2022年02月25日
理学療法士になるには 〜プロセスと学校選び〜
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医療系の国家試験が行われる時期です。今年の理学療法士の国家試験も終わり、4月から理学療法士の卵たちがひよこになって、医療・介護の現場に巣立っていきます。
今回のブログはちょっと趣向を変えて理学療法士になるまでのプロセスと学校選びについてお話したいと思います。
理学療法士になるには?
理学療法士(以下PTと略します)になるためには養成校に通い、卒業前の国家試験に合格する必要があります。理学療法士の養成校は3年生の専門学校もしくは4年生の大学があります。
一般に養成校では1〜2年生で一般教養・医学の基礎そして理学療法の専門知識を学びます。3年制の専門学校では3年生の序盤から、4年制の大学では3年生の途中から実際の病院や施設で実習を行います。
一般の大学と違い、3年制・4年制共に単位を一つでも落とすと留年になりますので、授業は真面目に出ないと進級は厳しいです。
ただ、あくまで私の経験から言わせていただくと、学校での勉強は真面目にやっていたら普通に進級できると思います。試験で赤点を取っても再試験などの救済措置がありますし・・・。
本当に大変なのは臨床実習です。臨床実習は約2か月の間、実際の病院や施設で患者さんを受け持つのですが、ここで挫折する人も珍しくありません。私の臨床実習は約15年前でしたが、レポートの提出期限が迫るとまともに布団で眠る時間がない同級生も少なくなかった記憶があります(私は運よく1日4時間くらいは眠れましたが)。
ただ、学生の負担があまりに大きい為、最近ではだいぶその辺は緩くなってきているようです。
また、臨床実習は実習先の指導者(スーパーバイザー)との人間関係などでつまづく学生が多いようです。こればっかりは、実習先に行ってみないとわからないので運次第の部分が大きいんですけどね。
学校選びのポイント
1 3年制か4年制か
先ほども書きましたが理学療法士の学校は3年制と4年制に分かれます。3年制は専門学校、4年制は主に大学(一部専門学校あり)です。3年制と4年制では当然4年制の方が多くのことを学べます。
また4年制の養成校を卒業した場合、高度専門士の称号を得ることができます。これは大学卒業で与えられる学士と同等の称号と言われています。
3年制のメリットは早く現場に出られることです。また、学費の面でも3年制の方が1年分費用が抑えられます(勿論学校によって学費は違います)。
私は文系の大学を卒業してから理学療法士の養成校に入ったので学費やその他諸々の都合で3年制の学校を選びました(当時は養成校が今より少なく選択肢があまりなかったというのもあります)。
個人的な感覚では、毎年入ってくる新人を見ても、3年制と4年制の卒業生で、知識面で大きな違いを感じることはありませんね・・・。給与面では多少考慮される部分はあるようですが、その辺は地域や就職先の規定にもよると思います。将来にも関わることなので、色々な人の話を聞いたり、ネットなどで調査を行うべきだと思います。
2 立地条件
学校のある場所も重要なファクターです。もちろん、理学療法士に限らず大学進学全般に言えることですが、
学校のある場所の利便性がどうか?自宅通いなら通うのに無理がないか?一人暮らしなら家賃の相場やアルバイト先が確保できるかなどは事前に調べておくほうが良いと思います。
個人的には医学書が置いてあるような、ある程度大きな書店がある都市の方が便利かと思います。
3 学校の情報
母体が医療法人か学校法人か?新設か老舗かなども調べておいた方が良いかもしれません。
特に新設校の場合、設備は最新の物を使うことが多いので快適に学校生活を送れますが、新設だけあって卒業生が少なく、試験の傾向がわかりにくかったり実習先の確保に苦労している場合があります(大きなグループはその限りではないですが)。
その辺も踏まえて学校選びは慎重に行った方が良いと思います。資料請求や可能であれば学校見学会などに積極的に参加し、情報をしっかり把握しておく必要はあるでしょう。
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