タイ料理 センミー・パットシーユー(醤油味の焼きクイッティオ)

ウンセン・パッシーユー タイ料理

パットシーユー (ผัดซีอิ๊ว) のパット (ผัด) とは「炒める」、 シーユー (ซีอิ๊ว) とは「醤油」のこと。なお、タイ語の発音は「パッシーユー」に近いですね。パットシーユーとは、クイッティオ(米粉から作った麺)を醤油ベースの味付けで炒めた中華風の麺料理のこと。タイの代表的なクイッティオ料理の一つです。一般的にパットシーユーに使われるクイッティオは、太麺のセンヤイ (เส้นใหญ่) なのですが、極細麺のセンミー (เส้นหมี่) も人気があります。

パットシーユーの味付けは、普通のタイ醤油のシーユーカオ (ซีอิ๊วขาว) と黒蜜が入っている甘くとろみのある黒い醤油のシーユーダム (ซีอิ้วดำ)、オイスターソース、さらに砂糖とその他の調味料で味を整えるのが一般的です。シーユーダムは「タイ料理 ムーワーン シーユーダムの話」を参照願います。
パットシーユーの麺以外の具材は、ニンニク油で炒めた豚肉または鶏肉、炒り卵、カナー (คะน้า) と呼ばれるほんのりと甘みのある野菜と至ってシンプル。カナーは、ブロッコリーの仲間で日本語でカイラン菜(芥藍菜)と言います。タイでは中華系の料理に使われることが多い野菜です。

パットシーユー屋台でのこと。嫁は極細麺のセンミーを使ったセンミー・パットシーユー (เส้นหมี่ผัดซีอิ๊ว)、私は太麺のセンヤイを使ったセンヤイ・パットシーユー (เส้นใหญ่ผัดซีอิ๊ว) をテイクアウト。
以下の写真は、嫁の極細麺のセンミーを使ったセンミー・パットシーユー。焼きそばのような麺なので箸だけで簡単に食べれます。

センミー・パットシーユー
センミー・パットシーユー

以下の写真は、私の太麺のセンヤイを使ったセンヤイ・パットシーユー。なお、センヤイを使う場合には、炒める前のセンヤイにシーユーダムで下味を付けておくのが一般的。時々、大き目のセンヤイがあったりして、女性の方は神経を使うかも ... そのため、店で食べる時にはスプーンとフォークを使うことをお薦めします。大き目のセンヤイはスプーンで口に運べるサイズにカットしましょう。

センヤイ・パットシーユー
センヤイ・パットシーユー

なお、テイクアウトの場合には、以下の写真のような小分けした調味料が付いてきます。左から粉唐辛子、グラニュー糖、唐辛子入りのお酢。

テイクアウトの場合の小分けした調味料
テイクアウトの場合の小分けした調味料

センミー・パットシーユーであれセンヤイ・パットシーユーであれ、ちょっと甘めの味付けで辛味が全くありません。粉唐辛子、唐辛子入りのお酢、砂糖などで自分の好きなように味を調整するのがタイスタイル。

粉唐辛と唐辛子入りのお酢をかけた様子
粉唐辛と唐辛子入りのお酢をかけた様子

辛味と酸味を加えることをお薦めします。特に酸味がポイント。店によっては、マナーオが付いてくる場合もあります。店で食べる場合には、必ずテーブルの上に調味料セットがあります。

テーブルの上の唐辛子入りのお酢の様子
テーブルの上の唐辛子入りのお酢の様子

ちょっとしたフードコートには高い確率でパットシーユーが食べれる店があります。そうそう、ラートナーの店には、豚肉のパットシーユーがある場合が多いです。それは、ラートナーと具材が共通だからです。パットシーユーは、辛くないので子供から大人までタイでは人気の麺料理です。是非、お試しあれ!

ウィチット ムクラ シェフが作る鶏肉を使ったセンヤイ・パットシーユー・ガイの調理風景の動画です。参考まで。。
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=SCYRhXg8DAg

こぼれ話
以下の写真がカナー。カナーは、タイではポピュラーな野菜でタラートやスーパーマーケットで売っています。カナーを使った代表的な料理がパットカナームー(豚肉入りのカイラン菜炒め)です。

カナー(カイラン菜)
カナー(カイラン菜)