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工務店で家を建てる注意点って?メリットや工務店選びのポイントも解説

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家を建てるとき、工務店とハウスメーカーのどちらにするかで迷う方は多いでしょう。
そこでこの記事では、工務店で家を建てる注意点やメリット・デメリット、良い工務店の見分け方などをご紹介します。
ハウスメーカーとの比較も交えながら解説するので、最後までお読みいただければ工務店への理解が深まるはずです。

工務店ならではの良さを知って、理想のマイホームを手に入れましょう。

工務店の種類は主に3通り!それぞれのパターンを解説

工務店で家を建てる注意点を知る前に、まずは工務店には3タイプがあることを理解しましょう。

工務店とは、一般には比較的狭いエリア内で地元に密着した営業を行っている建築会社のことです。
工務店というと小規模なイメージを抱く方もいるかもしれませんが、従業員数名程度の工務店からほぼ大手ハウスメーカーと変わらない規模の工務店まで幅広くあります。

では、3タイプをそれぞれ見ていきましょう。

種類1.地域密着型の工務店

営業拠点のある市町村を中心に近隣の住宅の施工を請け負うタイプの工務店。
地域密着型は会社規模が小さく、家族経営など社員数は数名程度というケースが多いのが特徴です。

エニワン株式会社の調査では(※1)、4割近くの方が工務店を選んでいることがわかりました。
さらに国土交通省の資料によると(※2)、木造戸建住宅の約5割は年間受注戸数が50戸以下の中小の工務店が供給しているとあります。

地域密着型は住まい探しの際の有力候補として押さえておくとよいでしょう。

種類2.フランチャイズ型の工務店

フランチャイズ型工務店とはフランチャイズ展開する事業者の本部に加盟しているタイプの工務店です。
知名度のある大手ハウスメーカーなどがFC本部(フランチャイズ本部)となることも多く、地方工務店はFC本部に加盟することで大手ハウスメーカーの住宅の販売や施工を請け負うことができる仕組みになっています。

平たくいうと、大手ハウスメーカーの下請け工務店に近いイメージといってよいでしょう。

種類3.比較的規模の大きい工務店

工務店のなかにも、比較的規模が大きくハウスメーカーと同様のビジネスを展開する事業者もあります。
例えば、一条工務店やアイ工務店(坪単価はそれぞれ50万円~60万円程度)などはこのタイプの典型です。

大手工務店のハウスメーカーとの違いは、以下の2点があげられます。

  • 工務店は大手ハウスメーカーの坪単価の相場(70万円~90万円 )より価格が安いケースが多い
  • 工務店のほうがハウスメーカーよりエリアが限定的

規模の大きい工務店の場合は、ハウスメーカーよりもお値打ちで高品質な住宅を購入できる可能性が高いといえます。
ただし、エリアによっては対応してもらえないケースあることを覚えておきましょう。

工務店で家を建てる注意点4つ&ハウスメーカーとの違いも解説

約4割の方が選ぶように、工務店は住まい探しの有力な選択肢ですが、いくつかあらかじめチェックしておくとよい注意点もあります。
ここでは、工務店で家を建てるときの注意点を厳選して4つご紹介します。
適宜ハウスメーカーとの違いも交えて解説するので、工務店への理解を深める参考にしてくださいね。

工務店の対応エリアによっては断られるケースもある

工務店で家を建てる際は、エリアに注目して選ぶことが大切です。
工務店は営業拠点の地域を中心に程度範囲を限定して受注しているため、工務店によっては車で片道2時間以上かかるエリアの施工は断られることもあります。

工務店で家を検討する場合は、車で片道1時間以内に行き来できるかどうかを目安に業者を探すとよいでしょう。

経営が安定しているか

会社の経営が安定していることも、工務店で家を建てる際の重要なチェックポイントとなります。
自分たちの大切な家を安心して任せることができる業者かどうか、以下の項目を参照してよく確認しましょう。

  • 年間施工数
  • 企業年数
  • 経営状況

年間施工数や実績が多いほど、経営状況がよく安定しています。
万が一工務店が倒産すると、アフターサポートを十分に受けられなくなってしまう恐れもあるので、注意が必要です。
家は建ててからのお付き合いも大切なので、長く安心して住めるように上記項目はしっかりチェックしましょう。

間取りと設備は自由に選べるか

間取りと設備を自由に選べるかどうかも、工務店で家を建てる際の注意点として覚えておきましょう。

まず間取りに関してですが、地域密着型工務店で家を建てる場合は建築基準法や法規制を満たしていれば、基本的にはどんな間取りにも対応可能です。
ただし、フランチャイズ型や大手工務店では間取りに制約があるケースもあるため、どの程度間取りの自由がきくか事前に確認しましょう。

ハウスメーカーは会社独自の建築基準があり、間取りの制約がありますが、比較的小規模な工務店であれば間取りに関する縛りはほぼありません。
「個性を生かした家づくりがしたい」「ハウスメーカーでは対応不可能な間取りといわれた」などの場合は地域の工務店で家を建てることを検討するのも方法のひとつです。

