高専卒業後の進路|大学進学してよかった点・後悔した点まとめ

高専

みなさんこんにちは、アンジェラケンです。

高専卒業後は大学進学を考えているが、実際どんな感じなのか生の声を聴きたい!

良かったこと・後悔していることを知りたい!

今回はこういった悩みに答えます。

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高専卒業後に国立熊本大学に進学しました!

まず、自分が大学に編入したときについて紹介します。

大学に進学しようと思った理由

僕は北九州高専を卒業後、一般で熊本大学 工学部 情報電気工学科に編入学しました。

僕が進学しようと思った理由は、

まだ働きたくない。

もっと学生でいたい。

という不純な動機からです。

今から40年以上働くって考えたら長くね?

人生のポートフォリオを考えたら学生が長い方が得なんじゃないかな?

それに、働くのはいつからでもできるけど、がっつり勉強できるのは今しかないよな。。

という結論に至り

よし、進学しよう。

僕は別に専門や数学の勉強するのが「死ぬほど苦」という訳ではなかったです。

むしろ「へーおもろ!」ってタイプだでした。

なので、当時進学しても勉強していける自信はあったと思います。

まるでクラス順位一桁の上位のような言いっぷりですが、一度も一桁順位は取ったことありません。(笑)

なので、とびぬけて頭がいいというわけではありません。

1,2年生は1つの学科だったため学年全体での順位が出ます。

僕は大体200中80あたりで、真ん中よりちょい上の成績です。

この頃部活に夢中だったのと、進学も就職も成績が関係してくるのは3年生からだと聞いていたので、テスト前に軽く勉強に取り組む程度。

3年次も勉強より部活重視だった上に、大学編入は全く考えておらず専攻科進学を考えていました。

4年生はどの道に進んでも順位が重要なため、本気で勉強に取り組みます。結果クラスで10位を獲ることができました。

受験した大学は次の2校です。

大学は豊橋技術科学大学と熊本大学を受験しました。

本当はもうちょっと背伸びをして、広島大学を受験したかったのですが、僕のクラス順位は3年で18位、4年で10位。

広島大学を受験するには低い順位でした。

それでも受験しようかなと悩みながら勉強に励みます。

ですが、広島大学を受験するにはTOEICの点数が重要になってくるらしく、600点から少なくとも550は必要です。

とりあえず、TOEICの点数をクリアして自信をつけようと勉強しました。

2019年3月に受験したTOEICの結果に衝撃を受け、インスタグラムのストーリにあげた画像

ですが、TOEICが本当に苦手で受験前最後のテストは485点。。

今でもTOEICのオンライン結果を見て絶望した記憶があります。(笑)

マジで点数が取れずに広島大学の受験を断念しました。

豊橋技科大より熊大を選んだ理由

豊橋技科大と熊大に合格した後は、どちらに進学するか本当に悩みました。

僕の学科の先生一人一人に質問して、先輩や同級生などに相談しまくりましたが、先生方や同じクラスの人の大半は技科大推し。

研究力を見た時に技科大の方が高いし、研究費も多い、大学教授も素晴らしい先生ばかり。

就職先も大手ばかりだよ。

技科大の方がよくね?給料高いし、研究力も高いならそっちの方がいいやろ。

愛知やし。

という見解です。

それに、技科大出身の先生が2人いたため、ある程度のバイアスもあったと思います。

対して、先輩や仲のいい友達は熊大推しでした。

アンジェラケンには熊大の方が向いていると思うよ。

担任が、技科大やけって若干洗脳され気味じゃない?

熊大おしの先生もいました。

技科大は結局高専を大きくしたみたいなもんやから、そんなに環境は変わらんと思うぞ?

それより総合大学に進学した方が、幅も広がるし、やれることも増えるんじゃないかな?

こうした意見を頂き、いろいろ悩んだ末に

「熊大に進学する!!!」と決めました。

母親は、担任から技科大がおすすめだと聞いていたので少し不安そうでしたが、賛成してくれました。

熊本大学に進学を決めた理由は4つあります。

  1. 総合大学であること
  2. 他大学の大学院に進学できる可能性があったこと
  3. ビジネスに若干興味を持ち始めていたこと
  4. 勉強頑張ったから

①総合大学であること

総合大学だと大学受験をくぐり抜けた人たちと同じ環境になります。

文学部や理学部、医学部等いろんな専門の学生教授人がいます。

そういう人たちと関わる機会が自分の人生を豊かにすると思ったからです。

高専は15歳から20歳まで周りはほとんどが理系の人ばかりです。

大学、大学院に進学して、文系の人たちと関わらなかったら頑固な専門家になるビジョンが自分の中で浮かんでしまいました。

どうせ女の子が多い大学に行きたかっただけやろ?

