ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画の興行成績 [5月5日(金)~5月7日(日)] ►GW中、日本の映画館はにぎわいが復活したそうで良かったね ►そもそも皆さん、何を求めて映画を観るの?

2023-05-14 02:44:30 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
※日付要確認! 1週前の週末のデータです!

▶今回の記事中で特に注目作はナシ。下記のように5月5~7日の観客動員数は1位から「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」「クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」の順。
 同じ5~7日の日本の興行成績は「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」「名探偵コナン 黒鉄の魚影」「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」の順で、興行収入は2位が100億円突破、1位が100億円・3位が40億円・4位「東京リベンジャーズ2」が30億円を超える見通しですと。以上は12日付毎日夕刊<チャートの裏側>によるもので、1~4位の順位は前週と同じ。そして5位に新登場の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」が入りました。<チャートの裏側>の見出しは[GWに観たにぎわい復活]。けっこうなことでございます。
 で、私ヌルボ、これらの作品は観ていません。いや、観ようという意欲がわかなくて・・・。あ、「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」は観なくちゃ! ランドマークタワー至近のブルク13で上映しているし、観ておけば後日まさかの爆発事故が発生した時に幸いにして助かるかも知れんし(??)。

▶今<KINENOTE>のランキングを見ると、1位が「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」で84.7点という高ポイント。2位「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」80.1点、3位「名探偵コナン 黒鉄の魚影」78.1点。80点以上というのは相当な高ポイント。近年では「トップガン マーヴェリック」が85.6点、「RRR」は84.7点を記録しています。概して高ポイントの作品はストーリーに動きがあって観客をハラハラドキドキ、「もうダメか!?」とまで思わせ、しかしラストでは奇跡的に「良かった~!(手に汗、目に涙)」で終わり、友だち等と「ホントに良かったね~」と歓談しながら帰途に着けるという映画。
 前の記事で、「すずめの戸締まり」「THE FIRST SLAM DUNK」が韓国で大ヒット中と書きました。興収は日本円に換算すると約55億円と約48億円で、目下のところ韓国で今年公開の作品中1、2位を占めています。この2作は私ヌルボも観ましたが、やっばりそんな「ハラハラしたけどスッキリした!」映画でした。
 以前数十歳年下の若い人たちに「そういう映画ってあとに何も残らんじゃないの」と否定的な私見を口にしたところ、「仕事で疲れて帰ったあとは何も残らないスカッとした映画の方がいいのよ」と言われて深くナットクしたことがありました。
 だからと言って自分の好みは変わりません。・・・ということでこの続きは次回。

▶以下の記事と全然関係ない話。<キネ旬Review>井上淳一監督「ケアを紡ぐ」の評で次のようなことを書いていました。
 一点突破全面展開。優れた物語は徹底的に個を描くことで、その周辺、社会までも描く。ステージ4の舌がんを患った主人公を追うことで本作はこの社会からこぼれ落ちているものを描く。医療費制度と介護保険の谷間で、病気で経済的に困窮する15〜39歳をAYA世代と呼ぶなんて知らなかった。NPO任せでいいはずはない。絶対に死では泣かせないという強い意志。難病モノをやるすべての人は絶対に観るべき。坂本龍一ではないが、芸術は長く、人生は短い。ちゃんと生きた証しがここにある
 <AYA世代>は私ヌルボも知りませんでした。で皆さんは<一点突破全面展開>はご存知でしたか? 半世紀以上前の全共闘用語をここで目にするとは・・・。
 ウィキペディアによると井上淳一監督は1965年生まれですが「高校時代から若松孝二監督に傾倒し、早大に進学したら即若松プロに入って云々」とあってナルホド。「止められるか、俺たちを」(2018)の脚本も書いてるんですね。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月5日(金)~5月7日(日) ★★★

