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2022年07月25日

安心と安全

こんにちは、ベジママキッチン です!

今日は似てるようで違うもの「安心と安全」をテーマに書いていこうかなと思います


日常の中でよく聞く、目にする機会も多いワード「安心安全」。


食品なら特にこのワードが多用されているイメージがあります。

では、みなさんにとって食品に対する安心とはどんなことでしょう?


国産であること?生産者の顔がわかること?無添加?無農薬?その安心材料は人によって様々だと思います。


では安全とはどういったことでしょう?

成分表示?流通経路が見えていること?みんなが食べているから?これもまた安全だなと感じる基準は人によって変わるかもしれないですね。


では、これを野菜に当てはめて具体的に考えていきましょう


まず、野菜を食べるにあたっての安心とは・・・

先ほどの例の他にも「オーガニックなら安心」「農薬を使って無かったら安心」「知り合いの農家さんから買うから安心」「産地がわかるから安心」など人によって安心と思う基準は様々あります。

この事柄から分かることは「安心」とは私たちの気持ちが優先されるものということ。
つまり、主観が大切になるのです。


では一方で野菜に対する安全とは・・・?

「良い環境で育てられている」「体に悪影響を及ぼさない」「不特定多数の人が触れていない」「腐っていない」などこれも色んな考え方があると思います。

ここから分かることは安全とは目に見えにくいものだということ。


では、どのようにして安全を確保し野菜を食べていますか?

無農薬野菜を選ぶ方は農薬を使っていないことが安全の基準となり選んでるかもしれません。

育てられた背景が気になる方は有機野菜を選んでいるかもしれません。

色んな人が触ってしまうことが嫌なら産地直送で野菜を頼んでいるかもしれません。

腐った野菜は食べないという最低限のルールを大事にし野菜を食べている方もいると思います。

ただ、これって本当に安全なの?と言う疑問は残りますよね。

このように安全とは意外と不確かなもので目に見えないことが多いわけです。

ということは安全とは客観視しなければ本当のところは分からないのです。
(客観視・・利害や感情などを除いた観点で状況を見ること)


そう考えるとよく使われる「安心!安全!」ってかなり責任のあるワードですよね。
だって、安心かどうかは食べる人が決めることですし、安全とは気持ちの問題ではなく客観的に判断するものですから。
安心安全!って売ること自体が押し付けであり、ナンセンスな気がします。笑



じゃあ、野菜の安全を客観視してくれるものって何でしょう?

これも色々考えて調べましたが、やはり目に見えない安全を得るためには「科学的根拠に基づいたデータ」で判断する以外ないと思うんです。

どう頑張ったって、売られている無農薬野菜に本当に農薬がついてないかは目に見えないですし、有機野菜が本当に環境に優しい栽培法で作られているのか、不特定多数の人が触った野菜には菌がどれだけついてるのか、腐るとはどの時点のことを言うのか?

安全を確認するには科学の力を借りて数値化するしか方法がないのです。



ここからは少し難しい話になるかもしれないですが、私自身も科学にそんなに詳しいわけではないですが野菜を売る立場として無責任に安心安全を押し付けるのは嫌なので、栽培環境であったり、農薬や肥料のこと、流通環境のことを客観的にみて判断するには、やはり科学的なデータと根拠を知ることが大切だと思いました。


まず、その内容を理解するためには「毒性学」を知らないと話が進みません。

なんか。。おどろおどろしい言葉ですよね、毒性学。笑

ただ、これは怖いものでも何でもなく、全ての食品や薬、私たちの体に触れるものはこの「毒性学」をベースに安全性が担保されるわけです。


毒性学とは・・・「物質による生物生体への悪影響を科学的に見る学問」


農産物に関して言えば、この毒性理論を基に農薬や肥料、カビ毒や自然毒、腐敗が環境や生物、人間の体にどういった影響を与えるのかを感情や思想を抜きにして、事実だけ科学的に調べて結論付けてくれるのです。


その事実を通して行政機関である食品安全委員会が、食品の摂取許容量や推奨量、どれだけ使えば危険でどのくらいであれば影響がないのかの最低ラインを決めて、法律と紐付けて食品は販売されるわけです。


