ストレス脳


一番読みやすく腑に落ちる内容だった。




━︎━︎━︎━︎━︎━︎ 運動をして孤独を避け、他の人が孤独にならないように助けること。多くの人が軽視している要素だが、それらが健康な精神をつくる主な材料だ ━︎━︎━︎━︎━︎━︎ あとがきより





読書が苦手な方のために?本文を「10の最も重要な気づき」として要約してくれている。



もし、自分が精神的に参っているとか、発達障害の二次障害で苦しんでいるとか、身近な人の様子が最近おかしいと心配なら、本書を読まれることをオススメします。


脳科学の知見や、具体的な解決策が提示されているからです。困っていなくとも、話題書として一読して話のネタにしてもいいでしょう。





感想 

日本語訳としては四作目でしょうか、ボクとしては一番読みやすく一番腑に落ちる内容でした。著者は、先にMBAを取得してから自身の生き方に納得がいかないために、一番興味がある医学に進み精神科医になったという、ボクはあまり聞いたことがない経歴の方。それもあってか、マーケティングも意識され日本人でも理解しやすいような文脈に仕上げてあるのかわかりませんが、前作までのとにかく運動運動また運動!といったような話の展開から、運動の重要性は控えめに、精神の不調はなぜ起こり、どのようにすれば治せるのかという流れになっていて、とても読みやすく、適度に専門性があり、子どもから大人まで読み手を選ばず、対等な目線のスタンスで書かれているところが好きです。



一万年前から現代に至るまでヒトの脳は進化しておらず、テクノロジーについていけてないことも精神の不調を惹起させる要因になるし、なにより、なぜ『孤独』がその人を病ませる一番の原因である可能性が高いのか、その説明にも納得です(脳内で何が起こっているのかの説明もわかりやすいですし、それにより精神の不調がどうやって起こるのかの説明と対策もわかりやすいと思います)。



最終章では「幸せ」について書かれていて、生きていく上で一般には幸せであることが大切だと定義されやすいことに対しての著者の考えが知れて興味深いです。



読書に慣れていない人でも、きっと読みやすいと思いますし、うつに悩んでいるとか不安から抜け出せない人は必読なんじゃないかなって思いました。



「ストレス脳」アンデシュ・ハンセン著/2022年刊/新潮新書/255ページ/1,000+














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