アクリル絵具使用。
この絵は、夏に描いたのだろうか?
スイカが描き込まれているので、そんなことを思いました。
「giRL」という文字の上に、跳ねている女の子がいる。
目を閉じている表情のためか、静かに滑るような雰囲気だ。
「MAM」という文字の右には、四角い顔をした男が呆れ顔でいる。
口は、一直線で表現され、思いを噛み締めているという感じ。
遠目に見ると、女の子の顔のまわりの暗い青の部分は、
海原と夜の空に思え、そこだけが空間が抜けている。
(色が深く暗いから、奥行きがあるように感じる)
画面の構成は、キュビズムのように捻じ曲げられ、
太陽や赤い惑星、建物がランダムに配置されてはいるが、
夜の静かな海に気が付くとロマンティックな絵にも思え、
恋する頃の不思議な感情を思い出します。
恋をすると感情が平常ではなく、異変を起す。
この絵にある、建物、太陽、惑星、木、すいか、夜の海という組み合わせ。
奇妙なイメージが湧く。
唐突に“すいか“があるというのは、可愛くもあり、
少女の頃の不可解な感覚と言ってもいいだろうか。
そして、絵の強引な構成も特異な感じだ。
絵の中に無理やりギュッとモチーフが詰め込まれ、
空間が斜めなったり、天井から下の向きになっていたりして、輪を描いています。
その隙間から、海が見える。
女の子が、目を閉じているせいか、夢での出来事にも思え現実感がない。
恋をする不思議な時間にも似ている。
恋をした時のエネルギーは、日常とは異なる世界を導き、
破滅の道か?ハッピーエンドか?
行く末が気になるところだ。
過去に、思いつきで特異な行動をしたことがあるわたしは、
この異日常の行動をしたことがあります・・・・・。
そして、不愉快な奴と思われた。
その悲しさよ。
そう、この絵には、恋した人のハチャメチャな思考、
そんな片鱗を感じています。
タイトルは、「男と女」でいいでしょうね。
暖かな日が続くようになり、寒さに弱いヒロク二さんも動くようになり、
運動も兼ねて、散歩をしています。
街へ出ると、歩いてしまうのではないかと思い、
地下鉄で三ノ宮に出て、画材を買い、その後は散歩という流れになりました。
やはり、街に出ると自然に歩き、人にも会いたくなるようで、あちらこちらへと。
神戸のトアロード筋にある「木馬」というJAZZ喫茶へ行こうとなり、歩いた。
ところが、毎日の散歩の歩数では身体は思ったより動きが伸びなくて、
途中で休みながら、行く羽目に・・・。
店の扉を開けた時は、どんなにホッとしたか。
↓JAZZ喫茶「木馬」でのヒロク二さん。
顔が疲れています。
眉もハの字になってしまって・・・。
その後、旧知の顔を見て、談話していました。
この日は、7657歩。
普段は、3000歩止まりなので、いつもの倍歩いたということだ。
普段よく行く場所は、殺風景な公園なのですが、意外と親子連れの多い公園。
↑シロツメクサが生い茂り、緑が広がっている。
座るところもなくて、うさぎの形の石が1つあるだけ。
鉄棒が3個。
後は、大きな木がランダムにそびえている。
だけど、見晴らしがいい。
↑シロツメクサをこうやってじっくりと見るのは久しぶりだ。
子供の頃、四葉のクローバーをよく探したことを思いだす。
ちょっと踏みつけられている場所の方が、
見つかり易いという統計を子供ながら導きだしたことなども思い出される。
延々とクローバーに関わっていた時期がありました。
子供の頃は、時間の観念が違うのかもしれない。
今は、そんな事していたらすぐ日が暮れてしまうし、そんな悠長な時間を取る気がしない。
そんな気持ちがないのです。
つまらない大人になったような気もします。
公園はもう1つ行く所があって、図書館の近くになります。
↑公園の高台から見下ろした所。
このあたりは、楠木町といいます。
そのせいか、本当に楠木が多くて、それも大きな幹のものが多い。
松やつつじも多く植えてありますが、
圧倒的に楠木が目立っています。
↑同じ高台から。向きが変わりました。
変わった桜の名前が付いていましたが、失念しました。
これは、山の方を向いています。
神戸は、海と山がありますので、海側、山側という言い方で方向を示します。
今日は、この公園にヒロク二さんを連れていきました。
神戸はヒロク二さんが幼少暮らした所なので、いろいろ案内してもらえると思っていたのですが、
何故か、わたしが連れまわすことに・・・・。
ヒロク二さんが言うには、
「私が知っている神戸はもうないんだよ。随分様変わりしていて、よく勘違いをしている。
マンションなんてなかった頃だから。
頭の中の風景は、しもた屋なんよ。」
ということらしい。
連れていく前に、1人でふらっと歩いて、下見をしています。
今日は、2人で公園の坂道を上っていると、
「おい、本当は1人じゃなくって、男と会っているんじゃないか!」って、
嬉しそうに言うのです。
近頃、劣化が激しくて、母に凄く似てきているわたしに、
そんな心配するなんて・・・。
目の下のたるみも二段になっているというのに・・・・。
もう、「あなただけが、そんな事言ってくれるのよ。」と思うと、
感謝するわ!
「ありがとう。あなた!」
いつまでも、色恋の気分を無くさないところは、夫の凄さだ。
では、最後に散歩中に見つけた「あざみ」の写真を。
↑道の間の隙間から出ているアザミを見つけました。
花が小さいので、ノアザミなのかもしれません。
葉はひどく尖っていて、触るとチクチクします。
以前の住まいの場所では、アザミが自生することはなかったので、
見つけた時、新鮮な感覚でした。
アザミの下にカラスノエンドウの花が見え、蔓を伸ばしています。
カラスノエンドウが群生して伸びていくさまも好きだ。
それを見ると、新緑の季節の到来を感じます。
カラスノエンドウで笛を作って、よく鳴らしましたが、もう作り方を忘れてしまいました。
その頃より、随分時間が流れたということだ。
わたしがこのように感じるという事は、ヒロク二さんにとっての時間の流れもあるということで、
どんな感じなんだろう?と思うのでした。
植物を見ていると、子供の頃の記憶やら感傷やら、いろんなものを思い出していました。
代わり映えのしない野草や雑草に近い植物は、
子供の頃の時間を思い出させてくれるようです。
懐かしい気持ちにというのでしょうか。
懐かしい風が吹きぬけたような感じでもありました。
今日は、散歩あれこれになりました。
まだまだ、ヒロク二さんを鍛えないといけない!(笑)と思っております。
都会に近い所に住んでいますが、意外と公園があって驚いています。
細道は入り組んでいて、迷路のようだし。
考えられないぐらい細い通路のような道もあって、変なスリルを感じます。
まだまだ、行ったことがない道が気になる毎日。
神戸散策に励みたい。
では、このへんで終わりたいと思います。
ブログを最後までお読み下さった方、ありがとうございます。