皆さんの関心が高い農薬や化学肥料についてもこの流れで何千回もの検査を5〜10年かけて行い、毒性試験に合格し、環境や生物、人体に影響がないと判断されたものだけが現在農薬として登録されています。

ただ、これはどんな物質でもそうですが、砂糖でも塩でも水でも摂りすぎたら体に悪影響があるのと同じで、農薬や肥料は「適正量と使用方法」が農薬取締法という厳しい法律で定められています。

なので安全を客観視するのであれば、農薬や化学肥料は安全性が科学的にも証明されていて、適正量や使用方法を遵守することが大切と言えます。


ただそうは言っても、気持ちの問題が残っていますよね。

安全が担保されたとしても、やっぱり化学物質が野菜にかかることが怖い。
本当に大丈夫なの?信用ができない。
環境には本当に影響がないの?

こう言った消費者さんの意見も大事にし、食品安全委員会は「ADI」と「ARfD」という基準を設けています。

ADI・・・一生毎日摂取し続けても大丈夫な1日あたりの摂取量
ARfD・・・短時間に大量摂取しても健康に影響がないとされる摂取量

科学的知見に基づき、この量なら残留してても体に影響がないよ、という最低ラインはありますが、不安視する声や民意を大切にし、その最低ラインからさらに1/100以下が残留しても大丈夫な量と決めましょう、というのがADIやARfDと呼ばれる基準値です。

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なので、残留農薬という言葉ばかり強いイメージですが実際に農産物に残留してる農薬量はほとんどは測定が難しいレベルのものです。
※複数種同時に摂取した場合なども含めてきちんと毒性試験は行われています。

逆に農家さんがこの基準を遵守するから、農薬を使用した野菜は科学的に見ても身体に影響がないことが担保されていて、農家さんがこのルールを守らない場合は罰則があり、農産物は市場に出せないルールとなっています。

環境や生物に対しての影響も、何年も試験され続けて約50年前に使いすぎていた農薬は量や濃度が見直されるようになり、生物に対しての影響も鑑みて生産されています。

日本が諸外国に比べて農薬の種類が多いと言われるのは、海外に比べて虫や病気も多いのに「○○にしか効果がない」など環境負荷を考慮して対象にしか作用しない農薬の開発が進んだからです。
多様性を大事にし、地域ごと、農家さんごとに選択肢が広がるように種類を増やしてるだけであり、農産物に何十種類もの農薬が使われていると思っていたらそれは大きな間違いです。

農薬を使用する農家さんの大半は野菜に対する農薬ではなく、除草に対する農薬です。
それももちろん科学に基づき安全性は担保されていますが、農家さんごとに使う使わないの選択をし、生産をしています。

なので、生産者さんも消費者さんもイメージで農薬や肥料を語るのではなく、科学的知見から見て安全性を考えるべきなのです。

きちんと理解している生産者さんは、規約を遵守し使用する、もしくは安全性を理解した上で使用しない、減らすという選択をしていかないと、いつまでもこの問題は終わらないわけです。

そして、間違った認識からの無農薬野菜は安全、有機野菜は世界を救うと言った突拍子もない結論が飛び出すわけです。


私個人としては、何かを悪く言いたいのではなく、本当に安心安全を求めるのであれば「安心は気持ちの問題だからそれぞれでいいよ」「安全は科学が証明するものだから指標にするといいよ」「食べる側の気持ちや安全を汲んだ上で法律や数値は決まっているよ」ということをお伝えしたいです。


逆に安心安全を語る上で、主観と客観が無視されているような情報(安心ばかりを語り、安全への担保がない、危険ばかりを語り、毒性学や量についての言及がない)であれば信じる必要はないし、食品を選ぶにあたって一人一人が安心と安全の見方をきちんと分けて考えられるようになれば、生きてく上で選択すべきものがそれぞれ見えてくるのかなと思っています。


野菜の表示や選び方のメッセージもいくつか頂いてるので、お答えできる範囲で次回は書いてみようと思います


読んでいただき、ありがとうございました



_______________
北海道野菜Vegemama Kitchen

オンラインショップ
https://vegemamakitchen.stores.jp

つくる人とたべる人を繋ぐ。
大切な伝統を守りつつ
新しいことへもチャレンジする。
ベジママキッチンは挑戦し続けます。

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