デンソー期間工

デンソー期間工の交代勤務を解説 2組2交代・3組2交代 メリット・デメリット

 

期間工の仕事には交代勤務つまり夜勤が付きものです。配属される部署や一部メーカーによってはないところもありますが、基本的には夜勤をやる可能性が高いと考えておいた方が良いでしょう。

交代勤務と言ってもいろんな形態がありますし、企業によって少しずつ形態が違います。今回はデンソー期間工の2組2交代と3組2交代について解説していきます。厳密に言うと3組3交代やそれ以外の勤務パターンもありますが、基本的に2組2交代、3組2交代が主な交代勤務の形態です。ちなみに管理人は両方とも経験済みなのでどのようなメリットがあって、逆にどのようなデメリットがあるのかを紹介していきます。

デンソー期間工の2組2交代勤務

これは2直に分かれて昼と夜に分かれて勤務を行うシンプルで、一番多く使われている交代勤務の形態だと思います。勤務日は昼勤のみの時と一緒で会社カレンダー通りになるので、月曜日から金曜日まで仕事に行くイメージです。僕も一番長くこの勤務帯で仕事をしたので、一番親しみがある勤務帯です。

2組2交代のスケジュール

月火水木金土日 月火水木金土日

昼昼昼昼昼休休 夜夜夜夜夜休休

という感じで昼勤5勤して土日挟んで夜勤5勤というシンプルなスケジュールです。ここにGWとお盆と年末年始の大型連休が入ってくる形です。年間休日は121日で他の勤務帯と変わりませんが、休日出勤があれば土曜日が出勤になります。基本的に日勤側の直が土曜日の日勤で休日出勤を行いますが、とてつもなく忙しくなると土曜日の夜勤も休日出勤が発生する場合もあります。

2組2交代のメリット

3組2交代は昼勤と夜勤を繰り返すわけですから、それなりにキツイです。人によっては本当に合わなくて体調を崩す人もいますが、その分だけメリットもあります。そのため逆に昼勤のみではなく、夜勤がある勤務帯じゃないと嫌だという人もいます。

配属先が夜勤のない職場で他に移るのもすぐには難しいという事で、契約更新をせずに退職する人もいるくらいです。

2組2交代は給与が良い

2組2交代だと手当がつくのでその分だけ給料が増えます。夜勤をやる人にとって何だかんだこれが最大のメリットかと思います。

交代勤務手当+深夜割増

これが夜勤一回あたりで約7000円ほど増えるので、20日出勤で10日間夜勤があれば7万円ほど月給が変わってきます。深夜割増に関しては日給によって差が出るので、若干人によって違いますが、おおよそ夜勤1回あたりで7000円給与が増えるという認識で良いと思います。

残業代で月給が増えるのも良いですが、残業の場合はその分だけ長く働いています。一方で交代勤務で得られる手当は働く時間は一緒で給料だけ増えるので、個人的には残業代で月7万稼ぐのよりも有難いと思っています。

平日の昼間に用事を済ませられる

2週に1回は夜勤があるので夜勤週ならば平日の昼間に自由にできます。日勤のみだと役所関係など公的機関に用事があってもなかなか行きにくいですが、夜勤だとそういう用事も済ませやすいです。病院とか美容院も土日だと時間が限定されていたり、込みすぎて予約が取りにくいので夜勤の週に行けて便利です。

毎週恩恵を受けられるわけではありませんが、個人的にはかなり重要なメリットです。

夜勤時は通勤がかなり楽

寮に入る期間工の場合はあまり関係ないですが、自宅から通いの場合は通勤の負担が全然違います。平日の日勤の時間だと平日の朝に出勤して、平日の夕方以降に退勤なので必然的に一番混む時間に通勤する事になります。

2組2交代でも昼勤時は仕方がないですが、夜勤時はかなり楽になります。とは言え人によっては夜勤の退勤時は眠すぎて、嫌だという人もいるので人それぞれかもしれません。夜勤時は出退勤いずれも昼勤よりも道は空いているというのだけは事実で、個人的には道が空いているのがすごくメリットに感じていました。

2組2交代のデメリット

夜勤がある事でメリットもありますが、交代勤務がある事でのデメリットも当然あります。デメリットの部分に関しては慣れでどうにでもなるような内容から、もともと合う人と合わない人で分かれるような内容もあります。