         日本と同日公開の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」が初登場1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・ガーディアンズ・オブ・・・・・・・5/03 ・・・・・1,265,466・・・・・・・1,630,899・・・・・・17,437・・・・・1,819
       ・ギャラクシー VOLUME 3(米) 
2(1)・・ザ・スーパーマリオブラザーズ・・4/26 ・・・・・735,962・・・・・・・1,802,451・・・・・・17,735・・・・・1,576
       ・ムービー(米・日)
3(11)・・クレヨンしんちゃん ・・・・・・・・5/04・・ ・・・・303,983・・・・・・・・・343,251・・・・・・・3,373 ・・・・・・・845
       もののけニンジャ珍風伝(日)
4(2)・・ドリーム(韓)・・・・・・・・・・・・・・・・4/26・・・・・・・206,355・・・・・・・・・956,487・・・・・・・9,248 ・・・・・・・858
5(4)・・すずめの戸締まり(日)・・・・・・・・3/08・・・・・・・126,586・・・・・・・5,323,141・・・・・・54,632 ・・・・・・・640
6(3)・・ジョン・ウィック・・・・・・・・・・・・・4/12・・・・・・・101,542・・・・・・・1,815,880・・・・・・18,847 ・・・・・・・664
       :コンセクエンス(米)
7(5)・・玉水駅の幽霊(韓日) ・・・・・・・・・4/19 ・・・・・・・39,126・・・・・・・・・223,640・・・・・・・2,384・・・・・・・・196
8(6)・・THE FIRST SLAM DUNK(日)・・1/04 ・・・・・・・20,421・・・・・・・4,625,236・・・・・・48,242 ・・・・・・・161
9(7)・・リバウンド(韓) ・・・・・・・・・・・・・・4/05・・・・・・・・・7,452・・・・・・・・・685,378 ・・・・・・・6,586 ・・・・・・・・66
10(新)・・ミュージカル 公演実況、 ・・・・5/03・・・・・・・・・7,310・・・・・・・・・・・・7,776 ・・・・・・・・・・90 ・・・・・・・・64
       もやもやキャッチ! ティニフィング(韓)
  ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン

 1位「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」はアメリカのSFアドベンチャー。日本でも5月3日から公開されています。韓国題は「가디언즈 오브 갤럭시: Volume 3」です。
 3位「クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」。韓国題は「극장판 짱구는 못말려: 동물소환 닌자 배꼽수비대」です。
 10位「ミュージカル 公演実況、もやもやキャッチ! ティニフィング」は、韓国国営KBSテレビで昨年から放映している韓国の幼児向けアニメ。公演実況というからには実際に歌手だか声優だかが登場するのか?と思いましたが、劇場版ということのようです。(この頃PCでKBSを観てないものでよくわかりません。) 原題は「뮤지컬 공연실황, 알쏭달쏭 캐치! 티니핑」です。※<알쏭달쏭(アルソンダルソン)>という韓国語は知りませんでした。→Kpediaによると<もやもや(あやふや、ぼんやり)>とのこと。この頃<もやもや>という言葉よく見かけるような・・・。なぜだろう?(もやもや)

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・すずめの戸締まり(日)・・・・・・・3/08・・・・・・・126,586 ・・・・・5,323,141・・・・・54,632・・・・・・・640
2(10)・・CLOSE/クロース(ベルギー・蘭・仏)・・5/03・・・・2,684 ・・・・・・・・・5,798・・・・・・・・・・58・・・・・・・・51
3(49)・・チキンラビット・・・・・・・・・・・・3/18・・・・・・・・・1,720・・・・・・・・・72,975・・・・・・・・655・・・・・・・・29
       :失われた宝物を探して(ベルギー・仏)
4(12)・・逆転のトライアングル(スウェーデン・仏・英・独)・・5/17・・856 ・・・・・1,835 ・・・・・・・・・16・・・・・・・・・9
5(4))・・ライスボーイ ・・・・・・・・・・・・・・4/19 ・・・・・・・・・・676・・・・・・・・・23,109・・・・・・・・・204・・・・・・・・25
       ・スリープス(カナダ)

 2位「CLOSE/クロース」はベルギー・オランダ・フランス合作のカミング・オブ・エイジ・ドラマ・・・というカタカナ語はどれくらい一般的なんでしょうね? 成長物語のことだそうです。日本公開は7月14日で→公式サイトで予告編を見ればおよそのストーリーがわかります。22年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールに次ぐグランプリを受賞しました。<観客が最も泣いた映画>とのこと。韓国題は「클로즈」って、えっ、クローズ!? 意味が違っちゃうじゃないの! 中高時代の英語の授業を思い出した・・・。
 3位「チキンラビット:失われた宝物を探して」はベルギー・フランス合作の冒険&コメディアニメ。ピンと立った耳、かわいいシッポ、しかし突然鶏の足に!? というニューヒーローがチキンラビット。彼は父のピーター王の後を継いで偉大な王を夢見て育ちますが、全国民が見守る王立冒険家協会テストでざんねんな実力を披露して笑いものになってしまいます。名誉回復のために父が目の前で放した伝説の宝物<闇のハムスター>を探すためチキンラビットは万能執事のカメのエイブ、アクションマスタースカンクのメグと共に冒険に出ます・・・。韓国題は「치킨래빗:잃어버린 보물을 찾아서」です。
 4位「逆転のトライアングル」はスウェーデン等4ヵ国合作の風刺ドラマ。コチラは22年カンヌ国際映画祭でのパルムドール受賞作。日本では2月23日に公開されています。韓国題は「슬픔의 삼각형(悲しみの三角形)」です。 

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