ヴーヴ・クリコのマダム・クリコ・ポンサルダンが映画化

ヴーヴクリコポンサルダンのシャンパーニュ イエローラベルとチーズ
画像引用:Veuve Clicquot Ponsardin

シャンパーニュ・メゾン、ヴーヴクリコポンサルダン Veuve Clicquot Ponsardinの名前になっているバルブ・ニコル・クリコ Barbe Nicole Clicquot (旧姓 ポンサルダン Ponsardin)を描いた映画の撮影が、2022年12月シャンパーニュのランスで行われた。フランス料理とワインの世界で最も有名な未亡人、ヴ―ヴ・クリコの映画化は初めて(ヴーヴは仏語で未亡人の意味)。

バルブ・ニコル・クリコは、1777年、ランスで貴族の家に生まれた。1798年に結婚した夫は、その7年後、彼女が28才の時、約10万本を生産するシャンパーニュ・メゾンを残し亡くなってしまう。3才の娘の母であった彼女は、ぶどう畑を売却したいという義理の父達に反して、亡くなった夫のメゾンを引き継ぐことを決意。シャンパーニュ・メゾンを指揮する最初の女性となった。フランス革命後、ナポレオン1世が活躍していた頃であり、決して安定していた時代ではなかった。彼女はこの企業を大きく成長させ、1866年に亡くなった際、75万本のシャンパーニュを世界各国に売るまでになった。この時代に、赤ワインと白ワインをアッサンブラージュするロゼ・シャンパーニュの製造方法を「開発」したことでも知られている。濁りのないシャンパーニュを得るため、ルミュアージュのシステム「ピュピトル」開発に寄与した「伝説」も残っている。そしてメゾン設立200周年となった1972年、ミレジム1962年のプレステージ・シャンパーニュ、「ラ・グラン・ダーム(La Grande Dame)」がリリースされた。「高貴な女性」を意味するラ・グラン・ダームは、もちろんヴーヴ・クリコのこと。それ以来このメゾン最上のシャンパーニュとなっている。次の写真は、草間彌生とコラボレーションしたラ グラン ダーム 2012年の限定版ボトル。

ヴーヴクリコポンサルダン Veuve Clicquot Ponsardin の ラグランダーム La a grande dame 2012
画像引用:Veuve Clicquot Ponsardin

今回の映画の原作は、2008年に出版されたTilar J Mazzeoによる伝記« The Widow Clicquot : The Story of a Champagne Empire and the Woman Who Ruled It »。イギリス人映画監督 Thomas Napper によるアメリカ映画で、35才の女優ヘイリー・ベネット Haley Bennettが主役を演じる。映画は2023年秋から Widow Clicquot の名前で北米で公開された。

バルブ・ニコル・クリコ・ポンサルダン、ヴーヴクリコポンサルダンの肖像
バルブ・ニコル・クリコ 画像引用:WIKIPEDIA

情報ソース:Le Parisien
Veuve Clicquot HP
Union Maison Champagne

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