ジョブハンティング! 弁護士、派遣、社畜、銀座ホステス、いろいろやってみた。

元派遣、氷河期世代かつ団塊ジュニアの弁護士が外資系や大中小企業など40社以上で働いた経験をもとに、氷河期世代を取り巻く諸問題、40代派遣・フリーターから正社員へのステップアップのコツ、日々思ったことなどを綴っていきます。

40代以上の派遣社員から正社員に転職する方法!どのような職種、スキルを目指すべきか?

f:id:vivien_moriya:20220330172044j:plain

ご無沙汰しております。ヴィヴィアンです。すっかり春ですね~♪

書いていないと、書けなくなってしまうものなんですね。久しぶりだからか、なかなかうまく書けず、かなり時間がかかってしまいました。

前回↓↓↓はブランクがある場合などなかなか職にありつけない場合の対処法について書きました。

vivien-moriya.hatenablog.com

 

今回は職種やスキルについて書こうと思います。

正社員の求人に応募するとしても、これまで正社員の経験のない方にとってはどの職種に応募すべきか悩ましいところだと思います。

基本的には、それまで非正規社員として従事してきた業務やそれに近い業務に応募するのが自然な流れかもしれませんが、これまで経験した業務と関係のない職種への応募、つまり未経験職種への応募を考えている人もいるのではないでしょうか。

 

目次:

派遣社員の仕事も正社員の仕事も同じ

非正規で庶務的な仕事しかしたことがないとか、身に付けたスキルがないと心配される方もいると思いますが、心配には及びません。

正社員の経験がない方は、正社員はなんかすごいことをやっているのではないかと思っている人もいるのかもしれませんが、そんなことはありません。それは間違いなく妄想です。

非正規の仕事も正社員の仕事も特に違いはありません。

 

多くの求人は、特別なスキルがなくてもできる仕事です。一般事務だけでなく、総務や人事もたいていはスキル不要です。 法務も専門的な印象があるかもしれませんが、中小企業では総務が兼務していることも多いですし、営業出身の方が法務を担当するケースもけっこうあります。ITも少し勉強すればできるようになります。

仮に何らかのスキルが必要だとしても適性がある限り、たいていの仕事は数か月から半年くらい経験すればできるようになります。

 

ですから、できるかどうかについて心配する必要はないんですね。

ですけど、正社員の仕事の方が難しいとかスキルが必要と言う方がいますね。いい年まで非正規をやってきた人はキャリアを積んでないから正社員の仕事は無理だと言う人もいます。

こういうのは、非正規の人を見下して優越感に浸りたいだけなのだと思いますよ。気にしないことです。

 

正社員の求人は派遣社員の求人と比べると、仕事内容について抽象的で聞き慣れない言葉(流行りのカタカナ言葉とか)を並べてオーバーな表現をしていることが多いです。存在しない業務を書いていることもあります。

実は求人票も職務経歴書と同様にモリモリに盛ってるんですよ!やはり、良い人材に来てほしいとか、見栄を張りたいとか色々あるようです。

 

ですから、求人票を見ると、こんなの良く知らないし自分にはできないんじゃないかとか思いがちですが、実際は派遣社員の仕事と変わりませんから心配することはありません。ごく一部の例外を除いては、正社員の仕事だからと言って特別難易度が高いということはありません。

 

問題は、できるかどうかではなく、40代以上の方が正社員として経験のない職種に応募して採用されるのか、ということに尽きると思います。

これについては、これまでも書いてきたように、正社員に応募する前にしばらく派遣で経験を積むとか、応募書類を工夫する、条件を下げてひたすら応募しまくる、良いエージェントを見つけるなどして対策するしかないでしょう。

40代以上でも目指せる/目指すべき職種・スキルは何か

先ほども書きましたが、やはりこれまで経験のある職種や関連する職種が採用に繋がりやすいと思います。

ですから、正社員に応募する前に就きたい職種を非正規で経験しておくのも一つの選択です。または、条件の悪いハードルの低そうな正社員のポジションに応募するのも良いでしょう。

これについては、以前「元派遣の弁護士が語る!40代以上の派遣社員から正社員に転職する方法! 転職のための転職」で書いた通りです。

vivien-moriya.hatenablog.com

 