もちろんそれもある(笑)

当時、熊大に進学するというと、技科大に進学する人たちから女目当てと茶化されました。(笑)

まあ大事な要素の一つだと思います。

②他大学の大学院に進学できる可能性があったこと

総合大学なら学部を卒業したら、他大学院に進学する人がいることは知っていました。

そのため、よりレベルの高いところ目指すならありだと思いました。

技科大に進学すると大学院に進学することを前提にカリキュラムが組まれているため、他大学院試を勉強する余裕がないと思いました。

それより熊本大学に進んだ方が、九州で2番目の大学という扱いなので、九大に進学しやすいと考えました。

いわゆる学力ロンダリングというやつですね。

実際僕は大阪大学の大学院へ学力ロンダしました(笑)

③ビジネスに興味を持ち始めていたこと

高専5年の編入受験を終えてから、ビジネス本を読むようになり、少し起業に興味を持ち始めてました。

なので、ビジネス系に興味がありそうな人が多い大学がいいと思いました。

こっからは当時の僕の勝手な考察ですが、熊本大学の方が学生数が多いため、起業を目指す人も多いんじゃなかと思いました。

実際入学してからは、副教育プログラムの「アントレプレナー」に参加したり、夢プロジェクトという起業を疑似体験できるものに参加したりしました。

また、同じ大学の学生起業家にあって話を聞いたり、関わったりする機会もありました。

ちなみに詳しくは分かりませんが、技科大にもそういうカリキュラムはあるっぽいです。

④勉強頑張ったから

最初本気で広島大学を目指してました。

そのため、1月からTOEIC意外の勉強にもかなり励んでいました。

しかし、3月でTOEICの結果がうんちすぎて、数学と専門の勉強成果をぶつけるところが、急に無くなりました。

なので当時の僕の熊本大学を受験したモチベーションとしては

とりあえず、勉強したって成果を示すためにも受験しよう。

って感じで、ゴリゴリ技科大にいく気満々でした。

技科大は正直入るのは簡単で入ってからキツイ感じだというのを聞いていました。

推薦は書類選考のみ、一般試験はそこまで難しくない。。

あれ、俺なんのために勉強頑張ったんだ?はて?ってなりました。

せっかく勉強頑張って勝ち取った熊本大学合格を捨てるのは、なんだかなと思いました。

それに大学受験や編入受験のキツさを乗り越えた人たちの方が高め会えるかな?という考えが浮かび、これが自分の中で決定打となり熊本大学の進学を決めました。

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進学してよかったと思うこと5選

現時点(大学4年12月)での進学してよかった点、悪かった点について紹介します。

  1. 新しい出会いが多い
  2. 自由な時間が沢山ある
  3. 周りの目を気にしなくなる
  4. 施設が充実している
  5. コロナだった

①新しい仲間が多い

自分が行動すればするほど、新しい仲間はたくさん増えます。

僕の場合は、大学に入学すると、まず同じ学科の編入生同士で仲良くなりました。

仲良くなったきっかけは、「単位認定」の時です。

「単位認定」は高専の単位を大学の単位に変換する作業で、これのために編入生は召集されます。

この時編入生同士の初対面でした。

この時に、編入生の1人が全員にライン交換しよと声かけしてくれました。

これがマジでファインプレーでした。

なぜならコロナのせいで内部性の友達がなかなかできなかったからです。

最初の1年ぐらいはせっかく大学に入ったのにサークル活動や対面授業等がありませんでした。

彼の行動がなければ、僕は1年間ぐらい大学ボッチで友達もできずに過ごしていた可能性すらありました。(笑)

先輩は

実験班とかサークルで話しかけまくって仲良くなったよ。

やから、いっぱい話しかけな!

とどや顔でアドバイスをくれましたが、まったく機会がなかったのできつかったです。

そんな機会まったくないやん!!

