高圧ガス製造保安責任者乙種の難易度と、知識ゼロからの勉強法。

資格

「会社から乙種を受けろと指示された」

「保安主任者となるために資格を取りたい」

「資格を取って他の高圧ガス企業へ転職したい」

「工学・化学の知識がないので不安」

というあなたに向けて、高圧ガス製造保安責任者乙種機械・乙種化学の難易度と対策についてご紹介します。

私は以前、高圧ガス関連(医療用酸素、溶材商、充填工場、容器検査場)の企業に務めていました。

その際に上司に促され、高圧ガス保安責任者乙種機械の試験を受けたことがあります。

私は、工学や化学の勉強はほとんどしたことがなかったため不安でしたが、無事合格することができました。

乙種の出題科目は、初学者から見ると馴染みのない分野なのでとっつきにくいですが、過去問題をしっかり学習すれば合格できる難易度です。

また、甲種と比べると難易度は低いですが、高圧ガス関連企業から一定の評価がありますので転職などにも有利です。

私が乙種に合格した体験をもとに、勉強した方法などをご紹介します。

この記事は工学、理系の知識がまったくない人が、短期で合格する方法という主旨で書いています。

理系、工学部卒の方、専門知識のある方には参考になりませんのでご了承ください (*´∀`)笑

難易度について

乙種の難易度は『工業高校修了の学習範囲』となっています。

受験する人により難易度の感じ方は変わってきます。

工業高校出身の方や、工学部・理系大学出身の方にとっては『普通』または『易しい』程度に感じられますし、そうでない方にとっては、馴染みのない科目ばかりですので難しく感じられます。

私は商業系で『簿記』を勉強していましたので、乙種試験は知らない科目ばかりで難しく感じました。

しかし、出題問題については、過去の試験で繰り返し問われているものですので、過去問題をしっかり学習すれば大丈夫です。

知識ゼロからの勉強方法

ノート

効率の良い勉強法は下記の4つです。

  • 保安協会の公式テキストに深入りしない。試験に関係のないところを読まない。
  • 法規集は、試験対策には不要。
  • 問題集メインの学習をする。
  • 公式の問題集のみではなく、市販の対策問題集を繰り返し解く。

乙種の合格には、各科目60%程度の正答が必要です。

試験対策としては、満点を目指すのではなく、『確実に60%を取る』という方法が効果的です。

そのためには、過去の試験でくり返し問われているところを最優先に覚えましょう。

以下、ご説明いたします。

この記事でご紹介している内容は、あくまで試験対策としての話です (^^)

高圧ガス関連企業・充填工場の技術者、主任者としては保安管理・法令の知識は必須です。

公式テキストに深入りしない

高圧ガス保安協会の講習テキストとして、『高圧ガス保安技術』があります。

試験科目の『学識』と『保安管理技術』はこのテキストから出題されます。

しかし、試験で出題されるのは、このテキストの内容の一部です。

テキストには、膨大な量の情報がありますが、試験で一度も出題されていない論点がたくさんあります。

そのため、テキストをじっくり読み込むことは、試験対策の面で考えると遠回りです。

試験対策としては、過去問題集で出題されているところを読む程度で十分です。

『法令』対策。法規集は試験対策には不要。

『法令』科目にはテキストがなく、協会から出版されているのは法規集のみとなります。

この法規集を読み込んで暗記しようと考えていては試験に間に合いません。

『法令』科目は、過去問題で繰り返し同じ内容を問われています。

難易度も比較的カンタンなので、過去問題を繰り返し解いて覚えてしまえば合格できます。

法令科目は理解力や応用力を問われる問題ではなく、単純に知っているか知らないかの内容です。

そのため、問題集の問題を確認、解答の解説を読む、を繰り返して覚えてしまいましょう。

問題集メインの学習をする

一般的な学習方法は、教科書を読む→問題集を解いてみるという流れです。

しかし、資格試験の学習方法としては
まず問題集を見る→どんな問題が出題されているのか確認→テキストで確認

という学習をしましょう。
試験に出題されないところを勉強しても意味がありません。

繰り返し申し上げますが、保安協会公式のテキストは試験に出題されない情報が多すぎます。

テキストに掲載されている知識は、高圧ガスの責任者として必要な知識なのだとは思います。

しかし、まずは資格を取得しなければ責任者になることはできません。

効率の良い学習をして、できるだけ楽に合格を目指しましょう。

市販の対策問題集を使う

市販の対策問題集は、過去の出題傾向を研究して編集されていますので、重要な問題を効率よく学習することができます。

市販の問題集は解説も丁寧です。

問題を解く→答えを確認→解説を読む→苦手な問題を解く、を繰り返すことで合格レベルの力が身につきます。

一度で暗記しようとせずに、何度も繰り返し解いたほうが効果的です。

『高圧ガス製造保安責任者試験 攻略問題集』

過去6年分の試験問題を掲載しています。

『学識』、『保安管理技術』、『法令』すべての科目対応。重要、頻出問題を丁寧に解説しています。

『過去問パターン分析!高圧ガス製造保安責任者(乙種機械)解法ガイド』

こちらのシリーズは『乙種機械』のみになりますが試験対策の解説書です。

この問題集には『法令』科目は含まれていませんのでご注意ください。

『学識』、『保安管理技術』過去問のパターンを徹底分析。わかりやすく丁寧な解説です。

保安協会の講習・検定で試験科目免除に

検定合格で本試験の『学識』『保安管理技術』が免除される

保安協会の講習3日間を受講して、検定試験に合格すると、本試験の『学識』と『保安管理技術』の科目が免除になります。

本試験が『法令』のみとなりますので、かなり負担が減ります。

高圧ガス保安協会 講習、検定のページ

検定試験の対策も重要

検定試験は『学識』、『保安管理技術』の2科目を受験します。

講習を受けたからといって誰でも合格できるわけではなく、基準点に満たなければしっかり落とされます。

検定試験の対策には以下の書籍がオススメです。

検定試験の出題傾向を分析し、わかりやすく解説されている対策書です。

おわりに

まとめです。
知識ゼロからの高圧ガス保安責任者乙種の対策は

  • 保安協会の公式テキストに深入りしない。試験に関係のないところを読まない。
  • 法規集は、試験対策には不要。
  • 問題集メインの学習をする。
  • 公式の問題集のみではなく、市販の対策問題集を繰り返し解く。

です。

乙種は全ての製造施設に関する保安に携わることができ、販売主任者としても登録できる資格です。

高圧ガスの充填工場や容器検査場の職員、高圧ガス販売の営業などの就職にも有利です。

学習のはじめは難しく感じますが、問題集の繰り返しの学習で必ず理解できます。

合格を目指して頑張っていきましょう (^O^)/

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