【黄斑円孔】1年後の目の見え方

黄斑円孔
「手術が成功」の医者と患者の認識の違い

2021年2月に、左目の黄斑円孔の入院手術をしてから、1年が経過しました。

手術前に担当のお医者様から言われていたことは「視力回復は非常に個人差があります。もとに戻る人もいるけど、殆ど変化がない人もいる。これは手術をしないと分からないんです。それでも手術しますか」と。手術前の左目は、殆ど見えない上に視界が歪んで見えていました。ゆがみのある左目で見ると、人の顔が宇宙人みたいに見えて恐ろしい状態。たとえあまり改善しないとしても、これをこのまま放置する選択肢は私には無かったです。なので「はいお願いしますと」

この時はとても楽観的に考えていて、「自分は改善する方に入るに決まっている」そんな気持ちもありました。ただこの時の私の視力は、0.1もなかったんですね。後々聞くと、これかなり悪い数値みたいです。手術が成功するかどうかは、個人差があると共に、術前の視力も大きく関わっていて、やはり術前視力が良い方がもとに戻りやすいそうです。そういう意味から私の場合は、かなり先の見えないスタートだったことは確かです。

また今回手術をして改めて分かったことが、「手術の成功」という状態の、お医者様と患者の認識の違いです。お医者様にとって黄斑円孔の手術の成功は「目の黄斑の孔が塞がること」。それに対して患者の方は「歪みの無いクリアな視界になること」で、この2つには大きな乖離があります。言い方を変えると、黄斑が塞がって目の形状としては元通りになったとしても、視力は元通りにならないということです。孔が空くことで影響を受けた視細胞は、孔が塞がってもすぐには復活しないんですよね。。。

定期検診は大病院を卒業して地元の眼科に

そんなことを踏まえての私の術後の経過ですが、医療的には「成功」しています。術後は、目の定期健診を受けるために大きな病院に通っていたのですが、3か月検診を機に「もう安心ですよ。これからは地元の眼科で検診を受けてくださいね」と卒業を言い渡されました。ただこの時の左目の視力は0.4。歪みもまだまだありました。それは手術前と比べると、歪みも見え方も回復したものの、片目だけでは文字を読むことはおろか、壁や電柱の直線がかなり歪んで見えます。とても「安心」とは言えない状態なんですけどーと心の中で思った記憶があります💦

ということで術後6か月からは、3か月ごとに地元の眼科で定期健診を受けています。術後6か月、9か月の検診では視力は、0.4から変わらず、歪みも多少マシにはなっているものの、あまり見え方が変化した意識はありませんした。

そして先日、1年後の検診に行ってきたのですが、嬉しかったのはこの時の視力が0.6だったこと。少しだけ視力があがってきています。また歪みも更にマシになりました。まぁ両目を使って普段の生活をする分には不便はないという感じです。ただ左目だけだと、まだ視界はぼんやり。本やパソコンの文字は読めませんー😿

視力回復は年単位でちょっとづつ効果がでる感じかなぁと感じます。少しづつ、少しづつを重ねて、5年6年で視界が変わってくれればいいなぁと思っています。とにかく回復していることは確かなので、焦らず、目を無理をさせず、気長に付き合っていきたいと思ってます。

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