50代になって、仕事を辞める友人が数人いました。
これが結婚や離婚なら深堀はしませんが(笑)、仕事についてはかなり興味があるので全員にインタビューしてみました。
みんな長年勤めた会社や職業を辞めて、新たな人生をスタートさせたいとのこと。
いいなあ~~と言うと、みんな口を揃えて「あなた40歳でそれ実現したでしょ?」と言われましたが、私の場合はみんなとは違います。

友人達は、ちゃんと居場所があり、一つの仕事をやり切ってから新しいスタートを切りました。
私は最初に勤めた職場を半ば追われるように辞めました。
仕事をやり切ってもいなければ、まともな仕事すらできないままでした。
そんな職場、さっさと辞めればよかったのに17年も居座り続けたのは私自身です。

入社当時から職場の雰囲気になじめなかったし、上司には疎ましがられていて(原因はわかっていました)私だけ仕事を振ってもらえない状態で3年くらい過ごしました。
その後、運良く異動があり、やっと仕事らしい仕事ができるようになると成果も出せるようになり順調に昇格していきましたがそれは上司次第でした。次の異動先ではまた上司に嫌われてしまいます。

この時わかったのは、学歴コンプレックスのある男性上司の下に行くと、間違いなく目をつけられてしまいます。そんな上司に査定されるとどんなに頑張って仕事をして成果を出しても全く良い評価にはなりません。

この会社では、ある一定の人たちが会社から疎外されるような仕組みが出来上がっていて、一度その中に含まれると二度と戻れません。入社した時からそういう部署がいくつかありましたが、まさか自分がその中に入れられるとは、夢にも思っていませんでした。

よくニュースなんかで「追い出し部屋」が出てきたりしますが、仕事をする場所で一人だけ仕事をさせてもらえないことがどんなに尊厳を傷つけられるものか身をもって知りました。

みんなが働いている場所で一人だけ仕事がない状態なのも辛かったですが、30代半ばからはずっと社内では姥捨て山のような部署にいました。
それでも、仕事で成果をあげられる自分は、特定の上司に好かれなくてもいつかはどこかの部署で日の目を見ることができるはずと、いい年をして思い込んでいたんです。

一人だけ何の役割も与えられず、仕事をさせてもらえない、自分の居場所すらない部署に追いやられて荷物を置くところもない、職場でこんな目に遭うと自分の存在が何の価値もないと思い知らされます。
ある程度自己肯定感が高かった私も、さすがに落ち込んだし、最後には心療内科の扉を開きました。
最終的に退職。会社の思うつぼでした。

そんな経験をしているせいか、その後の仕事は「やりがい」メインで選んでいました。
人間不信に陥るほどだったのに、次に入った会社では周りの人がみんないい人で世の中にはこんないい人がいる場所があったんだと感動しました(^_-)-☆

キャリコンの勉強がしたいと思うようになったのは、間違いなくこの最初に入った会社の経験から来ています。
若い頃に存分に仕事ができなかった反動で、40代から頑張り続けて、50代でまた新しい仕事に就いてまだまだ頑張りたいと思っています。

20代、30代で早く見切りをつけることができていたら、苦しい年月はもっと短かったのかもしれません。その後悔は今でもありますが、長い期間をかけてこれから続けていきたい仕事に巡り合えたのは幸せなことなのかもしれないと思いたいです。









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