語学学習ノート日記です.たまに仏教学習ノート日記です.

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3836番:引退記念過去日記(94)

2024-05-05 09:14:49 | 日記
3月26日(木)
【フロリダからのご家族4名様、ジャンボでご案内】 


  とある登録先からのお仕事です。

  ジャストテイクビュレット様ご依頼、タマ旅行様元受、
  登録先アサインという、あっち行って、
  そっち行って、こっちに回って来たという
  複雑な経路でいただいた仕事。


    【京都、炭屋旅館】

   
  お迎えは、京都、中京にある老舗旅館、「炭屋」。

  こういう、古式豊かなお宿が、当世、外国人の間で、人気
  を呼んでいるのは、みなさん、テレビ、新聞などで、
  よくご存じのこと。

  きょうは、一泊、最低でも35000円というこの、高級老舗旅館、
  「炭屋」様にお迎えです。

  午前8時30分。
  すでに、車(9人乗りジャンボタクシー)がスタンバイ 
  しています。

  ドライバーさんに、ご挨拶。
  指図書には、「京都自動車」 となっていたが、
  そこは、車両手配会社であって、実際のタクシーは、

   「第一交通」

  のジャンボタクシーでした。
  会社は、伏見にあるとのこと。
  おそらく、そこは、元、「京阪タクシー」
  であったはずである。

    「第一交通」

   は、元、九州のタクシー会社であったが、
   近年、買収を重ね、
   大きく成長した。

   買収とは、強い企業が、弱小企業を食べること。

   そのようにして、伏見の京阪タクシーという羊は、
   第一交通という
   オオカミに食べられてしまった。

   こんな書き方をすれば、
   第一交通の人が聞くと、気を悪くするので、
   訂正。

   正しい表現は、京阪さんが、撤退し、売却先を探した。
   それを第一さんが、
   お買い求めになられた、
   というとこでございます。
   

   さて、午前9時から、遅れること、20分。
   ようやく、本日のお客様、リンデン様の  
   
     おなり~

   でございます。


   しっぽフリフリ

   ご主人のジョーンさんとご挨拶。
  

ご主人 :  Good morning.
       John Linden.
       おはようさん。
       ジョーンでっさ。


クマモン : Good morning Mr. Linden John.
      ジョーンさん、おはようさんどす。


    外国人との出会いは、握手ではじまります。
    続いて、奥様のメッリサ様とご挨拶、そして握手。
   
    娘さん(長女、14歳)、のリリアンさんと、ご挨拶。
    そして、末娘のアイダンさん(9歳)とご挨拶です。 

  
    行程は、

    清水寺~錦市場~三十三間堂~金閣寺~祗園~


    指図書には、拝観料、立替ヨロ

    となっています。立替ヨロ とは、何か?

    立替よろしく、という意味であろう。

    これに対する答えは、

    立替の件ワカ

    であります。

     
    午前9時。時間通りで、出発。
    ジョーン・リンデンさんは、4人家族。

      
    まず、お迎え先の 「炭屋」 の玄関先で、写真。
    ご一行は、宿を、ここから、
    ブライトンホテルに変更します。

   先に、荷物を積み込みます。何と、荷台以外にも、
   10人乗りタクシーの4席分が、荷物となりました。
   

   そこで、先に、ブライトンホテルに立寄り、
   荷物を先に、降ろしに行くことになりました。


  


    本日のツアーは、終了時間が、午後5時となっています。
    
    
    ジャンボタクシーでの時間制貸切観光なので、
    終了時間が遅れては、なりません。

    つまり、タクシーは、1時間につき、6180円の料金が
    かかっています。遅れると、会社は、6180円の欠損です。

    時間を見ながら、進めていく・・・
これを、旅程管理と申します。

    
   (=⌒▽⌒=)


【ツアー開始】

  
    ブライトンホテルで、
    荷物をおろし、すっきりしたところで、
    スタート。

    経路をドライバーさんと
    打ち合わせしていなかったので、
    新町中立売にあるホテルから、
    我々の車は、どう進んでいくのかは、
    わかりません。すべて、ドライバーさん任せです。


