ドイツの7大名窯の歴史についてー第2回ヘキスト、フュルステンベルク 、フランケンタール、ルートヴィヒスブルク

2022/02/14

ドイツ窯

t f B! P L

 皆さんこんにちは👧

今回は前回に引き続き、ドイツの主要な窯として知られる7つの名窯を紹介する記事の第2回目です✋

前回の記事で紹介したマイセン、KPMベルリン、ニンフェンブルグはそれぞれザクセン公国、プロイセン王国、バイエルン公国を代表する窯でした。

今回はヘキスト、フュルステンベルク 、フランケンタール、ルートヴィヒスブルクの4つを紹介しますね😊どの窯も創業は18世紀に遡り、とても長い歴史があり、高品質な磁器を製造し続けてきたことでその地位を確立してきました。

ヘキスト

ヘキストはマイセンに次いで2番目に古い歴史ある窯で1746年に開かれました。現在のヘッセン州のフランクフルト近くにある小さな町ヘキストにヘッセン州で唯一の磁器工房として誕生しました。

他の名窯同様にこの地の領主であったマインツ選帝侯の支援のもと、ヨハン・クリストフ・ゲルツとマイセン出身の磁器画家アダム・フリードリヒ・フォン・レーヴェンフィンク(1714-1754)によって、選帝侯マインツ磁器製作所として設立されたのが始まりです。

ヘキスト窯はマインツ選帝侯国の設立特権と独占的地位が付与され、刻印にはマインツ選帝侯の象徴であった「車軸」が使用されています。

実はヘキスト窯は創業して僅か50年後の1796年に戦争などの影響もあって立ち行かなくなり閉業してしまいます。それから長い年月を経て、第2次世界大戦後の1947年に、ジャーナリストで歴史家のルドルフ・シェーファーの呼びかけによって再びヘキスト窯が開かれることとなりました。

このように閉業も経験したヘキストですが、磁器の製造はいつの時代も変わらず手作業で作られており流通量も非常に少ないです。

ヘキスト ホフラットシェイプ CS (楽天市場より)

フュルステンベルク 

ヘキスト窯誕生した翌年の1747年には、ドイツ中部のニーダザクセン州にある小さな町「フュルステンベルク」にもこの地を治めていたカール1世によって設立されました。

フュルステンベルクでも大部分を手作業によって製造しており、本国のウェブサイトでは、まず食器のシェイプから選ぶといった他にはない変わった特徴があります✋

それだけ、シェイプにこだわりがあり、現在13種類ものシェイプのリストから自分好みの形を選ぶことができます!

特に私が気に入っている2つのシェイプを紹介します👌白磁に加えてそれぞれのシェイプごとに絵付けがされたデザインもあります!

まずは、アルト・フュルステンベルク シェイプです。シェイプ名に窯名が入っているこちらの形は創業当初からある伝統的な形で無地のほかに2つの花柄のデザインがあり王道で可愛らしいティーカップです♪

アルト・フュルステンベルク シェイプ(本国サイトより)

2つ目は、グレック シェイプです。少し角ばった形でユニークなフォルムですね。アテナとミル・フルールの2つの絵付けパターンによって同じフォルムから全く違う趣になっていますね😊

グレック シェイプ(本国サイトより)

フランケンタール

フランケンタール窯と次に紹介するルートヴィヒスブルクは現在は閉業しており操業期間も短かったため、実際に手にする機会は珍しいのでサラっと歴史だけ紹介しますね👧

フランケンタールは1755年から1799年の半世紀だけ非常に短い期間操業した窯です。ラインラント・プファルツ州のフランケンタールの地で製造していました。食器だけでなく高品質なフィギュリンも多く手掛け、その評判からドイツの名窯の一つと数えられるようになりました。

ルートヴィヒスブルク

ドイツ南西部に位置するバーデンビュルテンベルク州にある小さな町「ルートヴィヒスブルク」で、1758年にカール・オイゲン公爵により設立されました。1760年にはアウガルテンで修行を積んだジョセフ・ヤコブ・リングラーを招き硬質磁器の製造にも成功し18世紀の7大名窯としての栄光を手にしましたが、1824年には閉業してしまいました。それから長い年月を経て、20世紀に再び復興しましたが2016年には再び閉業となりました。

終わりに

いかがでしたか?2回に渡り18世紀のドイツで栄光を残した7大名窯について紹介しました!

今後もYUMIKICHIではドイツ窯の商品を追加していくのでどうぞよろしくお願い致します。

自己紹介

自己紹介写真
ぐりちゃん
海外で出会った可愛いアンティークやヴィンテージ食器の情報を発信しています! 日本では中々手に入らない物も沢山あり驚きが止まりません! オンラインショップ もやっているので是非見てみてくださいね。

このブログを検索

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

ブログランキングにも参加しています

QooQ