深夜の労働で体に負担がかかる

夜勤がある以上は仕方がないですが、やっぱり深夜から早朝にかけて仕事をするとなるとやっぱり体にきます。人間のもともとの構造上どうしても深夜や早朝まで起きていると、いくら昼間に寝ていても、ある程度は眠くなります。しかも昼間に寝れば良いと言いますが、昼間に寝るというのは、意外と難しかったりします。

慣れれば深夜も普通に働けるようになって、昼間に睡眠を取るのも簡単だという人もいれば完全に適応できずに早い段階でギブアップする人もいます。割と夜型で朝の方が辛いという人にとっては、むしろ夜勤の方が楽という事もあるかもしれないです。

生活リズムを切り替えるのが難しい

単純に深夜に働くこと自体は昼間に睡眠が取れれば大丈夫でも、1週間ごとに生活を逆転させないといけないのが大変です。管理人の感覚としては睡眠時間のタイミングさえコントロールできれば、夜勤は割と負担なくできる印象です。どちらかと言うと昼勤の週から夜勤週になるタイミングで、夜起きて昼に寝る生活パターンに切り替える事に失敗して、毎週月曜日の仕事が地獄のような辛さになるというパターンを繰り返してきました。

睡眠パターンを逆にする作業を休日にしないといけないので、それがストレスに感じる人もいて人それぞれではあるものの休日にも夜勤の影響が出てきます。

夜勤週の休日は予定が立てにくい

夜勤週は金曜日の夜に仕事を始めて土曜日の朝に帰ってきます。そうなると土曜日は実質午後に目覚めて、そこからやっと週末が始まるわけです。一般的には夜勤などなくほとんどの人が金曜日の夜に仕事が終わって、そのまま連休に突入するのでスケジュールもそれを前提に組まれます。

人と遊んだりイベントに参加する時も土曜日の朝から動ける前提だと、どうしても人と予定を合わせるのが大変だったりします。しかも土曜日の夜勤で休日出勤をやるような時だと、休みが実質日曜日の昼からになるので余計に予定なんて立てられません。

僕も土曜日の午後から人と会う約束をしていて完全に寝坊したり、金曜日が夜勤なのに土曜日の昼から資格の試験があったりと、夜勤のデメリットをしっかり味わった経験がありました。

デンソー期間工の3組2交代

3組2交代も2組2交代と同じくらいに良く使われる勤務帯で、3組2交代を採用している職場に配属される人も少なくないです。勤務パターンは2組2交代と比べると少し複雑になって、4勤3休で1日の勤務時間が長くなるのが特徴です。

3組2交代のスケジュール

日月火水木金土 日月火水木金土 日月火水木金土

※夜夜夜夜※※ ※昼昼※※夜夜 ※※※昼昼昼昼

という感じのスケージュールです。3週でワンサイクルで3連休も2回あるし、最大でも4勤だというと良いように聞こえます。1日で言うとデンソーの場合は1時間40分勤務時間が長くなるので、1日が長く感じるというのはあると思います。

3組2交代のメリット

変則勤務で出勤数も1日の勤務時間も変わってくるので、昼勤のみと比べて2組2交代と比べても3組2交代だから得られるメリットがあります。逆にデメリットの部分も昼勤や夜勤があるという意味では同じ2組2交代にはないデメリットもあります。

昼勤よりも給与が良くなる

これは2組2交代でも同じですが、昼勤では得られない交代勤務手当や深夜割増が得られるので昼勤よりも圧倒的に月給が良くなります。2組2交代よりも3組2交代だとさらに手当は多めに貰えるので、月給はさらに上がります。でも実は年収で考えると2組2交代と3組2交代は残業時間が同じなら年収に差が出ません。

これは手当は2組2交代より多いが、出勤数で加算される満了金や慰労金が減るのでトータルでは2組2交代と3組2交代の年収は残業時間が同じくらいなら大体一緒です。そのため給与が高くなると言っても、あくまでも昼勤と比べたらという事です。

休みの日が増える

月や週単位で考えると大きく労働時間が減るわけではないですが、1日の勤務時間が増える分だけ休日の日数は増えます。休日の日数が増えると遠出はしやすくなるので、旅行やキャンプなどが趣味の人には大きなメリットだと思います。

