境界性人格障害に存在しない心のとある部分

桜木ひなたです。こんにちは!
昼間は暑いのに夜は寒いですね。うっかり窓を開けて寝てしまい、凍えてしまいました。

今回は境界性人格障害の患者さんの「とある部分」について書いてみようと思います。
あくまでも私の場合はこうだったというご説明を、念の為改めて表記いたします。

目次

とても極端な思考。○○がない。

境界性人格障害の患者さんはとても極端な思考を持つ傾向にあると思います。
簡単に言えば「白か?黒か?」「Aか?Bか?」という風にしか考えることが出来ません。
これを「白黒思考」と言います。
「グレーゾーンがない」という言い方もしますね。
白でも黒でもなく灰色。AかBではなくC。
境界性人格障害の患者さんはそういった考え方をするのが、とても難しいです。

何故なのかは、私は精神科医ではないのでわかりませんが…
多くの場合「生きるか死ぬか」のような白黒思考にも当てはまり、とても追い詰められた状態にあると思います。

併発しやすい不眠症に関しても「寝るか?起きるか?」しかないため「寝ずに好きな事をして過ごす」とも考えることが苦手です。

「灰色っていう答えがある!!」といくら言い聞かせても、それはあまり意味を持ちません。
境界性人格障害という病気自体が、偏った思考になってしまっている状態なので、言われても「意味がわからない!!」となってしまうだけです。
その正体は「凄まじい思い込み」なのですが、そういった状態が著しく生活に悪い影響を与える。
それが「障害」と診断される所以です。

どうやってグレーゾーンを作っていくか?

患者さんの悩みは「どうすればグレーゾーンを作ることが出来るか?」だと思います。
私も常々「なぜ自分はこうも極端にしか物事を考えられないのだろう」と悩んでいました。

例えば、欲しい物が出来た。今買うか、諦めるか。この二択しか生まれません。
お金が出来てから買うという「概念」がないのですね。

今は、お金を貯めてから、○○を売ってお金にしてから、など解決策を考えられるようになりました。
グレーゾーンを作る方法。
それは「その都度考えること」です。

強い衝動にかられます。

Aか?Bか?
味方か?敵か?
良いことか?悪いことか?

最初は出来ないと思います。それと白黒思考にとらわれて、頭の中がいっぱいの時もありますよね。
その場合は後で大丈夫。まず、この「後で」というグレーゾーンを意識することから始めてください(^^)
はじめは誰しもが出来ませんから、出来なかったと言って自信をなくすことはないです。

「早く良くしたい!」という気持ちは大切で、寛解への近道ですが、焦ることは寛解への遠回りです。
焦る→失敗する→感情が爆発する→焦る…の負のループに入ってしまいます。

お風呂に入ってる時でも、眠れなくて暇な時でも、ちょっと振り返って思考してみます。
「本当にAorBという選択肢しかないか?」ということを、自分に質問してみてください。

上記で患者さんに「灰色という答えがある」というのは意味を持たないと書きましたが、患者さんから「どういう灰色があるの?」と問われた時には、ご自分なりの答えでいいので、一緒に相談してみるのがおすすめです。

それでも理解が出来ないことも多々あります。
ですが「考えたこと」は経験値として積み上げられていきますから、解決への小さな一歩になりますよ(^^)
ある日「ああ!そうだったのか!」って、アハ体験のようなひらめきがあるかもしれません♪
ここに「考えることをした場合」と「何も考えなかった場合」の差が出ます。

AかBかを迫られた時の対応

患者さんから「Aなの?Bなの?どっちなの?!」と、二択の答えを求められることもあると思います。
例えば「私と○○(兄弟や恋人など)とどっちが大切なの?!」とか「仕事と私どっちが大切なの?!」ですね。

有名な漫画にもありましたが、その答えとして良いものの一つに「沈黙」があります。
答えないのです。
患者さんは「無視された!」と怒り狂う可能性もありますが、あまり気にしないようにしましょう。
「沈黙」し「考える時間を与える」ことも、寛解へ近づくために必要なことです。

また、もし兄弟姉妹で「どっちが大切なの?!」とか「どっちの味方をするの?!」と言われた時は…
「どっちの味方でもない!」というよりも「どっちもの味方だ!」という方が良いです。
「どっちの味方でもない」と言われると、もう一人の味方ではないという安心感を覚えるより先に「自分の味方じゃないんだ…」というインパクトが強く、絶望する可能性があるからです。
あくまでも「中立の立場」「グレーゾーンがあり、自分はそこにいる」ことを主張したほうが良いのかな、と思います。

「考えること」を癖付けてみよう!

これはグレーゾーンのことだけではないのですが、境界性人格障害の方は「極端な思考」に偏っています。
それ自体は、仕方のないことなんです。悪いことでもありません。
極端な思考というと、少しネガティブな印象があるかもしれませんね。
でも「ハッキリした性格だ」と言えば、ポジティブにもなります。

「後からでもいいので、中間の思考を”意識して”考える」

これを大切にしてみてください。寛解した私でも、よくやっています。
境界性人格障害の方にグレーゾーンは存在しない或いは希薄ですから”意識して”創り出すことが大切だと思います。
トイレの中、お風呂の時、寝る前。意識して、作ってみてください。

「考えること」を放棄してしまうと、病気・障害の寛解からは遠ざかります。
もちろん、時には考えることに疲れたり、何も考えたくない時もありますから、常にではなくて大丈夫です。
障害を抱えてしまうことは辛く、理解もされにくいため苦しいことですが「考えること」は積極的に行ってくださいね。

「自分では考えにくい…相談できる相手がいない」という方は、カウンセラーを頼ったり、ココナラで依頼をするのも良いと思います(^^)

それでは、ありがとうございました!

※このブログに書かれていることは、私(桜木ひなた)の1つの経験談であり、全ての症状や対処法をお伝えするものではございません。1つのケースとして見ていただけると嬉しく思います。

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