OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~
飯能市街から名栗方面に向かう道沿いに施設はあります。
施設はキムチ惣菜「ご飯がススム」でおなじみの株式会社ピックルスコーポレーションが運営し、以下の4施設が敷地内にあります。
発酵食品のセレクトショップ「八幡屋」
ベーカリー「POCO-POCO」
ワークショップ「パリシャキ研究所」
薪火と発酵のレストラン「Femy_」
最寄り駅は西武池袋線の飯能駅にて下車、国際興業バスまたは徒歩15分ほどになります。
駐車場
敷地内に50台ほど停めることができる無料の駐車場があります。
ただし、週末や大型連休などには満車になってしまうこともあるそうです。
外観
正面にある八幡屋から天覧山の登山口方面に上った、パリシャキ研究所と併設されたところにあります。
以前は1916年から1987年まで、昭和天皇や文豪なども利用した、東雲亭という料亭と旅館を兼ねた建物があった場所だそうです。
店内
店内に入ると、薪木が燃えた優しい香りがし、椅子やテーブルなどには木が多くつかわれているので、もしかすると周辺が産地の西川材を用いてるのかも知れません。
天井が高く開放感と大きな窓からは十分な採光があり、室内照明は最小限に抑えられていることもあり、全体的に温もり感があります。
席はテーブル席のみで、仕切られた個室や大広間などもあり、さまざまなシーンでの活用が可能だそうです。
メニュー
ランチメニューは、コース2種類と単品料理が4種類となっていました。
単品料理には、追加料金にてサラダ、デザート、ドリンクを付けることができます。
健酵彩菜コース
せっかくならばと2種類あるコース料理の1つをお願いしました。
コース料理は来店時の注文も可能ですが、平日でも満席の場合も多いので、席の確保を兼ねて予約することをオススメします。
店名の「Femy_(フェミー)」は、「Fermentation Makes You __」の頭文字で、「発酵はあなたを__にする。」という意味があるそうです。
自家製アップルビネガー
食前酒のような形で出てきましたが、ノンアルコールなのでお酒がダメな人でも、もちろん飲むことができます。
ビネガーではありますが、酸味はそれほどキツくなく、何も言われなければシードルのような風味が美味しいです。
前菜サラダ
サラダにパンと鶏胸肉のハムが添えられています。
鮮度の良い野菜がつかわれ、シャキシャキとした歯ごたえが心地良く、糀のドレッシングもほど良い酸味で美味しいです。
鶏胸肉のハムは、糀漬けされているようで肉質に落ち着きがあり、なめらかで舌触りが良いです。
頂鱒のお造り
群馬県片品村の清流で育った「頂鱒」という品種のニジマスのお造りです。
頂鱒にはしっかりと脂がのり、厚めに切られていることもあり、肉質の良さをしっかりと感じられます。
ニジマスではありますが臭みなどは一切なく、トラウトサーモンに似たような食感と味です。
香りと辛味があるワサビのソースとも良く合っていました。
大山鶏の糀漬け 薪火焼
メインは鳥取県産のブランド鶏「大山鶏」をつかった料理です。
料理には、ご飯、味噌汁、お新香が付いてきます。
お味噌汁は、お造りで提供された頂鱒のアラをつかった味噌汁です。
旨味がタップリと抽出され、具材が多めに入っており満足度がしっかりとあります。
ご飯はオーダー時に、白米もしくは熟成玄米を選ぶことができ、熟成玄米をセレクトしました。
全体的に粘り気があり、半粥のような感じですが、適度に歯ごたえがあり噛むたびに玄米の美味しさを感じられます。
メイン料理といっしょに食べるよりも、熟成玄米、お味噌汁、お新香だけで食べる方がより和食らしい美味しさが感じられました。
かぶ、青菜、さつまいもなどが添えてあります。
マスタードソースや糀をつかったペーストなど、複数のソースで食べることができます。
大山鶏は糀に漬け込まれたものを、薪木で焼かれ、表面はパリッとした食感と薪木の香ばしさを感じられます。
デザート
デザートは芋ようかんと自家製のアイスクリームです。
全体にきなこと黒蜜がかかっているので、和風テイストに仕上げられています。
芋ようかんは小豆がメインというよりも、ペーストした芋がプニプニとした食感です。
自家製のアイスクリームは、バニラビーンズで風味付けされ、粘り気はそれほどないソルベのような食感でした。
料理の後でも重さを感じないほどに、素材の味を活かしたような甘さに抑えられています。
コーヒー
食後のドリンクは紅茶かコーヒーを選ぶことができます。
コーヒーは酸味が抑えられ、ミディアムローストほどで万人受けするような抵抗感がありません。
店内で「ジーノ田園調布」さんというお店のコーヒー豆が販売されていたので、そちらの豆をつかっているようです。
あとがき
femy_さんは、2020年10月にオープンした発酵のテーマパーク「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」にあり、発酵と薪火をもちいた料理を提供するレストランです。料理長にはプリンスホテルや日本橋の鉄板焼屋などを経験した河合幹雄氏が腕を振るっています。
飯能という場所柄、周囲には天覧山などの自然が残り、都心から来られた方には十分な非日常感や開放感が得られるでしょう。店内も落ち着いた雰囲気で、テーマ性のある料理が提供されるなど、訪れる価値は十分あると思います。
今後、テーマ性が飽きられることなく追求できれば、さらに良いレストランに成長することができるのではないでしょうか。
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