設備に関しても一般的には自由に選ぶことができます。
ただし、大手ハウスメーカーに比べて取引量が少ないため値引き額はあまり期待できません。
工務店で家を建てる場合は、設備によっては高額になる可能性があることを注意点として覚えておきましょう。

アフターサポートはどの程度充実しているか

家は建ててからが本番ともいわれるだけに、アフターサービスがどの程度充実しているかにも注目して工務店を選びましょう。
住宅事業者には「10年の瑕疵担保責任」が義務付けられているため、会社が倒産しない限り10年間は確実に構造体主要部分や雨水の侵入防止に関する保証は受けることが可能です。

注意点として確認すべきは、定期点検の頻度や期間です。
ハウスメーカーの場合は6ヶ月、1年、2年、5年、10年などの定期点検がある会社が多いですが、工務店は会社によってサービス内容に違いがあります。
点検やメンテナンスサービスを適宜設けている工務店は、住んだあとのことも重視していると判断してよいでしょう。

工務店で家を建てるメリットとは

工務店で家を建てるメリットは

  • コストパフォーマンスが良い
  • 間取りやデザインの自由度が高い
  • 地域密着ならではの親身で迅速な対応が期待できる

上記3つがあげられます。
工務店ならではのメリットとは何かを詳しく見ていきましょう。

コストパフォーマンスが良い

工務店で家を建てるメリットの一つは、コストパフォーマンスの良さにあります。
工務店は全国規模のハウスメーカーに比べて、CMなどの広告宣伝費や会社の運営管理費が少なくて済むため、割安で家を建てることが可能です。

設備の値段に関しては大量生産・大量仕入れのハウスメーカーより安くすることは難しいですが、建物自体で比べた場合は宣伝費などを節約できる分、工務店のほうがローコストで家を建てることができます。

工務店とハウスメーカーの価格差についてこちらの記事で解説しています!

間取りやデザインの自由度が高い

上記の工務店で家を建てる注意点でお伝えしたとおり、工務店は間取りやデザインの自由度が高く、オンリーワンの家づくりができるというメリットがあります。
基本的には工務店はハウスメーカーほど間取りに制約がないことが多く、希望の間取りで家を建てることが容易です。
デザインに関しても、オリジナルのキッチンや無垢材を取り入れたいという希望を叶えやすく、工務店は夢のマイホーム実現の有力な選択肢になるでしょう。

ただし、フランチャイズ型工務店や、ハウスメーカーと同等規模の大手工務店の場合はこの限りではないことを覚えておく必要があります。
会社規模によっては工務店でも間取りや仕様に制約がある場合もあるので、具体的に話を進める前に間取りの自由度に関して確認することが大切です。

地域密着ならではの親身で迅速な対応が期待できる

トラブルの際は、スピーディかつ親身に対応してもらえる可能性が高いのも工務店ならではのメリットです。
工務店の多くは地域に根ざしたサービスを行なっているので、フットワークが軽く、柔軟な対応が期待できます。

自宅から近くにある工務店の場合は、建築後のリフォームなどちょっとした家のお困りごとも相談しやすく、長く住む家うえで安心です。

工務店で家を建てるデメリットとは

工務店に限らず、メリットがある半面、以下のようなデメリットもつきものです。

  • 品質にバラつきがある
  • 倒産のリスクがつきまとう
  • 実物を見学できず家の完成イメージがつきにくいケースもある

ここでは、上記のデメリットをご紹介するとともに、デメリットの改善策もお伝えします。
工務店に関するデメリットや疑問の解消にお役立てくださいね。

品質にバラつきがある

工務店で家を建てる場合は品質が一定ではなく、バラつきがあるというデメリットがあります。
ハウスメーカーの場合は、資材の加工をほとんど工場で終わらせるため仕上がりが均一ですが、工務店の場合は現場で資材の加工をするところから始めるケースも少なくありません。

施工現場で加工から行う工務店の場合は、大工次第で仕上がりにバラつきが生じる可能性があることを押さえておきましょう。
以下の工務店を探すポイントでも解説しますが、「設計から施工まで自社一貫体制である」「 長期優良住宅に認定されている」工務店の場合は、一定水準以上の高品質な住宅が期待できます。

品質のバラつきというデメリットを解消するには、これらの客観的項目から判断するとよいでしょう。

倒産のリスクがつきまとう

規模の小さい工務店の場合は、経営基盤が脆弱で倒産のリスクがあることを心に留めておく必要があります。
地元の地域密着型工務店で安心して契約するためには、意中の工務店が「住宅完成保証制度」に加入しているかどうかを確認するとよいでしょう。