かといって対面やサークルがないから、全くコミュニティーが広がらないかというと決してそういう訳ではありませんでした。

代わりに、オンラインでいろいろな活動がありました。

僕はオンラインで留学生のTAをするGSA活動に参加して、輪を広げたり、副教育プログラムに参加したりしました。

GSA活動では、留学生とはもちろん、そこに参加している日本人と話す機会がありました。

この活動を通してタイ人と仲良くなり、ご飯や温泉、ドライブなどする友達になりました。

タイ人の他にエストニア人や中国人、インドネシア人とも仲良くなり、大学に進学してよかった思い出の1つです。

副教育プログラムではアントレプレナーシップというのに参加して、同じとこを目指す仲間に出会ったり、ビジネスコンテストにでたり、上場企業の社長さんの話を聞いたりできました。

そこで同じ目標や志をもつ仲間や、文系の人と関わる機会があり、かわいい後輩も1人できました。

また探せば、学生起業家がいます。

同級生もしくは1,2個しか変わらないのに、実際に起業するレベルまで達している人が身近にいると、「すごい」の感情と共に自分に対する劣等感。そして、「もっと頑張らろう!」というモチベーションにも繋がり、本当にいい刺激がもらえます。

就職したら、周りではそういった人はいなかった可能性が高いので、これも大学に進学して良かったなと思うことの1つです。 

大学に進学して積極的にコミュニティーの中に入れば、多方面から違うベクトルの刺激を受けて、今までになかった考えや感覚が身に付きます。

②自由な時間が沢山ある

今年はコロナ禍であまり遊びに行けなかったというのもありますが、仕事している人と比べて大学生は時間があります。

僕の編入してからの科目はこんな感じでした。

3年次前期の授業の時間割
3年次後期の授業時間割

第1、第3タームはこれに加えて膨大な課題があったため、高専より忙しかったです。

しかし第2,4タームは見ての通りスッカラカン。

また今年はオンライン授業の他に課題提出で単位認定される授業もあったため、丸1日自由な時間が比較的確保しやすかったです。

3年生で落単もなかったため、4年生はプレゼンテーション技術と卒業研究のみでした。

研究の忙しさは研究室にもよりますが、楽めな研究室だと時間は多めに確保できます。

ちなみに僕は楽めな研究室に入りました。(笑)

お陰様で、こうして好きなことに打ち込めています。

何かチャレンジしたいこと、頑張りたいことがある人はおすすめです。

③周りの目を気にしなくなる

大学に入ってからは周りの目が気にならなくなりました。

これは僕の周りにいる友達が肯定的だからだと思います。

大学は高専のようなクラスの関わりが深くありません。そのため、自分で友達を選びやすい環境だと思います。

がんばれ!って応援してくれる人とは仲良くなって、お前には無理~と真っ向から否定する人とは関わらない。

本当にこれが簡単な環境だと思います。

高専まではクラスの関わりがかなり深かったため、変わった挑戦や無謀な挑戦は否定がちでした。

例えば、広島大学の受験。

クラス順位的にも、TOEICの点数的にも確かに無謀な挑戦でした。(笑)

なので、「合格できんやろ」とめちゃくちゃ言われました。

先生の中にも、あそこは数学のテストが九大より難しいけ、厳しんじゃない?」とかも言われました。

これに対して、僕が外部の大学院を受験した時や、サークルを作った時、このブログを始めた時など周りの人はみんな否定せず、むしろ「えーすごいじゃん!頑張れ〜」と応援してくれます。

こういった環境のおかげで、周りの目が気にならなくなりました。

④設備が充実している

研究室の設備は、間違いなく大学の方が充実してます。

研究室見学の時に色んな設備のを拝見させてもらいましたが、レベルが違います。余裕で億単位の顕微鏡が何個もあったり、装置や設備があったり「大学すげぇ~」と心の中で呟きました。

研究設備以外にも個人的によく使うのは図書館です。

図書館はコロナ禍で開館時間が短縮されていましたが、平常時だと夜の22時まで空いています。

学習スペースも多く用意されているため、院試の勉強をしていた時は,週7で図書館に通ってました。

現在でも、週2ペースで通っています。

熊本大学の図書館

また学内には約120万冊の図書・雑誌が所蔵されてあるため、教材も豊富なうえ読み物も沢山あります。

院試の勉強時にも沢山の教材を借り、ブログの本やその他興味ある本を借りていました。

個人的にとてもお世話になった施設です。

⑤コロナだった

コロナでいいことなんてないだろ!

と言うツッコがすぐに飛んできそうですが、悪いことだけじゃなくていいこともありました。

それは働くこと(バイト)に対する価値観です。

バイトする=お金稼ぐため

と言う価値観から

バイトする=何かスキル身につける or やりがいがあって楽しい

と言う価値観に変わりました。

コロナで外に遊びに行く機会が減って、お金がそんなに必要じゃなくなりました。

そのため、

それは自分の時間使ってでもやりたいこと?

自分じゃないとできないこと?

やりがいある?

自分の時給価値ってこんなもん?

