オーバーフロー水槽の塩ビ管に対応するCo2直添用インライン拡散器を自作する!

インラインCo2拡散器の直添器具自作

JIROです!

今回は『オーバーフロー水槽』のために、Co2をインラインで添加するための拡散器塩ビ管で自作してみたので紹介します。

それではさっそく参りましょう。

インラインによるCo2の添加とは

Co2のインライン直添イメージ

まずインラインによるCo2の添加方法について簡単に紹介すると、外部フィルターとのホースの間などに拡散器を入れて、配管から直接Co2を添加する方法になります。

商品名としては『インラインミキサー』や『直添ミキサー』などの名前で販売されているタイプの拡散器です。

自作する理由

今回インラインタイプの拡散器を自作する理由は、既製品のほとんどが『ホース接続用』のため、塩ビ管で配管したオーバーフロー水槽の場合だと直接取り付けが出来ないためです。

もちろんアダプターなどを使えば、ホース接続用でも使えなくも無いですが、配管の長さにも余力が必要となり、タイトな配管では使用することが難しくなります。

材料

今回のCo2拡散器の自作には『塩ビ管チーズ』・『平キャップ』・『ケーブルグランド』・『Co2ストーン』・『6mm耐圧チューブ』などの材料を使用します。

塩ビ管の大きさは取り付けたいサイズに合わせて用意しておきます。

ケーブルグランド

DIYの要となるケーブルグランドについて紹介しておきます。

ケーブルグランドとは、本品の内部にコードなどを通してからキャップを締めることで、防水・防塵できるコネクタのことです。

キャプコン・エスシーロックなどの名称でも知られています。

ここでは6mm耐圧チューブを通すため、3mm~6mmに対応するケーブルグランドを使用します。

ケーブルグランド

加工

平キャップには穴あけ加工をします。

平キャップの表面は『Oリングの接地面』にもなるため、キャップ表面に凹凸の文字がある場合は、ヤスリなどで削っておいた方が良いかもしれません。

研磨方法

キャップ表面の文字を削る方法は、ガラス板などの平滑で硬い板の上に紙やすりを置いて削るなどの方法があります。

ここでは手っ取り早く、円柱形の研磨ビットを簡易のボール盤に取り付けて頭で削っておきました。

穴のサイズ

平キャップにあける穴のサイズは、使用するケーブルグランドに合わせます

先ほど紹介したケーブルグランドを使用する場合は、10mm程度で穴を開けておきます。

ホールソー10mm

組み立て

組み立てはケーブルグランドのネジ部分に『シールテープ』を巻いて、Oリングを装着してから、穴にケーブルグランドを差し込みます。

そして裏からナットをしっかり締めて、ケーブルグランドを平キャップに固定します。

シールテープ

耐圧チューブを入れる

ケーブルグランドを固定したら『耐圧チューブ』を通して、『Co2ストーン』や継手のサイズに合わせた『塩ビパイプ』などを取り付けていきます。

キャップ部分を閉める

Co2ストーン』や『耐圧チューブ』などを取り付けられたら、ケーブルグランドのキャップ部分をしっかり締めます

最終組立

最後はチーズ(T字の継手)と組み立てればインラインCo2拡散器の完成です。

製作時の注意点

今回のDIYは材料選びにいくつか注意点がありました。

特に13Aの塩ビ管パイプ用に製作する場合には、材料をよく選ぶ必要が出てきます。

また場合によっては材料を変えた方が良いこともありそうなので、『材料選びの注意点』と合わせて『材料のバリエーション』についても紹介します。

Co2ストーンの選定

まずはCo2ストーンを選ぶ時の注意点です。

Co2ストーンを選ぶ時は、塩ビ管の内径に入るサイズを選ぶ必要があります。

特に13Aの塩ビ管は内径が12mm程度のため、『一般的なサイズ』のCo2ストーンであったとしても入らないことがあります。

例えばスドーのCo2ストーン(6mmチューブタイプ)は入りませんでした。

なので、13A塩ビ管で作る場合には、Co2ストーンは『12mm未満』のものを選ぶようにします。

耐圧チューブ用を選ぶ

Co2ストーンを選ぶ時は注意点がもう1つあります。

それは耐圧チューブ対応になっている製品を選ぶことです。

耐圧チューブ用でないCo2ストーンを耐圧チューブに取り付けると、外す時に破損する可能性があります。

水漏れなど、何かしらの理由で分解して組み立て直したい時に、Co2ストーンは外せる方が便利になります。

Co2ストーン10mm(耐圧チューブ対応)

ケーブルグランドの選定

次はケーブルグランドについての注意点です。

Co2ストーンと同じような話ですが、ケーブルグランドを選ぶ時は、塩ビ継手*の内径に入るナットの製品を選ぶようにします。

特に13A継手の内径は小さいため、6mmの耐圧チューブを通そうと思うと、必然的にケーブルグランドのナットサイズが合う製品が少なくなります。

13A継手では12Mナットは入らず、またPG7などでもナットがギリギリ入りませんでした。

そのため13A継手で作る場合は、ナットが10Mサイズ以下のものがオススメです。

※ここでは平キャップの内径の事です。

ケーブルグランド10M

Oリングの変更

自作したCo2拡散器が水漏れする場合は、ケーブルグランドによってはOリングを交換した方が良いかもしれません。

水漏れはシールテープの巻き方で改善出来ることもありますが、今回のDIYでは少しイレギュラーな使い方をするので、製品の防水性能によってはシールするのが難しいこともあります。

ちなみに私の場合、先ほど紹介した10MのケーブルグランドのOリングはかなり細いため、ユニオンパッキン(内径9mm)に変更しています。

パッキン(内径9mm)

ソフトチューブでの接続

今回の自作でCo2拡散器をソフトチューブ接続に変更したい場合は、耐圧チューブの代わりに外径5mm程度のパイプに変更するとエアチューブなどで接続できるようになります。

ちなみに5mmのパイプは底面フィルターなどに付属していることがあります。

5mmパイプを購入する場合は、肉薄タイプだとストローより少し頑丈程度の事があるので、『肉厚タイプ』がオススメです。

肉厚5mmパイプ

レデューサー

耐圧チューブの代わりに、ワンタッチ継手のレデューサーを使えばCo2拡散器をワンタッチ化することも出来ます。

パイプ側には適当なチューブをつけてCo2ストーンを取り付けます。

ワンタッチ化しても、使用上の利便性はほとんどないと思いますが、見た目がゴージャスになります。

Tips:ワンタッチ継手側を6mmにすると、パイプ側は4mm径になるので、アクアリウムでよく使用される6mm径のチューブを使うと緩めにしか挿せませんが、チューブを奥まで差し込んで、ケーブルグランドのキャップでチューブごと固定すれば外れることは無いと思います。ただキャップを閉めてロックした後でも、強く引っ張ると、レデューサーが抜けてしまうかもしれないので注意は必要です。

レデューサー

終わりに

ちなみに自作した拡散器の取り付けはこんな感じになりました。

Co2が浮くことを考え、本当は真下に向けたかったのですが、フタとバッティングするため斜め下向きになりました。

少し不格好になりましたが、元々Co2を添加する予定の水槽ではなかったので、まぁ良しとしましょう。

以上、塩ビ管用のインラインCo2拡散器の自作についてでした。

それではよいアクアライフを。

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