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神拘では切手の枚数について管理されることはなかったが、大刑では「郵券等使用カード」なるもので日付けと枚数を記録される。

出所まで783日(土曜日)

 朝食は麦シャリ、味噌汁。味つけ海苔、まぐろフレークがスプーン1杯分くらいしかなく、麦シャリのおかずが少なすぎて麦シャリを素の味で食わねばならずキツかった。

 昼食はパン、冷ぜんざい、メープルジャム、スライスチーズ15g、牛乳、北海カニ風味サラダ。大刑の牛乳は常温保存可能品の「○○牛乳」なのでちょっとマズい。神拘はちゃんとした牛乳だったから楽しみにしてたんだけどな。

 夕食は麦シャリ、牛大根しょうが風味、ポテトサラダ、ひじき梅煮。ひじきの量が一人あたり握り拳1個分くらいの量があってビックリ。当番のオヤジに「これ量間違えてないですか?」と聞いたら、「おー、ひじきは量めっちゃ多いで。食べきれんかったら残飯として出して」とのこと。もちろん食べきれるわけもなく、罪悪感あるけど残飯行きとなった。

 夜はまた先週と同じく布袋メドレーが流れる。そういえば神拘では切手の枚数について管理されることはなかったが、大刑では「郵券等使用カード」なるもので日付けと枚数を記録される。刑務所では娯楽の少ない懲役囚たちが何かにつけて賭け事をして、その際に切手が賭け金にされるみたいなので、おそらくそれ防止だろう。切手が “ お金 ” として利用されるなんて、貨幣の本質はやはり “ 価値が保証された交易ツール ” なんだと考えさせられる。

 ちなみに神拘にいたあのホラ吹きは「大刑では新入時に切手の裏に1枚1枚名前を書かされて、それを作業時間中にさせられるから、大量に切手を持って行けばめちゃくちゃサボれるらしい。俺は1円切手、84円切手、それぞれ100枚以上用意したわ。」と言っていたが、案の定ホラで、全然そんなことさせられなかった。仮に本当だったとしても、そこまでしてサボりたいのか。切手1枚1枚に名前書く方がしんどくないか?

 刑事施設には理解できない思考回路を持った人間がちょくちょくいる。中で会った人間の言うことは話半分よりもさらに低めのハードルで聞くくらいが丁度よい。

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