バックグラウンドによっても異なるので一概には言えませんが、40代以上の方におすすめなのは、やはり人手不足の職種ですね。人手不足といえば、私が思いついたのは、IT関係か語学力が求められる仕事でしょうか。この2つについてはある程度年齢が上でも採用に繋がりやすいように思いますし、スキルを身に付けることが比較的容易といえます。

 

もちろん、40代以上である以上、絶対に正社員になれる保証などありません。狭き門だと思います。また、英語については、これに加えて何らかの職種の経験も必要となってくる場合が多いです。

 

40代から目指せそうな職種は他に色々あると思いますので、ご自分でググってみてください。一番良いのは片っ端から求人を見てみることです。転職サイトやハローワークの求人サイトは必ず一度見てみてください。毎日少なくとも数十件は求人を丁寧に見てみてください。そして、エージェント経由でも直接応募でもどちらでもよいので、見た後、実際に応募してみてください。応募しないと自分の市場価値は分からないからです。

 

こんなこと言ったら元も子もないですが、私も含め他人の話ほどあてにならないものはありませんから、実際に自分でやってみて確かめなければいけません。(以前も書きましたが、エージェントの資格のあるコンサルタントもあてになりません。)

 

40代以上の転職は狭き門である以上、わずかなチャンスを掴むためには、とにかく、動くこと、実際にやってみることが重要です。調べては動き、調べて修正してまた動くことの繰り返しです。

 

とりあえず、あてにならないヴィヴィアンおすすめの職種/スキル2つについて簡単に書いておきますね。

IT系の仕事について

身に付けるのが比較的容易と書きましたが、ITについては学ぶ場所がいくらでもあるからです。お金をかけてスクールや専門学校に行くのもよいですが、お金をかけずに身に付けることも十分可能です。独学でもできますし(書籍やYouTubeなど)、国の求職者支援制度を利用すれば、無料で講習を受けることができます。条件を満たせば給付金の支給を受けることもできますし、働きながらでも受講できるようですので、少しでも興味のある方は是非一度HPを覗いてみてください。

「求職者支援制度のご案内」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html

 

また、「就職氷河期世代の方々への支援のご案内」に就職氷河期世代の方向けの短期資格等習得コース事業というのを見つけましたので、こちらも興味のある方は是非見てみてください。

「就職氷河期世代の方々への支援のご案内」

https://www.mhlw.go.jp/shushoku_hyogaki_shien/review/

 

こんなのも見つけました。

「就職氷河期世代の方々への支援策」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/shushoku_hyogaki_shien.html

 

※参考

厚労省の「人材開発」のページに、さまざまな施策情報が記載されています。総合案内のような感じですのでこちらもご覧になってください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/index.html

 

さらに、IT系の派遣会社の中には無料で講習を受けさせてくれるところもあります。また、未経験でも簡単なプログラミング等の仕事を紹介してくれる派遣会社もありますから、派遣で実務経験を積んでから正社員へ転職するのもありでしょう。派遣でなくても人材会社の契約社員や正社員等になって委託先で働くという形もありますね。

 

ITというと、難しいイメージを持たれている方が多いと思いますが、そんなことはありません。私の周りにも、機械音痴やIT音痴の方、小学校のころから算数など理系科目がまったくできなかった方でもエンジニアとして働いている人がいます。IT技術者といっても上から下までかなり差があるのですね。人手不足のため、短期間研修を受けただけの未経験の人もたくさん業界に入ってきて働いています。右も左もわからないような人でもできる仕事はたくさんありますから難しく考える必要はありません。

もっとも、向き不向きはありますから、無理してITの仕事を選ぶと後がきついでしょうね。

 

蛇足ですが、最近はAI関係の仕事やデータサイエンティスト・データアナリストなんかが流行ってますよね。最近その分野の方とお話しする機会があり、私もやってみたーい!と思っていしまいました。

時間があったら勉強してみたいと思ってます。

英語など語学力について

私が学生のころ、これからは英語だけでなく中国語も!と言われていましたが、いまだに日本人は英語さえ話せないという。。少しはできる人増えているみたいですけどね。

 

最近は英語だけでなく中国語スキルを求める企業も増えてきましたが、ここでは英語について書きます。

 

