猫に付かれた家

職業弁護士。一男一女一猫の母。地域猫(3匹+α)の世話焼き中

雪夜の脱走そして帰還②ーよかった点と改善すべき点ー

ソラの雪夜の脱走の概要記事に続き、今回の記事では、当時私たち夫婦がとった保護の方法のうち、皆さまの参考になるようなよかった点と、私たちが改善すべき悪かった点をおさらいします。

 

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<よかった点>

  • カリカリをカラカラ鳴らしておびき寄せたこと

 これは今回もお世話になったTさんに、特に感謝したい部分です。「ソラちゃんは食いしんぼうだと思うから、カリカリをお皿に注ぐ音とかに反応するんじゃないでしょうか。」というアドバイスを頂いたのでした。

 私たちは、このアドバイス以降、お皿にカリカリを入れて、左右にカラカラ振りながら捜索を続けました。そして、午前2時半過ぎに玄関前でカラカラを鳴らし、お皿を置いたことにより、ソラをおびき寄せられたのだと思っています。午前3時ころに玄関を再び開けた時、エサを食い散らかされた跡があったためです。

 脱走猫はほぼ必ず空腹だと聞きます。カリカリの音を鳴らす以外にも、玄関先に餌入りの捕獲機を置いたりする方法もあるようです。

 空腹に訴えかける方法以外には、猫トイレを玄関に置くなど、猫自身の匂いで安心させるのも良いとか。とにかく猫を保護可能圏内に手繰り寄せることが重要です。

 

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外猫ホソのご飯をじっと見つめるソラ
  • 車の下をしつこく覗いたところ

 脱走後はどこにいるのか?捜索中にネットで調べたところ、建物と塀の隙間とか、室外機の裏とか、軒下とか、とにかく暗くて狭いところを徹底的に調べるべしとありました。

 ソラの場合、積雪で足元が悪いためジャンプしにくく、高い所には上っていないだろうと思っていました。また、ノラ時代は車のエンジン音にも驚いて逃げるなど、大きい音が苦手なので、極寒でほとんどの家が暖房を稼働させている室外機にも、身を寄せないだろうと思っていました。そしてソラは、家でもビニール袋に引っかかったり怖いことがあると、二階のクローゼットの衣装棚の上、コートの陰を定位置として隠れる習性があります。

 そこで私たちは、建物と塀の隙間と、車の下を見回りました。そして我が家を起点としてだいたい半径50メートル範囲内については、一度覗いたところでも、何度もしつこく見返しました。

 結局、ソラを見つけた車の下は、その時点で10回は覗いた場所でした。

 もし猫が脱走したら。猫が苦手そうな場所は見渡す程度にして、怖い時に身を潜めそうな場所を集中的に捜索することをお勧めします。

 

・喜びのあまり大声を出さなかったところ

 ソラを見つけたとき。それはそれは嬉しかったです。

 しかしここが肝心です。大きな声で喜びを表現するのは厳禁です。

 ネットで関連記事を読んでいたとき、得心したことがあります。脱走した猫は、いつも室内でヘソ天して伸びきっているような家猫ではなく、全身の毛を警戒で逆立てたような野性の猫であり、まったく別の猫格であるということです。

 そう、脱走中の猫は、不安と怯えでいつもの大らかな姿ではなくなっています。ですから、ちょっとでも大きな音を立てれば、全速で逃げ出すでしょう。

 私の場合、「ソラ、大丈夫だよ、おかあさんだよ」と自分の中で考えられる限り最大限の優しく静かな声色を使いながら、自分は近寄らず身をかがめ、エサ皿を車の下に近づけるようにしました。これでソラは無事、車の下から出てきました。

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好奇心はいつでもいっぱいです

<改善すべき点>

・最初、追いかけたこと

 いろんなサイトを見て、自分たち自身の経験からもいえることとして、脱走直後は、保護の可能性が最も高いです。室内で怖いことがあったなどの特殊な事情がない限り、多くの猫は、縄張り圏外に突然出てしまったことに驚き、戸惑い、おびえています。ですからここで、上の「よかった点」で書いたことを実践していれば、すぐに保護できたと思います。

 しかし、私たちも思わぬ事態に驚き、慌て、思わず「ソラ!」と大声を出しながら追いかけてしまいました。ソラは猛然と逃げたといいます。

 冷静に、冷静にいきましょう。

 

・保護後、抱っこしたところ

 概要篇でも書いたのですが、保護後、これはいけそうだと踏んだ私はソラを抱っこして家に連れて帰りました。たしかに保護場所は自宅に隣接する駐車場だったので、室内に入るまで数十歩の距離しかありませんでした。しかしソラの怯えは簡単に収まらず、室内に入る直前で暴れて、ぎりぎり部屋まで入れることができました。帰還後もその晩はずっと興奮状態で、家中を走り回っていたほどでした。

 脱走猫の保護には、キャリーバッグが必須と、その後読んだネット記事にありました。洗濯ネットに入れてしまうのもいいと読みました。たしかに、腕の抱っこでは心もとなすぎます。

 次回、いや、次回がないことを願いますが、気を付けようと思います。

 

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まだここからは飛び降りれない。。