります

①伝達動詞

間接話法の伝達動詞は tell がよく使われますが、say も使います

He said, “Jane will be late.”

彼は「ジェーンは遅れるでしょう」と言いました

He said that Jane would be late.

彼はジェーンが遅れるだろうと言いました

②人称代名詞

過去の自分の言葉は、代名詞(主語)の変更はありません

I‘m tired,” I said.

「疲れた」と私は言いました

I told them I was tired.

私は彼らに疲れていると言いました

③時制の一致

状況が同じなら現在形のままでも大丈夫です

She said, “I love my family.”

彼女は「私は家族を愛しています」と言いました

She said that she loves her family.

彼女は家族を愛していると言いました

Paul said, “My new job is boring.”

ポールは「私の新しい仕事は退屈だ」と言っていた

Paul said that his new job is boring.

ポールは彼の新しい仕事は退屈だと言っていた

Paul said that his new job was boring.

ポールは彼の新しい仕事は退屈だったと言っていた

状況が同じでも、時制の一致で過去形にしてもかまいません(GIU)

④副詞(場所、時間)

話を聞いた場所と同じ場所か違う場所かで使い分けます
時間も同じです

She said, “We like it here.”

彼女は「ここが気に入っています」と言いました

She told me they like it here.

彼女はここが気に入っていると言いました

She told me they like it there.

彼女はそこが気に入っていると言いました

彼女の好きな場所で話しているなら here のまま、別の場所なら there にします

She said, “I’m planning to do it today.”

彼女は「今日それをする予定です」と言いました

She told me she’s planning to do it today.

彼女は今日それをする予定だと私に言いました

She told me she was planning to do it that day.

彼女はその日にそれをする予定だと私に言いました

聞いた当日なら today のまま、日付が変わっていれば that day にします

日本語でも同じことをしています
このように、間接話法にするには聞いた言葉をきちんと理解している必要があります

平叙文以外の間接話法(一般的な変更)

疑問文や命令文では、伝達動詞や接続詞、文の構造が少し変わることがあります
(注)ここの説明では、話した言葉と間接話法の比較もあります

Yes/no疑問文

伝達動詞は ask で、接続詞は if が普通です

“Are you Japanese?”

「あなたは日本人ですか?」

She asked if I was Japanese.

彼女に、私が日本人尋ねられました

I was asked if I was Japanese.

日本人聞かれた

“Are we running late?”

「遅れていますか?」

He asked if we were running late.

彼は私たちが遅れそう尋ねた

“Have you been to Rome before?”

「以前にローマに行ったことがありますか?」

He asked whether I had been to Rome previously.

彼は私が以前にローマに行ったことがあるかどうか尋ねました

if の代わりに whether も使えます

wh疑問文

wh疑問文では、疑問詞を接続詞として使います

“Who are you?” she asked.

「あなたは誰ですか?」と彼女は尋ねた

She asked me who I was.

彼女は私に、私が誰か尋ねました

“Where are you going on holiday?”

「休暇はどこに行くの?」

He asked where we were going on holiday.

彼は私たちが休暇はどこに行くか尋ねました

「どこに行くか尋ねた」と「どこに行くの?と尋ねた」を比べてみましょう
日本語でも「どこに行くか」が自然で、英語も同じように平叙文の語順にします

命令文

命令文は接続詞ではなく to不定詞を使うのが一般的です

“Leave at once!” they ordered.

「すぐに出て行け!」と彼らは命じた

They ordered us to leave at once.

彼らは私たちにすぐに立ち去るように命じた

“Don’t work too hard,” I said to Joe.

「頑張りすぎないでね」と私はジョーに言いました

I told Joe not to work too hard.

私はジョーに頑張りすぎないように言いました

伝達動詞は命令文の内容に合ったものにします

Can you help me, please,” Jackie said to me.

「助けてもらえませんか?」とジャッキーは私に言いました

Jackie asked me to help her.

ジャッキーに、助けてと頼まれた

疑問文でも、この例のようなお願いではこちらが自然です

複数の文

He said to me: You look pale. What’s wrong?

彼が言った:「顔色が悪いよ。どうしたの?」

He told me that I looked pale and asked what was wrong.

彼は、私の顔色が悪いけどどうしたのか聞いてくれた

複数の文を伝えることもあります
伝達動詞以降を and で繋いで話すことができます
他にもいろいろなパターンがありますが、一般的な変更方法の説明はここまでにします

その他の間接話法

ここまでは、聞いた言葉を使った間接話法での変更方法を説明してきました
間接話法は自分の言葉で話すので、聞いた言葉と違った表現をすることもあります

“I’m sorry,” said Mark.

「ごめんなさい」とマークは言いました

Mark apologized.

マークは謝った

「ごめんなさい」は謝罪の言葉ですね

“Do you need help?”