英語についてもITと同様、独学でできます。英会話については低価格のオンライン英会話もありますし、アプリもありますね。この他、英会話のサークルやカフェもありますし、これら以外にも英語を話すことのできる場は色々あります。ネットで調べればいくらでも出てきますので興味のある方は調べてみてください。

 

もっとも、独学や英会話のレッスンなどでは限界があるのも事実です。やはり語学の習得は実際に仕事で経験するのが一番効率が良いと思います。

 

ですが、ペラペラでなくても読み書きだけ、読み書きに加えて簡単な会話だけでもできれば、転職市場ではそれなりに武器になりますのでやってみる価値はあると思います。

 

なぜなら、最近は英語ができる人が増えてきたと言われていますが、実際に仕事で使えるレベルの人はまだまだ少ないからです。外資系でさえ、会社によっては、ペラペラな人は少数だったりします。

 

私は以前外資系の会社で働いていたことがありますが、ある分野で世界トップの名門大企業にもかかわらず、中学生レベルの読み書きができる人は、おそらく数割くらいかなぁという感じでした。役員クラスでも読み書きが十分でない方もいて、普段どうやって仕事をしているんだろう?と謎でした。スピーキングについても、多くの方はペラペラというよりも、定型的で簡易な表現を使いまわしているという印象でしたね。

 

でも、それでいいんです!日本人はそれすらできない人がほとんどなのですから!

外資系でもこんな感じですから、決して高いレベルが求められているわけではないのです。英語が少しできるだけで転職市場では大きなアドバンテージになります。

 

では、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4つの技能のうち、力を入れるべきなのはどれでしょうか。

 

結論から言えば、まずはスピーキングだと思います。なぜなら、できる人が一番少ないからです。リーディングやライティングはかなり高いレベルでできるにもかかわらず一言も話せない日本人が少なくないことは有名な話です。

加えて、スピーキングは他の技能よりも他人から見て分かりやすいというのもありますね。つまり、文法がデタラメで不自然な英語でも、英語が話せない人からすれば、すごい!ペラペラだ!英語しゃべってる!と思ってもらえるんです。アピール力がもっともあるのがスピーキングなんですよね。

 

これに対して、リーディングはその人がどの程度英文を理解できているかは他人には分かりませんし、ライティングも英文を書いた本人よりもできる人が見ない限り分かりません。

できてもアピール力に欠けるんですよね。それに、今は翻訳ツールの精度も上がってきているので、できなくてもなんとかなります。

 

実際に多くの企業では、スピーキングを重視しているようです。特に外資系は、「英語ができる=スピーキングができる」と考えています。つまり、スピーキングができない以上、どんなにリーディングやライティングができても、英語がまったくできない人とみなされる場合があるということです。

 

もちろん、リスニングがある程度できないと何を話すべきか分かりませんから、リスニングもある程度はできなければいけませんが、もっとも身に付けるべき技能はスピーキングということになります。

 

ただ、企業によっては英語を話す機会はまったくないというところもけっこうありますし、そういった企業では(リーディングはできて当然として)ライティングができるだけでも他の応募者に差をつけることができる場合があります。ですから、スピーキングをマスターするのが厳しいという人はとりあえずライティングだけでもできるようにしておくとよいかもしれません。

 

ちなみに、40代や50代の方でも集中してやれば、早い方は半年くらいである程度話せるようになると思います。細かい文法など気にする必要はありません。あくまでもコミュニケーションツールですから、相手に伝わればよいのです。

 

なお、TOEICですが、高得点をとればアドバンテージになる場合もありますが、TOEICで高得点を取ることと英語ができることはまったく別次元の話です。TOEICで高得点をとっても英語が一言も話せない人はたくさんいますから、本当に英語を必要とする企業ではTOEICの点数を求めるところは少ないと思います。

 

TOEICの点数を求める企業は何を求めているのか不明ですが、おそらく、「努力できる人」か「英語の素養のある人」を採用したいのかもしれませんね。そういった人材を採用することに合理性があるのか甚だ疑問ですが。

 

TOEICの点数よりも実際に英語を話せるほうが仕事に活かすことができますし、求人の選択肢も大幅に増えますからスピーキングの方を鍛える方が良いと思います。

ただ、TOEICで点数を取る方が得意という人はTOEICを頑張ってもよいかもしれませんね。