    (道筋は、その日の交通事情もあるので、
     ドライバーさんに
     お任せするのがいいのですが、
     どうしても、ガイディング
     に入れたい箇所があれば、
     あらかじめ、通ってほしいコースを
     ドライバーさんに告げておきます。) 


【金閣寺】


     ブライトンホテルに、荷物を預けたので
先に、金閣寺に行く
     ことになりました。

     足利義満は、1394年に将軍職を、息子の義持にゆずり、
     出家した。その3年後、北山にあった西園寺家の別荘と
     その敷地を、畿内の土地と交換し、別荘を金閣に作り替え、
     移り住んだ。後小松天皇がこの地に、行幸している。
     金閣三階の扁額、「究境頂」の文字は、義満を訪ねに、
     金閣に行幸した、後小松天皇の筆致である。



【北野天満宮】

   
    お嬢さんは、大学受験を控えています。何と、

     「マサチューセッツ工科大学」

    を受験するのだそうです。

    あの大学は、世界ランキングでは、オックスフォードや、
    ケンブリッジ、ハーバード大学などと
    肩を並べるトップランキング
    の大学です。

    そこで、受験の神様、学問の神様、

     「北野天満宮」 

    に立寄り。


    牛の頭をさすり、その手で、自分の頭をなでる。

    これで、知恵を授かる。

     え?でも、それって、牛の知恵じゃん。

    大丈夫。紙一重の合否ラインのときに、
    そのありがたみがわかる。

    最後の最後に、牛の脳みそあと
    1グラムで合格、というときに、
    きっと、役立つ・・・かな。

  
     ヾ(@^▽^@)ノ    


    さて、車は、烏丸丸太町を東に取りました。

    
山田 : In Kyoto, there are three
     big festivals held yearly.
     One of them is " Time-honored Festival".

     A procession comes out of this gate here.
     This is the gate of
     Kyoto Gyoen Garden in which
     Imperial Palace lies.

     京都では、毎年、3つ、大きなお祭りがあります。
     そのひとつが、「時代祭り」です。 

     この門から、(仮装)行列が出てきます。
     ここは、京都御苑で、中は、御所です。
 


ご主人: Oh・・・Imperial Palace !
     Does Emperor live in it now ?

     ほう、御所てか!
     天皇が、今、いてはりますのか?



山田 : No, Emperor moved to Tokyo in 1868.

     いいえ、天皇は、1868年に東京に行きました。 


   ブタネコ

京都御苑の向かいに、裁判所があります。
 

山田 :The one on our right is courthouse.
    右は、裁判所でして、

    It's a district court.K  
   
    地方裁判所です。

 

  ヾ(@^▽^@)ノ 



  【祗園】


 円山公園の東、真葛が原とよばれる辺り。
 ここで、お昼を取ります。

 ここは、結婚式場を兼ねる、京料理の老舗、「東観荘」。

   
 山田が、この店に案内するのには、理由があって、畳敷の和室に、
 堀床式の個室に通されるので、きょうのような、
 プライベート・ツアーのお客様には、大変、喜んでいただけること。

 喜んでいただけると、どうなるか?

 そう、よくわかってるね。そう、チップが・・・
 あ、こういうことを、言ってはいけない。
    
 今のは、聞かなかったことにしておくれ。


  

   【三十三間堂】 


 三十三間堂と、その周辺は、12世紀、
 後白河法皇が、邸宅を構えていた
 ところ。その広さは、向かいの国立博物館を含み、
 さらに、東側の
 ハイアットリージェンシーホテルを含み、
 さらに、その東、智積院、
 妙法院を含む、大邸宅であったといいます。

 そして、この大人物を、嘗て、
 鹿ヶ谷に幽閉した平清盛も、なんと、
 たまげた人物だったことでしょう。

 鹿ヶ谷事件の遙か以前、
 後白河法皇は、平清盛に、三十三間堂の
 建立を勅命していました。
 そして完成したのが1164年。

 お客様には、通し矢の説明、
 映画、宮本武蔵のロケに、このお堂が使われた話  
 などを織り交ぜますが、
 なんと言っても、28部衆の説明は、
 免れません。ここ、三十三間堂をガイドするときは、
 必ず、28部衆の説明が求められます。

 ところで、1249年に火災があって、
 平安時代の1000体の
 観音像は、助け出された124体だけで、
 あとは、鎌倉時代の
 運慶、湛慶の一門による立像、さらに、室町期の観音立像も
 並んでいます。
 残念ながら、立像のひとつ、ひとつには、
 作年代は、示されていません。

  「これは、何年の作ですか?」

 と、聞かれても、困るのです。
    
 適当に、


  「ああ、これ4は、鎌倉時代の作品ですね。」

 とか言って、ごまかす?