と問いただす期間がありました。

多分就職していたらそんなこと考えないまま、大企業に入ることだとか、年収が高いかといった価値基準になっていたと思います。

そこを自分の中で見つめなおせたのは大きかったです。

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大学に進学して後悔していること4選

後悔している点としては、以下の4つです。

  1. 専攻科に進んだ方がより専門性を極めれたかも
  2. 就職した方が、学ぶものがあったかも
  3. いい企業に就職できたかも
  4. コロナだった

①専攻科に進学した方が専門性を極めれたかもしれないと思うことがある

単純に大学の授業やテストのレベルが高専に比べて明らかに低い。。これに負い目を感じることがありました。

選択科目は難しいものもありましたが、必修科目だけ明らかにレベルが低く編入当初は不安でたまらなかったです。

別に高専出身だからひいきめに言っているのではなく、客観的に見て誰もが高専の方がレベルが高いと言うと思います。だから高専生は優秀だと言われるのかと、世間の評価と合致した瞬間でした。

そのため、専攻科に進んだ方がよりレベルの高い専門性を磨けたのではないかと。(研究レベルは大学の方が圧倒的に上)

 

大学進学と専攻科進学の研究できる年数の違い

また専攻科に進学した場合は、大学生よりも早く、長く研究に取り組める特権があります。

専攻科卒業後、大学院に進学すると、修士卒業した時点で5年間研究に取り組んでいることになります。

それを捨てたのは少し勿体無いなかったかなと、思うことがありました。

 

②就職した方が学ぶものがあったかもと考えることがある

若いうちから社会に出た方が、学ぶものがあったかもしれないと思うことがあります。

それは自分と同じまたは、自分よりも若い人が活躍していたり、頑張っている姿をみたときに思います。

例えば、この動画。

自分よりも若いのに起業の道に突き進んでいます。

 

他にも1っ子上ですが、senjin Holdingsの代表取締役下山 明彦さん。

 

この人は仮想通貨の会社を設立し6億円で売却しています。

まだまだ僕がすごいと感じる人はたくさんいますが、ベンチャー企業に高専卒で就職したら、こういった人たちにもっと近づけたんじゃないかな。

いろんなことやらしてくれそうだし、もっと成長できたんじゃないかなと思うことがあります。

③いい企業に就職できたかも

今は思いませんが、入学当初は高専で就職した方がいい企業に就職できたんじゃないかと思うことがありました。

特に僕が高専を卒業したのは2020年3月です。

令和2年3月31日の進学状況

丁度オリンピックの年で、景気がよくなると言われ、当時の僕の学科の求人数は1000越えでした。

入学当初は大企業信者だっただけに、大学院に進んでもちゃんといい企業に就職できるか不安だったし、やっぱ高専のときに就職しとけばよかったのかなと思っていました。

④コロナだった

本当にコロナじゃなかったらもっとアクティブに行動できたし、夢のキャンパスライフを送って行けた筈でした(笑)

コロナじゃなければ、メリットのところで楽しい!楽しい!楽しい!!!の連呼だったでしょう。

が、サークル活動もなく、授業はオンライン、新しい環境な筈なのに、コミュニティーが広がらないもどかしさがありました。

こんなんだったら就職した方が、もっといろんな人と出会えて、もっと楽しいし、自己成長もできて有意義な時間が過ごせたんじゃないかと思いました。

黙って専攻科に進学してた方が、研究で学校にはある程度いけるだろうから良かったんじゃないか?

そうやって、入学してから落ち込むと同時に焦ってました。^^;

総合して進学して良かった

僕は大学に進学して良かったと思っています。

大学に編入学してからの2年間を振り返ってみても少しは成長はしてるし、学んだことも多かったと思います。

 

後悔したことは何度もありましたが、結局それって無いものねだりで、どの選択肢を選んでも

ああしとけばよかったー!

と後悔はあったと思います。

 

高専卒業後は大学進学を考えているが、実際どんな感じなのか生の声を聴きたい!

良かったこと・後悔していることを知りたい!

今回はこういった悩みに答える記事を作ってみました。 

この記事が大学進学を迷っているあなたの参考になれば幸いです。

 

PS.この記事を読み終わっても後悔してるってあなたへ。

大切のなのは、後を悔やむことじゃなくて今です。

今目の前のことを頑張って、今の環境でできるだけ楽しんでみてください。

自ずと、結果はいい方向へ向かっているはずです。

かなり臭いこと言ってますが、要はポジティブに頑張れよ!ってことです。

進路相談があればぜひ質問投げてくださいな〜( `・∀・)ノ

 

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