「何か手伝いましょうか?」

She asked if I needed help.

彼女は私に助けが必要かどうか尋ねました

She offered to help me.

彼女は私を手伝うと申し出ました

この例では、疑問文を一般的な ask + if にもできるし、offer to にもできます

“Lock the door when you leave.”

「離れるときはドアに鍵をかけてね」

They told me to lock the door when I left.

彼らは私に、出かけるときはドアに鍵をかけるように言いました

They instructed me to lock the door when I left.

彼らは私に、出かけるときはドアに鍵をかけるように指示しました

They asked me to lock the door.

ドアに鍵をかけるように言われました

伝達動詞の変更や、わざわざ言う必要もないことを省略しても大丈夫です

Tell from Joe: “I’ll be about 15 minutes, okay?”

ジョーから電話:あと15分ほどかかるから、よろしく

Joe said that he’s running late. He’ll be here in 15 minutes.

ジョーは遅れていて、あと15分でここに着くそうです

状況を考慮して、会話にはない「遅れる」や「ここに着く」を追加しています
日本語でもこうした説明の追加はよくあります

伝達動詞一覧など

伝達動詞一覧

伝達動詞は、say, tell 以外にも多くあります
Cambridge Dictionary で紹介している伝達動詞です

add

追加する

admit

認める

advise

アドバイスする

agree

同意する

announce

発表する

answer

答える

ask

聞く

claim

請求する

comment

コメントする

complain

不平を言う

confess

告白する

confirm

確認する

continue

続ける

cry(shout)

泣く(叫ぶ)

demand

要求する

enquire

問い合わせる

explain

説明する

hint

ヒントを与える

inform

知らせる

insist

主張する

interrupt

割り込む

maintain

維持する

note

注釈する

observe

観察する

offer

申し出る

order

注文する

point out

指摘する

promise

約束する

protest

抗議する

repeat

繰り返す

reply

返事する

shout

叫ぶ

state

(公式に)述べる

suggest

提案する

threaten

脅かす

warn

警告する

wonder

不思議だ

このリストの伝達動詞は間接話法でよく使用されます

小説や新聞報道などの文章では、直接話法でも使用されます
でも日常会話の直接話法では、これらのほとんどを使いません(使用は一部のみ)

時制の一致

am → was, do → did, will → would といった一般的な時制の変更は問題ないでしょう
ただ、助動詞で少し特殊な変更をするものがあります

“I may be back later,” she said.

「後で戻ってくるかもしれない」と彼女は言った

She said she might be back later.

彼女は後で戻ってくるかも知れないと言った

“You may wait in the hallway,” he said.

「廊下で待っていてもいいよ」と彼は言った

He said we could wait in the hallway.

彼は廊下で待っていてもいいと言った

She said, “You must pay by 30th April.”

彼女は、「4月30日までに支払わなければなりません」と言った

She said we had to pay by 30th April.

彼女は4月30日までに支払わなければならないと言った

“It must be awful to live in such a noisy place,” she said.

「こんな騒がしい場所に住むのは大変でしょうね」と彼女は言った

She said it must be awful to live in such a noisy place.

彼女は、あんなに騒がしい場所に住むのは大変でしょうと言った

“I would buy it if I had the money,” he said.

「お金があれば買うのに」と彼は言った

He said he would buy it if he had the money.

彼はお金があれば買うのにと言いました

指示代名詞、副詞(場所、時間)

指示代名詞や、場所・時間関連の副詞の一般的な変更は次の通りです

this(これ)

→that(それ)

these(これら)

→those(それら)

here(ここ)

→there(そこ)

now(今)

→then(そのとき)

today(今日)

→that day(その日)

yesterday(昨日)

→the day before(前の日)

last week(先週)

→the week before(前の週)

two weeks ago(2週間前に)

→two weeks before(2週間前)

yesterday(昨日)

→the previous day(前日)

last week(先週)

→the previous week(前週)

tomorrow(明日)

→the next day(次の日)

next week(来週)

→the next week(次の週)

tomorrow(明日)

→the following day(翌日)

next week(来週)

→the following week(翌週)

前は before, previous、先は next, following です
使用頻度が多いのは beforenext です

おわりに

間接話法は過去の会話を伝えるものです
同様の方法で誰かが書いたことや考えたことを伝えることができます

She thought that she needed a new direction in life. (彼女は人生に新しい方向性が必要だと考えた)

これは過去の考えを伝えています
このように、過去について話したり情報を確認したりするのにも役立ちます

日本語もそうですが、英語でも過去の会話や思いを話すのは普通にあります
間接話法への変更規則を覚えて満足するのではなく、実際の会話で使えるようにしたいですね

このブログの内容が少しでも皆さんの理解と知識の助けになることを期待しています

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