 

  

   【上七軒】

   
    「We'd like to see Maiko as they dance at the theater.

   (舞妓さんの舞姿を是非、見て見たい。)」


    みなさん、そうおっしゃるものですから、調べて見ると、

    甲部歌舞練場の「都をどり」は、4月1日から。

    宮川町歌舞練場の「京おどり」は、4月4日から。

    先斗町歌舞練場の「鴨川おどり」は、5月1日から。

    そして、

    上七軒歌舞練場の「北野おどり」が、3月25日から~4月7日まで。

    ということは、

    ヾ(@^▽^@)ノ

    上七軒に行けば、見ることができる。


    と、いうことで、やってきました~、上七軒。

    ドライバーさんには、北野天満宮で、待っていてもらうことに。

    そして、鑑賞券を買って、入ります。
    私めが、ドライバーさんのいるところに、戻ろうとすると、


ご主人 : Oh, we'll invite you to the theater. Please join in.
      え、あなたも、ご一緒に、どうぞ。


山田  : But it's very expensive.
      でも、高いからなあ。

ご主人
&奥様 : That's okay.No need for you to worry.
       いいから。ご心配なく。



    もちろん、意志薄弱の山田は、ふらふら、入ってみた。
    実は、これが、初めてである。

    お抹茶付きのお席なので、先に、お抹茶を頂きます。

    お茶


 演目は、「出雲の阿国」ですが、観劇なので、通訳は、不可。
 そこで、英語付きのプログラムを
 買ってきて、幕合に、お客様にプレゼント。

 それぐらいは、する価値あります。
 お客様は、すでに、私めのために、
 5000円ほど、使っているのですから。

 舞台では、山三(さんざ)さまを慕う阿国が、
 妖艶な歌舞伎を舞います。

 山三というのは、名古屋山三郎。
 安土桃山時代の武将。出雲の阿国の亭主。
  

 「さんざ恋しや」というのは、歌舞伎の中の名セリフ。


 この上演のため、
 我々のタクシーのホテル到着が、40分遅延。

 そこで、どのような処理をするのか、
 旅行会社に問い合わせます。


  「終了時間を超えた分については、
   当該旅行とは、無関係のツアーですので、
   お客様に支払ってもらって下さい。」


 1時間分の延長料金をお客様にお支払いいただくことに。
 
 
 【ブライトンホテル】


 新町中立売を下がったところ、京都御苑、中立売御門から、西へ、 
 5分ほど、歩いたところ、ここに、本日のお宿、

   「京都ブライトンホテル」 

 が、あります。

 午後5時終了、となっている指図書から、40分遅れで終了。
 みなさんに、ご挨拶をして、本日の業務が終了。


 このとき、京都駅前のJTBサンライズ事務所から、電話。
 3月29日(日)のツアーの打ち合わせをしたいので、来て欲しい、
 という。

 (あ、リンデン様は、たった今、1時間分の延長料金をタクシーに
  お支払いになったばかり。あと、20分残ってるじゃん!)


 そこで、ドライバーさんに頼んで、
 京都駅近くまで、乗せていってもらった。

 が、

 この行為は、後で、エージェント様から、お叱りを受けました。


  「たとえ、料金分が残っていたとしても、それは、お客様が
   チャーターしたタクシーであり、あなたは、無関係でしょ?
   是非、そういう行為はお慎み下さい。」


   「・・(ショボン)・・・すみません。」


  まあ、エージェントさんの言うことには、一理ある。
  たとえば、レストランで、お客様が食べ残した皿を
  食べたりしないだろう?

  今回の行為は、そういう卑しさも、エージェントにとっては、
  具合の悪い印象になるのだろう。

  地下鉄で、移動すべきでした。


   【反省】 20分ほど遅くなっても、
        自分で、料金を支払わない車に  
        乗るな。


   おしまい

   山田 錦
  


   


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