住宅完成保証制度に加入している場合、万が一契約済みの工務店が倒産しても他の建築会社が工事を引き継いで家を完成させてくれます。

住宅完成保証制度は、そもそも住宅あんしん保証が優良な建築会社と認めた場合に限り登録が認められている制度です。
制度の利用ができるということは、その工務店は客観的に見て安心と思ってよいでしょう。

実物を見学できず家の完成イメージがつきにくいケースもある

一般的な工務店の場合はモデルハウスが用意されていないので、実物を見学するのは難しく、人によっては家のイメージを描きにくい可能性があります。
あらかじめいくつか完成物件を見学してから外観をはじめ仕様を決めたい場合は、そのモデルとなる実物を見学できないのはデメリットになるでしょう。

工務店で完成物件を見学したい場合は、入居者宅を見学させてもらえないか担当者に相談するのも方法のひとつです。
家の気に入っている点や住み心地の良さなどを入居者に質問すると、さらに家のイメージがつきやすくなります。

任せて安心な工務店を探すポイント

安心して依頼できる工務店を探すポイント7つをご紹介します。

ただし、全てに当てはまる必要はありません。

現在抱えている悩みと照らし合わせて疑問が解決できれば、希望の工務店が見つかるはずです。
ポイント1から7までを順に見ていきましょう。

ポイント①工務店の業歴に注目する

業歴の長さは、信頼できる工務店を探すうえで大きなポイントです。
規模が小さくても、業歴が40年近くあればそれだけ地域の方々から厚い信頼を得ていることを意味します。
反対に、評判が悪ければ工務店の商売は長続きしません。

地元で何十年も営業している工務店であれば、大切なマイホームの建設を任せても問題ないでしょう。

ポイント②工務店の年間着工数を確認する

倒産リスクを避けるために、工務店の年間着工数を確認することも大切です。
年間着工数が多いほど経営が安定している傾向が強いので、安心して任せられるかどうかの有力な判断材料となります。

年間着工数は工務店の規模により異なりますが、従業員が2名程度の場合は年間数棟、少人数からなる小規模工務店なら年間10〜30棟前後が目安といわれています。
これらを基準に、年間着工数に注目して工務店を選びましょう。

ポイント③大工が社員かどうか

工務店で家を建てる場合は、大工が社員として働いているかどうかも工務店を見極めるポイントです。
社員として長く雇われている大工は、工務店に腕の良さを認められている人物である可能性が高く、高品質な仕上がりが期待できます。

工務店を選ぶ際は、社員として働く大工が多く、腕のいい職人が揃っている業者を選びましょう。

ポイント④「長期優良住宅」に認定されているか否か

長期優良住宅が建てられるかどうかも、工務店の技術力を図るうえでポイントとなります。
長期優良住宅とは、耐震性や省エネ性など国が定めた基準をクリアし、長く安心して暮らせる家として認定を受けた住宅のことです。

長期優良住宅が建てられるということは、一定の技術力がある工務店と判断する目安となります。

ポイント⑤設計から施工まで自社一貫体制である

設計から施工までを自社で一貫して請け負っているかどうかもポイントです。
工務店のなかには、契約が済んだあとは下請けに丸投げをして、自社で一切施工しないタイプの工務店もあります。

下請けに出している場合、工事トラブルの際の責任の所在が曖昧になり、対応に不満を感じる可能性もあります。
自社一貫体制の工務店であれば、責任をもって家づくりを行なってくれますし、自分たちが手がける家に対する自信の表れでもあります。

ポイント⑥施工中の建築現場が整然としている

施工中の建築現場がきれいに整理整頓されていることも、工務店を見分けるポイントとなります。
現場に物が散らかっていたり、働く人の雰囲気が悪かったりする場合は、工事も雑になる可能性があるので注意しましょう。

建築中に近隣住民に工事関係で迷惑をかけると、入居後にその地域で居心地よく過ごすことが難しくなる可能性もあります。
日頃から対応が丁寧で、ものごとをしっかりと行うタイプの工務店を選びましょう。

ポイント⑦アフターサポートの充実度

上記の注意点の項目でもお伝えしたように、アフターサポートがどの程度充実しているかは工務店を選ぶうえで大切です。
定期点検の回数や、瑕疵担保責任が切れた10年目以降の不具合に関しても、快くメンテナンスの相談にのってもらえるかどうか確認しましょう。

パンフレットなどで引き渡し後のアフターサポートについて十分な説明があり、10年目まで適宜定期点検を行っているのであれば一定のサポート体勢が整っているといえます。

この記事のまとめ

工務店で家を建てるときの注意点を知って理想のマイホームを手に入れよう!

工務店は、よりお値打ちに家を建てたいときにおすすめです。
ただし一口に工務店といっても、会社ごとにそれぞれ特徴や違いがあり、あらかじめ注意点を知っておくことは欠かせません。
今回ご紹介した工務店で家を建てるときの注意点やメリット・デメリット、工務店選びのポイントなどを参考にして、夢のマイホームを実現しましょう。

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