さらに出勤数が減るという事は通勤回数が減るという事でもあります。通勤は給与が出ませんし、労力も時間も使うので週や月で同じくらいの勤務時間なら1日あたりの勤務時間が増えて、休日が増えるのはかなり得だと思います。

平日の休みが増えてメリットがある

スケジュールを見てもらうと3週で5日も平日の休みがあるのが分かるかと思います。平日の休みは人によってはデメリットかもしれませんが、意外とメリットも多いです。例えば遠方への旅行や近場のレジャーでも、基本的に平日だといろんなものが安いです。しかも予約も休日と違って取りやすいので、急いで予約したりする必要がありません。さらに休日だと込み合って疲れる場所でも、割と空いているので快適に楽しめます。

通勤を考えても平日が休みな分だけ土曜日が3週に2回通常出勤です。つまり行も帰りも平日より空いているので、通勤もさらに快適になります。

しかし家族が居たり人とスケジュールを合わせやすいというのを優先する人にとっては、土曜日に通常出勤が多い3組2交代の変則勤務はデメリットになります。

(ちなみに管理人はぼっちなので、完全にメリットです。)

今は周りの友達なんかも基本的に結婚して子供が居たりするので、頻繁に遊ぶなんて事も難しいので平日休みが増えてメリットに感じますが、若い頃だと土曜日が通常出勤のせいで人と予定が合わなくて嫌だったかもしれません。

3組2交代のデメリット

昼勤や2組2交代と比べてかなり変則的な勤務になるので、メリットもある一方で同じ夜勤がある2組2交代でもないようなデメリットもあります。人によっては3組2交代は絶対嫌だという人もいます。

夜勤と昼勤の切り替え回数が増える

2組2交代と比べると昼勤から夜勤、夜勤から昼勤への切り替えが明らかに増えてしまいます。2組2交代だと2週に1回切り替えればいいものが、3組2交代となると3週で3回の切り替えが必要になるので、昼勤から夜勤への切り替えが2倍になってきます。

人にもよりますが勤務時間帯を切り替えるのが大変で、これが多くなるほど体に負荷がかかるという人も大勢います。個人的にも確かに夜勤や昼勤に切り替わった初日は生活リズムを調整できなくて、相当眠たい状態で仕事をする事が多いので切り替え回数が多いのは辛いと感じます。

1日の拘束時間が長くなる

メリットの方で月の出勤回数が減るという話をしましたが、その一方で1日の労働時間はどうしても長くなります。出勤回数が減るメリットよりも1日の拘束時間が長くなるデメリットの方が気になるという人にとっては良くないポイントです。

個人的には1日の時間が長くて4勤3休の方が良いのですが、かと言って定時でも休憩も含めた拘束時間が10時間半になっても長く感じないかと言われると、やっぱり長いです。

満了金が少なくなる(年収は一緒)

出勤日数で計算される満了金はどうしても減りますが、手当が多めにつくので月給が上がる分で満了金の減少分はそこで補われます。という事は結局同じ残業時間なら年収は大体同じになるのでデメリットでも何でもないと思うのですが、期間工のボーナスみたいな特性がある満了金が減ると気持ち的に損した気分という人が結構いるので、デメリットに挙げてみました。

管理人のようにトータルで一緒ならメリットでもデメリットでもないと感じる人にとってはどっちでもいい話だと思います。

デンソーの交代勤務まとめ

 

2組2交代と3組2交代の共通の特徴

・交代勤務手当で給料が良くなる

・昼勤と夜勤の切り替えが大変

・深夜に労働する分だけ体に負荷がかかる

2組2交代と3組2交代の違い

・3組2交代だと満了金が減るが、月給が増えて年収は一緒

・2組2交代よりも3組2交代だと昼勤と夜勤の切り替えが増える

・3組2交代だと平日休みが増えて、土曜日の出勤が増える

土日休みよりも平日休みが多い方が良いという人や1日の労働時間が長くても、出勤回数が少ない方が良いという人には3組2交代が合っていると思います。逆に平日休みではなく土曜日と日曜日の休みにこだわりがあって、昼勤と夜勤の切り替えが辛いという人には向かないかもしれません。

ただいずれにしても勤務帯は配属先や生産量で変わるので、期間工で働く人が自由にコントロールできるものではないので、対応できるように対策する事の方が重要です。


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