厄除けにお香を飾ると効果があるの?なぜ訶梨勒と訶子の実なのか

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かりろくで厄払い

厄除けと聞くと何を連想しますか?
厄年とは、災難などが身に降りかかりやすくなると言われていて、神社で厄払い祈願などはよく聞きますよね?
他にもお守りを持ったり、パワーストーンを身につけたりといろいろ調べると出てきます。

お香で浄化と厄除け

お香もよく浄化を表すので「祓う」という意味では厄除けなどに効果があると言われています。
実際、厄除けにお香が効果があるのかというと、厄除けに限らずお香は白檀や乳香など浄化をする香原料があるので日常的にお寺やご自宅用などで使われています。

ここではお線香のように焚くお香ではなくて、刻み香を使った訶梨勒を紹介したいと思います。
年末になると訶梨勒を作るお香の講座が多くなります。新年に飾るからですね。

新年に飾る厄除けのお香に「訶梨勒」(かりろくと読みます)というのがあります
新年や慶事の時に飾られる匂い袋ですが、中に調合されたお香と訶子の実が入っています。

もともとは、かりろくはインド原産の植物で訶梨勒の実(訶子の実)が病を治す薬として使われていたことから魔除けとしてその実をかりろくの形をした袋に入れて作られた匂い袋を「訶梨勒」と呼ぶようになったようです。

また訶子の実は諸病を治す霊力があると言われ、そのかしの実を入れて作られた香袋を
お祝いの時や新年などに邪気を払うとして柱や壁に吊り下げて使われています。

訶梨勒の実(訶子の実)は漢方薬でも下痢や咳、痰の薬としても使われています。
なので病を治すと言われ、鑑真和上が伝えたとされる訶子の実は魔を祓うとも言われているのです。

魔を祓うと言われている訶子の実を入れて作るかりろくは、厄除けのお香として効果が期待されていので今年一年の安全、無病息災にお正月に飾ります。

私も年末には訶梨勒を作ります。
年末に来年一年の無病息災、邪気払いなどの意味を込めて調合したお香に訶子の実を包み香袋にして柱や壁に飾ります。

これから1年間香るように少し強めに匂いを調整してます。

玄関などにも飾るといいですね。
他のところでも言っていますが、玄関は運気が入ってくる入り口です。
そこで新年からしっかりと良い運が入ってくるように、かりろくを壁に下げているといいのです。

他にも、部屋に飾ったり柱に飾ったりとさまざまなところに吊るすことが出来ます。
小さな匂い袋ではないので匂いも大きさにより半年から1年は持ちます。

1年間の無病息災を願うので、1年間は香っていてほしいと思い作成しています。

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訶梨勒っていつから

もともと「訶梨勒」は実が薬用となるため、邪気ばらいとして柱にかけたのが始まり
室町時代には書院の壁飾りとして使われていたようなので、とても歴史の古い物なのですね。

匂い袋を飾り紐で結んでいるため、匂い袋と飾り結び=掛け香とも言われています。
飾り結びも縁起の良い結びを施してあり、新年に飾る厄除けのお香としても人気があります。

私もこの飾り紐に挑戦したのですが、とても私には作るの難しく途中で訳が分からなくなり
作ることが出来なかった経験があります。

なので、今では出来上がった訶梨勒用の袋を購入して、作っています。
出来上がったものを飾る時は本当に綺麗で素敵だな~と思ってしまいます。
今は袋の柄もいろいろとあり、結び紐もいろんな種類のものがあるので、それを飾るとどうなるだろうと想像すると嬉しくなります。

この飾り紐も奥が深くお祝いの結びも何種類もあるようです。
いろいろと作れたら楽しいのだろうなと思うばかりですが・・・。

訶梨勒作りは訶子の実と1年の月日を示す12種類の香木や香原料を入れて作るようですが
今ではご自身で好きなように調合されている方も多いです。

もともと浄化作用のあるお香の香原料が多いので、ただの芳香剤のような感覚で利用するのではなくて、厄払いなどお香の効果を期待しながら飾るのもいいかもしれませんね。

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